テティアロア島のバードアイランドへ行こう

多くの宝に恵まれているフランス領ポリネシア。オプショナルツアーは、滞在中にその宝である小さな楽園を訪れるチャンスです。なかでも最も貴重な宝の一つが、マーロン・ブランドが所有したプライベートアイランド、テティアロア島の環礁です。まさにタヒチの島々の中の宝石といえるでしょう。 いかりを上げ、目指すはテティアロア島。タヒチ島からわずか50kmに位置するこの島には、鳥類の保護区域である小島のモトゥ・タフナがあります。褐色のカツオドリ、純白のアジサシ、真っ赤な尾のネッタイチョウが、ほかの鳥たちに混じってこの南国の楽園に彩りを添えています。 陸地が見えた! パペーテの波止場からカタマラン(双胴船)に乗り、朝早くに出発します。外洋へと繋がるパス(水路)を抜けたら朝食が出され、いよいよ冒険の始まりです。テティアロア島までは2時間30分のセーリングの旅。道中には大西洋の絶景が広がり、イルカたちや魚の群れに出会えるかもしれません。時期が合えば、クジラを見ることもできます。 Birdwatching in Tetiaroa © Lei Tao Birds in Tetiaroa © Tahiti Tourisme Birds in the sky © Tahiti Tourisme テティアロア島には外洋からラグーンに入るためのパスはありません。そのため、カタマラン・ディンギーに乗り込み、波に乗ってサンゴ礁を渡ります。無事にモトゥ(小島)に着いたら、波際に寄ったまま鳥たちからは距離をおいてください。モトゥを歩いて横断することは禁止されています。いずれにしろ、暑い中、浅瀬に足をつけて柔らかな砂を感じながら歩くのはとても気持ちのいいものです。テティアロア島で心ゆくまで写真を撮ったあとは、遊泳とシュノーケリングを楽しみましょう。海に棲む生き物たちも、空の鳥たちと同様、貴重で多様性にあふれています。 確認されているのは15種 テティアロア島には陸鳥と海鳥の両方が生息していて、その中には渡り鳥もいます。手つかずの自然が守られているこのテティアロア島では、滞在中に15種の鳥を観賞することができます。時折、鳥たちが群れになって色鮮やかに空を舞う瞬間があるため、カメラをすぐそばに置いておくことをお忘れなく。世界中のどこを探しても、この小さな楽園よりも美しい場所を見つけることは難しいでしょう。ラグーンで泳いだり、シュノーケリングをしたり、ランチで魚の串焼き料理を楽しんだりと、この環礁を鳥たちと一日中分かち合えることに、きっと大きな喜びを感じるはず。 Discover the bird island of Tetiaroa © Tahiti Fly Shoot タヒチの島々はそれぞれに特徴があり、島の歴史や旅行者が興味を持つポイントも異なります。有名なタヒチ島やボラボラ島、モーレア島、ランギロア島だけが楽園ではありません。テティアロア島はマーロン・ブランドが1966年に購入したプライベートアイランドで、現在は高級ホテル「ザ・ブランド」がオープンしています。テティアロア島へはボートでしか行くことができず、事前予約が必要です。生涯忘れられない一日を過ごしてみませんか。

モーレア島のサンゴの「養子縁組」プログラム

サンゴの「養子縁組」プログラムに参加することで、世界中で大きな危機に瀕しているサンゴ礁を救うことができます。コーラル・ガーデナーズ協会(Coral Gardeners Association)では、サンゴを生育し、モーレア島のサンゴ礁に植え付ける活動を2017年から行っています。島への訪問を、海洋や海の生き物たちの保全に貢献するための機会にしませんか。 海洋生物の保護を専門とする科学者たちによると、サンゴ礁は2050年までに絶滅する可能性があるそうです。このショッキングな事実は、モーレア島のひとりの若者が行動を起こすきっかけとなりました。サンゴが白化現象により死滅していっていることをインターネットで知ったティトゥアンは、この状況を何とかしたいという想いからコーラル・ガーデナーズという団体を立ち上げました。 ティトゥアンの活動計画はシンプルで効果的。健康なサンゴの一部を苗として採取し、それを水中養殖場で育てたあと、サンゴ礁への植え付けを行います。運営資金を調達するため、コーラル・ガーデナーズは「養子縁組」プログラムを開始しました。このプログラムでは、海水温の上昇による白化に強いスーパーサンゴという種を「養子縁組」できます。養子にしたサンゴの成長過程についての定期的な最新情報や、植え付けられた場所を正確に示した地図を受け取ることができます。 タヒチの島々で過ごすバケーションが、地球の未来に貢献します。 サンゴ礁を守るコーラル・ガーデナーズのプロジェクト コーラル・ガーデナーズは2017年から約31,000本ものサンゴ苗の植え付けを行ってきました。モーレア島で発足したこの団体では、サンゴ礁の保全と、環境保護の必要性について人々の意識を高めるための活動を続けています。子どもや大人を対象にしたワークショップを学校や企業で開催し、海の多様性を保全することがいかに大切かを人々に伝えています。目標は、世界規模で取り組むムーブメントへと発展させること。コーラル・ガーデナーズの尽力により、現在タヒチの島々の住民にとって、サンゴ礁の再生は最重要課題と認識されています。 海の生き物たちを守るため、私たちが滞在中にできることは何でしょうか。まず、紫外線対策には日焼け止めクリームではなくライクラ素材を使用したTシャツなどを着用しましょう。日焼け止めクリームを使用する場合も、環境にやさしいものを使いましょう。ボードワックスも同様です。環境にやさしいワックスは簡単に手に入ります。海でセーリングをする場合やモーターボートをチャーターした場合は、許可された運航水域を守りましょう。いかりを下ろすときは、海底にダメージを与えない場所であることを確認してください。海洋生物に遭遇しても干渉しないようにしてください。もちろん、ゴミは正しく処理しましょう。 コーラル・ガーデナーズでサンゴの「養子縁組」 コーラル・ガーデナーズを通じて養子にするサンゴは、スーパーサンゴという種です。海水温の上昇による白化に耐性があることが証明されているサンゴから苗を採取しているため、このように呼ばれています。コーラル・ガーデナーズのWebサイトで保護したいサンゴを選べます。コーラル・ガーデナーズのチームがサンゴの一部を採取し、サンゴの養殖場で育てたあと、サンゴ礁に植え付けます。 コーラル・ガーデナーズでは、高い水温に強いことが証明されている以下のサンゴ種の保全を推進しています。Pocillopora Verrucosa(イボハダハナヤサイサンゴ)、Montipora Grisea(グリセアコモンサンゴ)、Acropora Retusa、Acropora Muricata(スギノキミドリイシ)、Acropora Globiceps。選んだサンゴに名前を付けることもできます。サンゴが植え付けられた場所を正確に示した地図や、成長過程や健康状態についての定期的な最新情報を受け取ることができます。

