国際オリンピック委員会(以下 IOC)は、2020年3月3日、2024年パリ五輪のサーフィン競技会場にフランス領ポリネシア・タヒチ島が正式決定したことを発表しました。スポーツの祭典の中でも特別な大会である五輪を、タヒチ島南東部に位置する伝説的なサーフスポット『チョーポー(Teahupoo)』で開催できることは、フランス領ポリネシアにとって初の快挙であり、ポリネシア人の念願が叶ったことになります。
2024年パリ五輪は、2024年7月26日から2024年8月11日までの期間、パリで開催されます。IOCとしては初めて、1つの競技のために大会開催地の中心部から16,000km近くも離れた島での実施を決定したことになります。また、タヒチ島で五輪の競技が開催されるのも史上初です。本大会は、フランスの海外領土を盛り上げ、ポリネシアの伝統の一部をなす、ポリネシア人またはその先祖である“ホルエ (horue)”が始めたとされるサーフィンの起源を祝う最高のイベントになるはずです。歴代のマオイ 王たちが愛好したこの古代から続くスポーツは、木の幹から作られた木製ボードの上に立って乗りこ なす、または、腹ばいの状態で乗りこなせるように鍛錬することを奨励されてきました。今なお語り 継がれているいくつかの伝説が、かつての男性サーファーや女性サーファーの功績を伝えています。
チョーポーは、「世界の果て」と例えられることもあります。実際、島の⻄海岸を走る道路の終点地 は、のどかで小さな田舎町です。透き通った海が美しいターコイズブルーのラグーンと緑豊かな山並 みに挟まれた絶景のビーチ沿いにある散歩道を歩いていると、世界的にも有名な波に誰もが心を奪わ れるはずです。また、ボードスポーツ愛好家や、この素朴で美しい閑静なスポットを愛する人たちを 魅了するこのエリアには、快適な観光設備が整っています。タヒチ風ゲストハウスは、モダンな快適 さと島ならではの心地よさを兼ね備えた宿泊施設となっています。
チョーポーの波は、他では味わえない特別なもので、世界中のサーファーにとって、太平洋に浮かぶ 最も美しい宝石の1つです。パーフェクトチューブを作り出し、五輪の開催時期には、巨大な高さにま で達する可能性があります。この波を体験できるチョーポーは、技術的な観点からも世界最高峰のサ ーファーが一堂に会する五輪のような世界的な競技大会にふさわしい開催地となるはずです。
チョーポーで五輪のサーフィン競技大会を開催することは、2024年パリ五輪が掲げる高い環境目標の 一環でもあります。チョーポーを開催地にすることで、島の手付かずの自然環境を促進、維持すると同時に、地元の方々のニーズに則した伝統を守ることができます。経済的に持続可能で有用な施設 (宿泊、競技場、設備)の一部は大会後も存続させます。チョーポーの波は持続可能な観光と経済的効果を生み出し、観光客はより良い滞在環境の中で、世界で最も美しい波を満喫できます。
2024年パリ五輪は、これまでとは違う環境に配慮した競技大会を目指しており、チョーポーでのサー フィン競技の開催はこれらの基準を満たしています。神秘的なタヒチの島々が、これまで以上の輝きを増すことを期待しています。
≪タヒチについて≫
タヒチの島々は南太平洋の中心に位置する118の島々で構成され、白砂のビーチや色鮮やかなブルーラグーン、手付かずの自然や美しい景観、タヒチの人々による心温かいおもてなしなど、世界に類を見ない「自然」と「こと」と「出会い」の魅力がつまったデスティネーションです。
タヒチ観光局について
タヒチ観光局は、一般にタヒチと呼ばれる仏領ポリネシアのDMO(デスティネーション・マーケティング・オーガニゼーション)です。タヒチの島々への観光客誘致を主な任務としており、18の国際市場を対象に世界12支局と協同する現地チームで構成されています。
タヒチ観光局オフィシャルサイト: https://tahititourisme.jp