ファカラバ島の生物圏保護区を訪れよう

ファカラバ島のユネスコ生物圏保護区は、まさにツアモツ諸島の宝石です。サンゴ礁の保存状態は世界でもトップクラスで、ダイバーや自然愛好家にとってパラダイス。 生物圏保護区はファカラバ島を越え、近隣の小さな島々にまで広がっています。この保護海域にはエイやサメ、その他にも1000種類以上の魚が生息しており、広大な海洋保護区となっています。また、ファカラバ島の陸と海で見られる希少種には、タイマイ、チョウショウバト、ヤシガニなどがいます。 フランス領ポリネシアの秘宝、ファカラバ島 ファカラバ島が生物圏保護区に指定されたことは、地元当局とフランス政府の持続可能なツーリズムや環境保護への取り組みに対する敬意の表れだといえるでしょう。保護区指定は、ユネスコの人間と生物圏(MAB)計画の一環として行われました。このプログラムでは、生物多様性の保全、経済的な発展、地域住民の利益と福祉を考慮し、持続可能な方法を模索することを目指しています。 Coral massifs © Grégory Lecoeur Paddleboarding in the lagoon c Tahiti Tourisme The birds of Fakarava © Tahiti Tourisme ファカラバ環礁は、カウエヒ島とニアウ島とともに独自の生態系を育んでおり、まさに海洋動植物の宝庫です。ポリネシアの人々にとって、自然環境は非常に大切な存在であり、植物や水、動物、そして地球を尊重することは、伝統的な文化の一部となっています。この生物圏保護区の例は注目を浴び、熱帯島しょ地域の保護モデルとなりました。ファカラバ島は、デリケートな生態系を守りつつ、訪れる人々が自然の驚異を楽しめる場となっているのです。 ファカラバ島の美しい自然を探検する ファカラバ島の生物圏保護区では、さまざまなアクティビティを体験できますが、息をのむほどに多様な海洋生物を観察できることから、スキューバダイビングの人気が非常に高くなっています。100万種類以上の魚、雄大なウミガメ、数種類のサメと一緒に泳いでみてはいかがでしょうか。 A swim in the Fakarava lagoon ©_Grégoire Le Bacon 島そのものの美しさを楽しんだり、素晴らしいラグーンで泳いだり、さまざまなウォータースポーツを楽しんだりと、ダイビング以外の楽しみ方もたくさんあります。7月から11月の繁殖期にはホエールウォッチングに参加するのもおすすめ。もちろん、柔らかな白砂のビーチと透き通ったターコイズ色のラグーンで、何もせずにのんびりと過ごすのも最高の楽しみ方です!

タプタプアテアを散策

タヒチの島々は、人生における大切なことに立ち戻り、マナを感じ、雄大な自然を楽しむための場所です。この島の古代文明の起源をより良く理解するには、ライアテア島を訪れ、神聖なポリネシア文化誕生の地を旅することが一番です。 広大なタプタプアテア遺跡がライアテア島の南東にあります。この場所は、タヒチの島々のあらゆるところに存在する先祖の力「マナ」に溢れており、ユネスコの世界遺産にも登録されています。マナは、この静寂な美しい聖地を散策した時に感じる、鳥肌の立つような研ぎ澄まされた感覚です。神様オロに捧げられたタプタプアテアのマラエは、世界中から訪問者を惹き付けています。この場所は、かつてポリネシアの政治と宗教の中心でした。このマラエが最初に航海に出た旅人により発見され、ポリネシア・トライアングルの他の島への定住が始まりました。ハワイ、イースター島、ニュージーランド、クック諸島の人々にとって、今でもタプタプアテアのマラエは精神的な故郷のままです。 タプタプアテアのマラエ ライアテア島のラグーンの浜辺に広大に広がるタプタプアテアのマラエは、ポリネシアの人々にとっての最も神聖な場所です。この場所は数世紀をかけて築かれた、神様オロに捧げるためのものです。生者の世界が先祖と神の世界と交わる地点という、宗教的な意味のある場所です。長い間、政治や宗教のリーダーたちの話合いの場となっていました。料理人、高僧、戦士たちがポリネシア全域からアウトリガーカヌーで到着すると、同盟を組み、ポリネシア社会の発展に尽くしてきました。 Taputapuatea marae on the sacred island, Raiatea © Tahiti Tourisme The Marae Taputapuatea of Raiatea © Tahiti Tourisme Marae of Taputapuatea © Tahiti Tourisme タプタプアテアのマラエは複数の石の広場で構成される遺跡で、ラグーンの浜辺と山の間の広大な土地を埋め尽くしています。数百年の間、マオヒの人々が暮らし、祈りを捧げていた場所であり、古代の旅人が太平洋の探索に向けた航海で通り抜けた、聖なるタ・アバ・モア・パスの正面にあります。マラエに向かい合う聖なる山のテアエタプ山には、山頂に続く簡単なトレイルがあります。山頂からのマラエ、ラグーン、太平洋を見下ろす景色は実に見事です。 尊敬すべき神聖な場所 マラエはポリネシア文化の聖地であり、先祖代々の歴史と伝統の証人です。壊れやすく、かけがえのないこれらの石の遺跡は、後世に残すために特別な注意が必要です。 この特別な遺跡を守るため、以下の簡単なルールを守ってください: 指定された道を歩くこと:考古学的建造物の上を歩かないこと。石の上に登らない:石は壊れやすく、歴史が詰まっています。静寂を守る:ここは瞑想と追憶の場所です。ゴミは持ち帰ること:訪れた痕跡を残さないこと。写真撮影は丁寧に:建造物に登って写真を撮らないこと。焚き火、アルコール、ピクニックは禁止です。ペット禁止:遺跡の完全性を保つため。落書きやタグの使用禁止:マラエはそれ自体が芸術作品であり、すでに名前があります。神聖な場所であることを忘れないでください。 これらのガイドラインに従うことで、このユニークな遺産の保護に貢献することができます。これらの良い習慣を共有し、この文化遺産を後世に伝えていきましょう。 聖なる島、ライアテア島 ライアテア島は素晴らしい景色のある手付かずの島です。タプタプアテアのマラエを探索した後は、ラグーンのボートツアーに参加して、島の周りのモツを楽しみましょう。モトゥ・オフェタロとモトゥ・イリルは両方ともプライベートではない、美しいビーチのあるモトゥです。 Entrance to Raiatea's Faaroa River © Alika Photography ライアテア島はソシエテ諸島のタハア島、ボラボラ島、フアヒネ島の隣にあります。この島は自然と遺跡の宝庫です。タプタプアテアのマラエは最も重要な場所で、今日でも一部の祭りや儀式が行われています。ライアテア島は多くのクルーズ船の出発地であり、フランス領ポリネシアで唯一航行可能な河川であるファアロア川もあります。島の最も素晴らしい宝の1つがティアレ・アペタヒです。ライアテア島のシンボルにもなっている美しい花で、テメハニ山の山頂にのみ自生しており、他の場所で見ることはできません。 もっと見る

タヒチ文化の知られざる10のこと

フランス領ポリネシアの文化と伝統は、タヒチの島々が旅行先として興味を引き、人気のある理由に挙げられます。タヒチの島々を訪れるうえで知っておきたい文化の特徴についてご紹介しましょう。

ティケハウ島の鳥のコロニー

島の楽園フランス領ポリネシアのラグーンの中でも、ティケハウ島は特別な島。信じられないほどの自然美を誇る環礁は、タヒチ島から飛行機でわずか45分の場所にあります。ティケハウ島は、豊かでユニークな鳥たちの生息地でもあるため、鳥類学者にとってはたまらない場所です。 バードアイランドとして知られるプアルア山は、数種の鳥の保護区となっています。白やピンク(信じがたいかもしれませんが、ピンクです!)の砂浜を散歩していると、頭上に広がる絶景に圧倒されることでしょう。クロアジサシ、アカアシカツオドリ、シロアジサシ、オオアジサシ、そしてグンカンドリが、実にミステリアスな空中バレエを舞いながら、空を駆け巡ります。 鳥の楽園、ティケハウ島 のどかなバードアイランドのモトゥ(小島)には、素晴らしいターコイズブルーのラグーンを横断して行きます。頭上を優雅に飛ぶ海鳥たちの姿を映し出す透明な海の中で、滑るように泳ぐ雄大なマンタを眺めることができます。また、たくさんの熱帯魚や無害なカマストガリザメ、色とりどりの壮大なサンゴにも出会えます。ティケハウ島が海中の楽園と評価されるのには、きちんとした理由があるのです! The birds of Tikehau © Denis Grosmaire Corals in the Tuamotus © Lei Tao Manta ray © Denis Grosmaire ティケハウ島を訪れれば、誰もが魔法にかけられます。トリップアドバイザーのウェブサイトに寄せられたコメントによると、ティケハウ島とバードアイランドは、タヒチの島々でも特に注目すべき訪問先だとされています。素晴らしいターコイズブルーのラグーン、白やピンクの砂浜、どこまでも続くココナツのヤシの木々が、絵葉書のように美しい環境を作り上げています。地元のガイドが、バードアイランドに生息するさまざまな鳥の種類を教えてくれるだけでなく、この壮大な環礁の歴史や伝説についても教えてくれるでしょう。 自然野鳥保護区、ティケハウ島 ティケハウ島では、タヒチアン・ゲストハウスに宿泊することをおすすめします。タヒチアン・ゲストハウスでの宿泊では本物のポリネシアを味わうことができ、南太平洋の島々独自のライフスタイルを垣間見ることができます。ラグーンでの一日の後は、熱帯庭園の囲い付きテラスでくつろぎながら、フレンドリーなホストが用意してくれる美味しい地元料理をお楽しみください。 Tikehau © Tahiti Tourisme バードアイランドで鳥たちを観察するラグーンの日帰り旅行は、きっと忘れがたい魅力的な体験となることでしょう。この保護区は、ティケハウ島を特別な楽園にしている素晴らしい宝の一つに過ぎません。

あまり知られていないポリネシアの3つの島

ぜひ、タヒチの島々の最果ての地を訪れてみてください。あまり知られていない3つの島、マカテア島、リマタラ島、タフアタ島をご紹介します。絶対に訪れる価値アリです。 旅先のディープな文化や伝統に浸るなら、最果ての地を訪れるのが一番です。ボラボラ島、タヒチ島、モーレア島、マウピティ島、ランギロア島に比べて、この3つの島への観光客がとても少ない理由は、特に遠く離れていることであったり、観光による悪影響を懸念していたりといろいろあります。しかし、このマイナーな島々には本当にため息の出るほど美しい景色やボラボラ島のようなすばらしいビーチ、波乱万丈の長い歴史があり、小さな宝島といえます。マルケサス諸島、オーストラル諸島、ツアモツ諸島を訪れるのであれば、ぜひ、マカテア島、リマタラ島、タフアタ島もプランに加え、未知の世界を旅してみましょう! ツアモツ諸島のマカテア島 ツアモツ諸島にあるマカテア島は、19世紀の大半においてリン酸塩採掘のために開拓されました。1960年代に採掘時代は終わりを迎えたものの、今でも当時の足跡が残されています。石灰岩の高い崖が有名で、今では増加する観光客が崖を登り、観光スポットになっています。16kmにおよぶ崖には100本以上の道が装備されており、そのほとんどが登山者のレベルを問わず、快適に登ることができます。マカテア島には空港がないため、タヒチ島またはランギロア島から船で行きます。 Makatea © MAKATEA Escalade Makatea © Léa Parizot オーストラル諸島のリマタラ島 オーストラル諸島にあるリマタラ島は、フランス領ポリネシア最西端の島です。マカテア島と同じく高地の島で、見事な湾とのどかなビーチのある美しいラグーンに浮かんでいます。小さな環礁なので、徒歩や自転車で簡単に巡ることができます。穏やかな島民はのんびりと温かく、昔ながらのタヒチらしい生活を送っています。リマタラ島を訪れると、古き良きタヒチ文化の真髄に触れてタイムトリップした気分を味わえるでしょう。エアタヒチでは、定期的にリマタラ島行きの直行便が出ています。 マルケサス諸島のタフアタ島 マルケサス諸島随一の美しさを誇るタフアタ島へは、ヒバオア島から船で約40分で行くことができます。今でも非常に観光客が少ないため、大抵は美しすぎるビーチにも人がいません。 マルケサス諸島の島々のように、タフアタ島も高地なので、ハイキングがオススメです。この手つかずの自然に満ちた魅力的な楽園を訪れたら、お土産に骨の彫刻を買って帰りましょう。

タヒチの島々にある美しいビーチトップ10

透明な海水と柔らかな白砂、黒砂、ピンクの砂まである美しいビーチを携えた壮大なターコイズとブルーのラグーン。タヒチの島々へようこそ!オススメのビーチベスト10をご紹介しますが、フランス領ポリネシアではどの島にもすばらしいビーチがあります。

マルケサス諸島固有の野生生物

遠く離れたマルケサス諸島は、タヒチの島々でも最も希少な動物や植物が生息しています。多くの固有種が生息するマルケサス諸島は、動植物のワンダーランドです。 「人間の大地」として知られるマルケサス諸島は、フランス領ポリネシアの北東、タヒチ島から約1400km離れた場所に位置します。緑豊かな火山島が集まり、無人島もあります。荒涼とした岩がちな山々、険しい崖、緑の茂る渓谷、川や滝は、美しい湾や輝く砂浜と対照的で、フランス領ポリネシアの他の島々の風景に引けを取りません。マルケサス諸島は、自然のままの楽園と言われており、島固有の動植物が数多く生息しています。この固有の生物多様性を見ることができる自然のスポットがたくさんあります。ヌクヒバ島、ヒバオア島、ウアポウ島、ウアフカ島、ファツヒバ島を訪れたら、環境を尊重して、目にする植物や動物に手を出さないように気をつけましょう。これらの島々の手つかずの自然美は、ジャック・ブレルとポール・ゴーギャンという世界的に有名な二人の芸術家の創作意欲を刺激しました。この場所を訪れた二人は故郷には戻ることはなく、その亡骸はヒバオア島の墓地に埋葬されています。 動植物の希少種 マルケサス諸島では、世界の他の場所では見ることのできない動物や植物に出会えます。pua enana(プア・エナナ)はマルケサス諸島固有の木で、kaupe(カウペ)という果実がなります。この木を見たいなら、島民にお願いすれば見せてくれるでしょう。他にもマルケサス諸島にしかない木に、ヤシの木の一種であるPelagodoxa henryana(ペラゴドクサ・ヘンリーアナ)があります。ウアフカ島のパプアケイカア樹木園で見ることができ、この樹木園には150種類、5,000本以上の柑橘類の樹木が集められています。 ウアフカ島は、丘や谷を歩き回る野生の馬の群れで知られています。ヌクヒバ島、ヒバオア島、ウアフカ島の岩の斜面には、野生のヤギがたくさんいます。島民たちの狩猟の餌食になる野生のブタやイノシシが道を横切るかもしれません。ウアフカ島の pīhiti(ピヒティ)やヌクヒバ島の'upe(ウペ)、無人のタフアタ島のpahi(パヒ)など、マルケサス諸島には固有の鳥がいます。すべて絶滅の危機にある鳥なので、手を出さずにそっとしておきましょう。 マルケサス諸島のアクティビティ マルケサス諸島で動植物の希少種を探すなら、楽しめるうえに環境にやさしい乗馬がいいでしょう。鞍にまたがって1日中島巡りをするなら、山の尾根や丘、谷、川は絶好の場所です。乗馬といえば、マルケサスの人たちは、鞍を使わずダイレクトに馬の背に乗るのが好きなようです! マルケサス諸島の特にヌクヒバ島とヒバオア島は、スキューバダイビングに最適な場所でもあります。マンタ、マグロ、イルカ、サメと一緒に透明な海の中を泳ぐことができます。他にも島を堪能する手段として、登山ができる立派なハイキングコースがたくさんあります。文字通り、見渡す限りの太平洋を望むパノラマビューを楽しめます!

手編みのバスケットを購入

タヒチの島々への滞在を思い出させる記念品として、手編みのバスケットを購入してみてはいかがでしょうか。実用的でありながら、芸術作品でもあり、時代に左右されないファッションアクセサリーとしても活躍するアイテムで、パペーテの市場やタヒチの島々の道端の屋台で入手できます。 フランス領ポリネシア政府は、伝統芸術と工芸分野の経済活動を向上する目的で、伝統工芸のプロモーション担当機関を設けており、バスケットはタヒチ語で「エテ」と呼ばれることから、この政府機関は毎年、バスケット編みの技術を広めるための「エテ作戦」を開催しています。このような素晴らしい創作物を生み出すための先祖代々の技術は、ポリネシア文化の真髄であり、世代から世代へと受け継がれています。職人技によって生み出された品は、タヒチの島々を訪れるビジターが持ち帰れる伝統的なポリネシア文化の一つです。これは、先祖代々の文化が生き続け、繁栄している証拠でもあります。 バスケット編み ポリネシアの職人技の象徴である手編みのバスケットは、丈夫で使い勝手が良く、ショッピングやビーチでの海水浴などのあらゆる場面で活躍します。手編みのバスケットを買うなら、パペーテ市場や島内の工芸品店がおすすめ。サイズやスタイルが豊富で、一つひとつが芸術作品として仕上がっています。市場や店などを訪れた際には、バスケットを売っているママに、その作り方を尋ねてみてください。母から娘へと代々受け継がれてきた先祖代々の技術を喜んで話してくれることでしょう。オーストラル諸島では、手編みの敷物や魅力的な帽子とともに、最高級の手編みバスケットが作られています。 Making a woven basket ©Tahiti Tourisme Making a basket from ni'au (pandanus leaf) in Raivavae ©Grégoire Le Bacon Basketry elevated to an art form ©Gregoire Le Bacon バスケット編みの技術は、タヒチの島々で世代から世代へと受け継がれており、時間をじっくりかけ、丹精を込めて作られるのが特徴です。まず、タコノキの葉を用意し、ママたちがそれを切って天日干しした後、巻いて一つのロールにしていきます。これは工芸品店で買うことができ、フランス領ポリネシア中のマーケットで見かける魅力的な帽子、敷物、バスケットを作る際のベース素材となっています。帽子は大変美しく、壁の装飾品として使われることがほとんどで、実際に着用されることはありません。島々の教会の礼拝では、多くのヴァヒネ(女性)がその帽子を身に着けている華やかな姿を目にすることができます。 ユニークなお土産 手編みのバスケットや敷物、帽子などの美しい工芸品は、タヒチの島々への旅を思い出させてくれますが、あなたにとっての旅の最高のお土産は、タヒチの雄大な景色と温かく迎えてくれた島民の笑顔なのではないでしょうか。 Seller of 'ete (Tahitian reo basket) in Raivavae ©Grégoire Le Bacon マルケサス諸島のウアポウ島を訪れたなら、石や木で彫られたティキをお土産として持ち帰るのはいかがでしょうか。飾り棚や本棚に堂々と佇むティキを見るたびに、思わず笑みがこぼれることでしょう。彫刻が施された「ウメテ」と呼ばれる儀式用皿は、食卓で立派な果物皿となりそうです。真珠や貝殻のネックレス、色彩豊かなパレオ、地元のラム酒、トロピカルフルーツのジャムなどは、友人や親戚に喜ばれること間違いなしです。タヒチの島々での工芸品を持ち帰り、バケーションの余韻に浸るのも楽しみの一つとなりそう。

オーストラル諸島で最も美しいスポット10選

息をのむような美しい景色、険しい山々、高原のあるオーストラル諸島は農業活動でも有名です。各島に隠された遺跡を見学し、ヨーロッパ人上陸以前にこの地を上手く統治していた文明の痕跡を辿りましょう。遺跡は、かつて宗教的・文化的な活動の拠点だった場所です。

ガンビエ諸島の最も美しいスポット

タヒチ島から1,600km以上離れたガンビエ諸島は、タヒチの島々の中でもユニークな訪問先です。人里からはるかに離れたこの火山諸島は、どれも同じ素晴らしいラグーンの中にあります。のどかで美しいモトゥと、フランス領ポリネシアで最も美しい教会はまさに訪れるべき場所です。

緑豊かなオプノフの渓谷で過ごす一日

タヒチの島々には見どころや体験スポットが満載です。その中でも群を抜いて美しいのがモーレア島にあるオプノフ渓谷。美しいターコイズ色のラグーンにある湾を起点に、豊かな緑を眺めながら渓谷を散策する旅に出てみませんか。 モーレア島まではエアタヒチ便で約15分かかります。もしくは1日8便出ている定期フェリーをご利用ください。乗船時間は30分ほどです。モーレア島の宿泊施設はとても充実しており、ホテルからタヒチアン・ゲストハウス、貸別荘までそろっています。オプノフ渓谷でのハイキング、湾での遊泳やシュノーケリングに、水上バイクや水上スキー、パドルボード、カヤックなどでラグーンの散策を楽しんだりと、島には丸一日楽しめるさまざまなアクティビティがあります。モーレア島を満喫したあとは、ボラボラ島、フアヒネ島、ライアテア島、タハア島など、ソシエテ諸島のほかの島にも足を延ばしてみませんか。 テ・ファレ・ナチュラでエコを考えよう オプノフ湾にあるこのエコミュージアムは、大人も子どもも楽しめる興味深いスポットで、さまざまな展示エリアやアクティビティを通して、フランス領ポリネシアの恵みについて学ぶことができます。さらに、短いハイキングコースを歩いてミコニアなどの外来植物の除草を手伝うことで、環境保全に貢献することもできます。エコミュージアムには、マラエや絶景ポイントを目指すハイキングのルートもあります。 次は、オプノフ農業学校を訪ねてみましょう。1970年の設立以来、学生たちは環境学(農学、生態学、土地管理)、農業、ビジネスなどをここで学んでいます。またこの学校では、学生が農作物の栽培、加工、商品化について実践的な経験を積めるよう、実習用の農場を設けています。小さな売店もあり、学生たちが作ったジャムやフルーツジュース、ミルクシェイクなどを購入できます。 Opunohu valley ©Grégoire Le Bacon Te Fare Natura ©Grégoire Le Bacon Te Fare Natura Ecomuseum © Grégoire Le Bacon オプノフ渓谷の中心で 渓谷を散策する方法と注目のスポットをご紹介します。オプノフ渓谷牧場(Opunohu Valley Ranch)では馬に乗って渓谷を探検でき、フィールドアスレチックパークのティキ・パーク・モーレア(Tiki Parc Moorea)では、高所から渓谷を見渡すことができます。パイナップル畑(パイナップルは木になるのではありません!)を通るなだらかなハイキングでは、電動自転車をレンタルできるため、足が疲れても簡単に渓谷を散策できます。どの方法を選んだとしても、「ベルベデーレ」の絶景ポイントは絶対に見逃せません。オプノフ渓谷がどれほど美しいかを肌で感じることができます。 Cycling through pineapple fields©Grégoire Le Bacon 渓谷を訪れたあとは、湾に降りてすばらしいビーチとラグーンを楽しみましょう。そののどかな景観は、1984年制作の『バウンティ 愛と反乱の航海』など、いくつかの映画にも登場しています。 ボートツアーに参加したり、スキューバダイビングやカヌーにも挑戦できます。または、温かくて透き通ったラグーンで泳いだり、シュノーケリングをしたり、柔らかな白砂のビーチで日光浴をしたりして午後を過ごすのもいいでしょう。その後はオプノフ渓谷のシーフードレストランで、獲れたての魚を使ったおいしい夕食を味わいながら一日を締めくくります。

ウアポウ島のハイキングとオプショナルツアー

マナはタヒチの島々の至るところに存在しています。特にウアポウ島では、ホイホイ渓谷でフラワーストーンを探している時も、ポウマカのピトンの岩肌に触れている時もマナを感じることができます。ウアフカ島のピトンがヒバオア島のピトンと戦い、ポウマカという戦士がヒバオア島からやってきたマタフェヌアという戦士を打ち負かしたという伝説があります。 ウアポウとはマルケサス語で柱を意味し、ウアポウ島の名は、それぞれが数百メートルの高さがある12のピトンにちなんでいます。マルケサス諸島の中心にあるウアポウ島のユニークな景観には、有名なホイホイ渓谷のような特別な遺跡があります。ハイキングが好きな人にとっては、ぜひ家族で訪れてみてください。島民の生活様式を本当に楽しみたければ、タヒチアン・ゲストハウスに滞在してください。ホストがいくつかの島の物語や神話を喜んで話してくれるでしょう。また、滞在中に重要な観光名所やイベントを見逃すことが無いように気を配ってくれると思います。 ウアポウ島を見渡す最高の眺め、ピトンと渓谷 ハイキングシューズをはいて、ガイドと一緒にポウマカ・ピトンへ出かけてみましょう。てっぺんが2つに分かれたピトンは、タヒチの島々に来たらぜひ訪れてみたい観光名所の1つです。沿岸のハカヘタウ村から出発して、全部で5時間かかるトレイルです。険しい道もあり、少し滑りやすいので、気をつけてください。でも、ウアポウ島を見渡す眺めと伝説的なピトンはただ息をのむ素晴らしさなので、苦労して行く価値はあります。 花々を探しにホイホイ渓谷とホイホイ湾へのツアーに参加してください。でも、その花々は野原に咲いているのではありません。その花々とは、地元の職人が大切にしている非常に貴重な石の上に現れるデザインです。花のデザインは石を磨くと現れます。渓谷にはトフア・マウイア遺跡もあります。完全に修復されていて、タヒチの島々の重要な文化遺跡です。 マルケサス諸島の職人が誇る技 マルケサス諸島の職人の技術は、フランス領ポリネシア中で賞賛されています。タヒチアン・ゲストハウスのホストが、ウアポウ島のハカハウ村などにある、彫像、彫刻や宝石などを見て購入できるお勧めの店を教えてくれるでしょう。 クラフト・マーケットでは、タパやタトゥー、フラワーストーンの彫刻など、典型的なポリネシアのアートやクラフトを見ることができます。タパは桑の樹皮を叩いて作られた布で、南太平洋の特産品です。タトゥーという言葉はタヒチ語の「タタウ(tatau)」に由来しており、叩くという意味です。マルケサスのタトゥーのデザインは、世界中で見ることができるほど浸透しています。フラワーストーンの素晴らしい彫刻はウアポウ島独特のものです。 オプショナルツアーを選ぶ 続きを見る

緑豊かなタヒチの田舎を初めてハイキングする人のためのガイド

フランス領ポリネシアは、ハイキング好きにはたまらない夢のような場所です。壮大な山々、青々と緑が茂る谷、美しい景色が楽しめるタヒチ島でのハイキングは、忘れられない体験になることでしょう。ただし、出かける前に、しっかりと準備をしておきましょう。 タヒチ島で丘や谷を巡るハイキングは、すばらしい冒険です。滝や古代遺跡、ため息のでるようなパノラマビューを楽しみながら、手つかずのパラダイスアイランドに浸ってください。 タヒチ島の隠れた名所を巡るハイキング タヒチ島のハイキングで自然の驚異を味わえる場所の1つが、ファウタウア渓谷です。首都パペーテから離れていない場所にありながら、すばらしい滝の絶景と田舎の景色を楽しめます。コースを行く道中は、曲がりくねった川沿いの険しい道を進みながら緑豊かな森を抜けていきます。 Randonnée à Moorea ©Tahiti Tourisme Les sentiers de Bora Bora © Frédéric Cristol Les montagnes de Huahine ©_Grégoire Le Bacon _ Lionailes タヒチ島には、パペノオ渓谷、ヒティアアのラバ・チューブ、ファアナヌ渓谷など、人気のハイキングコースがたくさんあり、どのコースにも名所と絶景ポイントがあります。タヒチの島々に滞在したら、ぜひ訪れてほしいハイキングコースをいくつかご紹介しましょう。・バイパヒのウォーターガーデン(タヒチ島)・スリー・パインズ・パス(モーレア島)・ポポティ山とトラヴェルシエール・トレイル(ボラボラ島)・モトゥ・アウイラ(マウピティ島)・マエバのマラエ(フアヒネ島)・リキテアの尾根(マンガレバ島) ハイキングを成功させるポイント タヒチの島々でハイキングへ行くときは、ガイドサービスを利用することを強くオススメします。ガイドは道や天候の変化、注意すべき点に詳しく、私有地につながる道も知っています。また、遺跡や洞窟、地形など名所や見どころも教えてくれます。植物の知識も豊富で、訪れた場所に関連する伝説や民話も聴かせてくれるでしょう。旅行代理店や地元の観光協会で、島のプロガイドを手配することができます。 Les randonnées de Tahiti Et Ses Îles ©Myles McGuinness ハイキングへ出かける前に、十分な水、日焼け止め、丈夫なシューズ、帽子などを準備しておきましょう。できる限り、一番暑い時間帯を避けてハイキングをしましょう。私有地を示す表示をみたら通らないように。また、ゴミは残さないようにしましょう。天気予報をチェックしましょう。コースによっては、激しい雨で滑りやすく、危険を伴う場所もあります。ハイキングは、天気の良い日に行うのが安全です。

タヒチならではのハイキングコース:フランス領ポリネシア固有の動植物を見るなら、ガイド付きハイキングツアーに参加しよう

総面積400万km2に及ぶフランス領ポリネシアは、ヨーロッパ大陸に匹敵する広さです。ツアモツ、ソシエテ、オーストラル、ガンビエ、マルケサスの5つの諸島には、計118の島や環礁が点在しています。標高の高い火山島や低地のサンゴ環礁の島もあり、そのほとんどすべてに絵ハガキのような白砂ビーチと透明なラグーンがあります。また、タヒチの島々はハイキングが好きな人にとってすばらしい旅先です。ハイキングコースを辿れば絶景ポイントへと続き、南太平洋の島の楽園ならではの動植物に出会うことができます。 フランス領ポリネシアのイメージといえば、透明なターコイズ色の海のそばに、柔らかな白い砂浜とヤシの木が並ぶ風景ではないでしょうか。ここに到着して目にするのは、まさにその風景です。とはいえ、島内にも見どころはたくさんあります。それゆえ、ハイキングは非常に人気の高いアクティビティなのです。すべての島にたくさんのハイキングコースがあり、丘や谷を巡ったり遺跡を訪れたり、すばらしい絶景を楽しんだりすることができます。発見の旅で遭遇する動物といえば、人間によって島に連れて来られたブタ、牛、馬、犬、ネコで、鳥に関して言えば、フランス領ポリネシアで最も一般的なのはニワトリです。朝、昼、夜を問わず鳴き、その存在を知らしめています。ですが、がっかりしてはいけません。ガイド付きハイキングツアーに参加すれば、島固有の鳥や植物、花にたくさん出会うことができます。 タヒチ島のガイド付きハイキングツアー タヒチ島固有の動植物に出会えるツアーがいくつかあります。 パペアリにあるボタニカルガーデンには案内標識のあるコースがあり、園内にある島原産のエキゾチックな植物の詳細説明がパネルに書かれています。曲がりくねったコースを歩きながら、注目すべき数々の植物を楽しみましょう。バイヒにあるウォーターガーデンも、散策を楽しめるスポットです。ひときわ美しいガーデンを巡ったら、敷地の奥に行ってみましょう。絶景に続く小道がいくつもありますが、そのうちの険しい道を選べば、緑豊かな田園風景と高原につながっています。 Papenoo Valley © Karl Shakur Une randonnée avec un guide professionnel à Tahiti © Myles McGuinness Les montagnes de Tahiti Et ses Îles ©_Grégoire Le Bacon _ LionAiles ライアテア島のガイド付きハイキングツアー ライアテア島はまさに植物学者にとってパラダイスです。その高地では希少な宝に出会えます。案内標識のあるコースをたどると、テメハニ山の頂上へ着きます。そこには、美しいティアレ・アペタヒを見ることができます。ただし、絶対に触らないでください。ティアレ・アペタヒは、絶滅危惧種のもろい植物で、この山の頂上にしか生育していません。植物学者たちが他の場所で栽培しようと何度も試みましたが不可能だったのです。テメハニ山の頂上付近に生育するほとんどすべての植物種が、ライアテア島固有の植物となっています。 Randonnée à Raiatea ©Alika Photography ライアテア島のもう1つの宝が、タプタプアテアのマラエです。フランス領ポリネシア全土で最も聖なる場所とされており、マオヒ文明発祥の地と言われています。かつては宗教儀式や厳格な儀式が行われた場所で、このマラエの前からポリネシアの水兵が太平洋の航海へ旅立ち、ポリネシアン・トライアングルにある他の島々へと移り住むようになりました。

タヒチ島とボラボラ島でのハイキング

フランス領ポリネシアのイメージとして、ココヤシの木、砂浜、ターコイズブルーのラグーンを思い浮かべるでしょう。しかし、タヒチの島々には同じように美しい別の側面もあります。ハイキングでタヒチの島々の奥地に向かえば、緑豊かな丘や渓谷、滝、遺跡を発見できます。 ソシエテ諸島の島々の奥地には、目を見張るような滝、山々、植物が生い茂る渓谷、素晴らしい遺跡があります。タヒチ島は最も発展した島であり、最大の人口を抱えています。しかし、首都パペーテの喧騒を離れると、初心者から経験豊かなハイキングファンまで、誰もが楽しめる素晴らしいハイキングコースがあります。タヒチ島の北に位置するボラボラ島にもいくつかの素晴らしいハイキングコースがあり、世界一美しいラグーンを撮影できる絶景ポイントまでハイキングできます。初心者、中級者、熟練者など、レベルごとに適したコースをいくつかご紹介します。自分の能力に合ったコースを選び、お弁当をもって、素晴らしいハイキングに出かけましょう。十分なミネラルウォーター、日焼け止めクリーム、帽子、丈夫な靴、そしてカメラもお忘れなく。 タヒチ島とボラボラ島のハイキングコース タヒチ島で家族そろってハイキングするなら、パペノオ渓谷に行ってみよう。滝や緑豊かな島内の風景、そして素晴らしい景観が待っています。タヒチ・イチ半島の南にあるテ・パリ・コースは誰でも楽しめるハイキングコースですが、交通手段は船になります。中級ハイカーには、パペーテ近くのファアナヌ渓谷がおすすめです。難易度が高い分とても達成感があります。さらに難易度の高いコースは、海抜2,066mのアオライ山頂に続くコースです。コースには案内標識が設置されているのでガイドなしで行くことも可能ですが、プロのガイドサービスを利用することをおすすめしています。山頂からの眺めは、タヒチの島々の中でも最も素晴らしいかもしれません。 The peaks of Bora Bora ©Tahiti Tourisme L'île de Bora Bora © Grégoire Le Bacon Tahiti Nui Helicopters Les montagnes de Tahiti © Grégoire Le Bacon Tahiti Nui Helicopters タヒチ島の北側には、「太平洋の真珠」と呼ばれる有名な楽園ボラボラ島があります。ターコイズブルーの雄大なラグーンで有名ですが、ボラボラ島にも素晴らしいハイキングコースがあります。王の谷へ向かうコースは、家族みんなで楽しめる半日コースです。眺めが素晴らしく、歴史的な遺跡はフランス領ポリネシアの過去について多くのことを教えてくれます。熟練したハイカーには、タヒチの島々で最もよく知られたオテマヌ山に向かうコースがあります。登頂することはできませんが、それでも最高の眺望が望めます。何よりも素晴らしいのは、パヒア山頂からの眺望です。このコースではガイドが必要です。片道でも数時間はかかるので、お弁当を持って行きましょう。 その他のハイキングコース フランス領ポリネシアの各島にはハイキングコースがあり、素晴らしい眺望の絶景ポイントや遺跡などに行くことができます。地元の観光協会や観光案内所では、ハイカーの経験レベルに適したコースを案内しています。 A couple in the middle of a pineapple field © Tahiti Tourisme ソシエテ諸島のモーレア島にもおすすめのハイキングコースがあります。最もよく知られているのは、スリー・ココナツツリーズ・パスとアファレアイツの滝です。モーレア島のどの渓谷にもハイキングコースがありますので、宿泊施設にアドバイスを求めてみるといいでしょう。十分なミネラルウォーターと、日焼け止めクリームと、帽子は必ず持っていきましょう。

環境に配慮したホテル

タヒチの島々では、環境保護が日常的な関心事となっています。ツーリズム業界は、フランス領ポリネシアの自然生態系の尊重を重視していますが、あなたも環境に配慮した宿を選ぶことで、環境保護に貢献することができます。 タヒチの島々でのバケーションを予約する際、最も気になるのは、ラグーンや白い砂浜を見渡せる水辺のホテルでしょう。しかし最近では、自然環境を尊重するエコフレンドリーな宿泊施設に泊まりたいという観光客が増えてきています。現在、多くのホテルやタヒチアン・ゲストハウスが、フランス領ポリネシアの豊かな自然遺産を守る持続可能なツーリズムの開発に取り組んでいます。地元住民はマスツーリズムの弊害から島々を守りたいと考えており、こうした取り組みを全面的に支持しています。自然環境を尊重することはポリネシア文化にとって重要なことであり、環境に配慮した宿泊施設を選ぶことで、あなたもその一助となることができます。ここでは、おすすめの宿泊施設をいくつかご紹介します。 タヒチ島、ボラボラ島、タハア島のエコフレンドリーなホテル テ・モアナ・デ・タヒチ・リゾートは、持続可能な取り組みを通じて環境に配慮した経営を行なっています。インターコンチネンタル・タヒチ・リゾート&スパは、海洋生物の保護区としてファレ保護区を創出しており、モーレア島のマナバ・ビーチ・リゾート&スパは、トアヌイ協会と共同で、ホテル近くにあるサンゴ礁の保全するプログラムに取り組んでいます。これらの素晴らしいホテルは、このような取り組みを通じて、フランス領ポリネシアのデリケートで特異な生態系を保護するよう努めています。 Snorkeling in Taha_a © Grégoire Le Bacon Te Moana Resort © Manava Suite Resort Tahiti - ® M Colombini Conrad Bora Bora Nui Spa © Conrad Bora Bora Nui ボラボラ島で環境に配慮したバケーションを実現するには、宿泊施設選びが重要なポイントになります。ボラボラ・パール・リゾートとタハア・パール・リゾートは、タヒチの島々の生物多様性や海洋生態系の保護に取り組むため、バイオロック・サンゴ礁保護プログラムに参加しています。ホテル内にあるコーラル・ガーデンの多くは、サンゴの保護のための苗床でもあります。ボラボラ島では、コンラッド・ボラボラ・ヌイがラグーンのマンタ保護に取り組んでおり、マイタイ・ポリネシアは持続可能なツーリズムの開発を積極的に奨励しています。フォーシーズンズ・リゾートでは、従業員の研修プログラムで環境への配慮に関する教育を行なっています。また、大規模なソーラーパネルシステムで消費電力を減らす取り組みにも注力しています。 その他のエコフレンドリーなホテル タヒチ島の北にあるテティアロア島の豪華ホテル、ザ・ブランドは、フランス領ポリネシアにおける持続可能なツーリズムのリーダー的存在です。持続可能な素材を使用して建てられた最初のホテルであり、エネルギー効率と水資源の管理に関する革新的な対策を採用し続けています。ザ・ブランドは、フランス領ポリネシアでの持続可能なツーリズムの発展に向けて、誇りを持って取り組んでいます。 Hotel The brando in Tetiaroa © Jeremy Austiin ライアテア島のプライベート・アイランドであるモツ・ナオナオ島には、ソーラーパネルの広範な設置や責任ある廃棄物処理などを通じて、サービスの持続可能性の向上に努めているホテルがあります。このホテルはウミガメの監視と保護をする活動も行なっています。環境を守ることは、私たち一人ひとりの責任です。タヒチの島々の滞在中には、ぜひできることを実践してみてください。

タヒチの島々のサステナビリティとエコツーリズム

タヒチの島々は、島の楽園として広く知られており、島民は旅行客を温かな歓迎で迎え入れています。固有の自然環境とポリネシア島民の伝統文化を守るため、持続可能なツーリズムの発展が不可欠となっています。 タヒチの島々は、有名なティアレ・タヒチの花、タヒチ産バニラ、美しいターコイズ色のラグーン、島々の緑豊かな植物、多様で豊かな海洋生物など、たくさんのかけがえのない物によってできている場所ですが、守ろうとしなければ、これらはいつか失われてしまうかもしれません。フランス領ポリネシアは、あらゆる旅行客にとって魅力的な旅行先であり、ハネムーンで訪れる人、ダイビング愛好家、ハイキング愛好家、日光浴を楽しみたい人などが、さまざまな目的でタヒチを訪れます。このようなビジターが、他にはない各諸島の美しい自然をこれからも楽しめるよう、多くの取り組みが進行中です。普段とは違った旅行の楽しみ方をすることで、あなたもこの取り組みに参加できます。観光マーケットの多くの分野でエコツーリズムへの取り組みが行なわれていますが、特にホテル業界でその動きが顕著になっています。観光アクティビティ(ラグーンでのシュノーケリング、モトゥの訪問など)の選択を通じて、あなたも環境保全に貢献することができるのです。フランス領ポリネシアには、持続可能なツーリズムを推進し、島民や旅行客にその重要性を伝える活動を行なう団体もあります。 タヒチの島々での持続可能な取り組みとエコツーリズム 環境保護は現代的な概念だと思われるかもしれませんが、タヒチの島々では何千年も前から人々は環境と調和した生活を送ってきました。これは「マナ」と呼ばれるものの一部であり、陸地と海のすべての生命をつなぐ霊的な力です。自然資源の保全と保存は、常にポリネシアの生活様式の一部であり続けました。その一例が、ラフイという習慣です。これは、一時的に禁漁にし、海洋資源の保護と再生を図るためのものです。土壌に養分を補給させるための休耕地の指定なども、その一つです。環境を守るためのこうした持続可能な取り組みは、今や世界中で必要なものとして受け入れられています。 Cycling in Tikehau © Tahiti Tourisme A population linked to nature © Grégoire Le Bacon A marine protected area in the Marquesas Islands © Grégoire Le Bacon タヒチの島々の海に生息するさまざまな希少種を観察しようと世界中から旅行客がやって来ます。ダイビングとシュノーケリングは、ファカラバ島がユネスコの生物圏保護区として指定されているツアモツ諸島や、現在ユネスコの指定を受けている最中のマルケサス諸島で人気のあるアクティビティとなっています。1996年以来、生物多様性を保護するために厳しい漁業政策が取られており、糸釣り以外は禁止されています。また、一部の島では、観光客の数を制限する措置が取られています。このような対策を行なうことで、自然の海洋遺産は保護され、旅行客へ本物の体験を提供することができるのです。フランス領ポリネシアに滞在中は、環境問題について島民にアドバイスを求め、自然資源の保護に努めるようにしましょう。 フランス領ポリネシアでの持続可能な旅行 観光産業が始まった頃、タヒチの島々はさまざまな悪影響に苦しむこととなりました。外来種が島に持ち込まれ、生態系と島民の生活が危険にさらされたのです。持続可能な旅行を楽しむことで、フランス領ポリネシアの調和のとれた生態系と特定の種の発展にとても良い影響を与えられる可能性があります。すべての島に、持続可能なツーリズムを推進する専門家がおり、ホテル、レストラン、観光案内所などでも出会うことができるでしょう。 Te Fare Natura Museum, Moorea © Grégoire Le Bacon モーレア島のテ・ファレ・ナチュラ・エコミュージアムを訪れ、タヒチの島々の生物多様性について学びましょう。ボラボラ島とモーレア島では、コーラル・ガーデナーズ協会を通じてサンゴを養子にし、サンゴ礁の保護活動に参加することができます。また、モーレア島には、ウミガメの保護を専門としているテ・マナ・オ・テ・モアナセンターがありますので、訪れてみましょう。エコフレンドリーな旅行を実現するために次のようなことを実践しましょう。

タヒチ島に関する興味深い事実

タヒチ島はフランス領ポリネシアで最も大きく、最もよく知られた島です。タヒチの島々はヨーロッパ全土とほぼ同じ面積を持ち、ソシエテ諸島、ガンビエ諸島、マルケサス諸島、ツアモツ諸島、オーストラル諸島の5つの諸島からなります。 タヒチの島々はどこからも遠い場所にあります。カリフォルニアから飛行機で8時間、ロンドンからは20時間。公用語はフランス語とタヒチ語ですが、観光地やホテルでは英語が話されるのが一般的です。フランス領ポリネシアといえば、白い砂浜と透き通ったターコイズ色のラグーンに囲まれた南洋の楽園というイメージを思い描くかもしれません。…実は、まったくその通りです。ですが、それだけではありません。タヒチの島々には雄大な山々、死火山、豊かな熱帯雨林、ファカラバ島のユネスコ生物圏保護区、ライアテア島の世界遺産、繁栄を続ける先祖代々の文化があり、あたたかく歓迎してくれることで有名な島民たちがいます。フランス領ポリネシアの5つの諸島には118の島が広がっており、滞在中にはできるだけ多くの島を訪れてみてください。 島々、モトゥ、上空からの景色 タヒチの島々で最も人気のある楽しい体験の一つに、モトゥへの訪問があります。モトゥとはタヒチ語で、大きな島のラグーン内にある小さな島を意味する言葉です。ボラボラ島には、サンゴ礁の周りに30近いモトゥが点在しており、中には端から端まで歩いても2-3分しかかからないような小さなものも。モトゥは、ココヤシの木で覆われていることが多く、浅瀬には美しい色とりどりのサンゴと熱帯魚が生息しており、シュノーケリングや水泳を楽しむのにぴったりな場所です。モトゥへの1日ツアーに参加すれば、ビーチでピクニックランチを楽しめます。 Motu at Rangiroa © Michael Runkel Enjoy a breathtaking view of our islands from aboard a helicopter © Grégoire Le Bacon MOOREA Nui Helicopters Sunset from a helicopter © Grégoire Le Bacon タヒチ島からフランス領ポリネシアの5つの諸島の主要な島々へは、国内線が運航しています。フライト中に窓の外を見てみると、青い太平洋の真ん中に浮かぶ孤島の周りにターコイズ色のラグーンが広がっているのが見えるでしょう。ボラボラ島、モーレア島、そしてツアモツ諸島の環礁は、空から見ると特に壮大で、Instagramに素晴らしい写真をアップしたくなります。ヘリコプターに乗ったり、飛行機をチャーターしたりして、写真を撮ることもできます! 気候と文化 ヨーロッパとほぼ同じ広さの面積を持つため、一つの諸島ともう一つの諸島で気候がわずかに変わるのは不思議なことではありません。ですが、平均気温は25度から30度であり、ほとんどの島が常夏です。乾季は5月から10月で、11月から4月は湿度が高くなります。 Meet the locals and discover Polynesian culture © Grégoire Le Bacon タヒチの島々を訪れている間、フランス領ポリネシアの豊かで活気ある文化に出会うことができるでしょう。伝統工芸、伝統料理、タトゥー、ダンスを体験すれば、より本格的で楽しい旅になること間違いなしです。

ツアモツ諸島の環境保護

タヒチの島々では、環境を尊重する持続可能な観光(サステナブル・ツーリズム)を推進しています。タヒチ島の北にある手つかずの楽園、ツアモツ諸島もその取り組みに参加しており、その独自の環境を守り持続可能な観光形態を発展させるべく活動しています。 ツアモツ諸島には、観光の影響で容易に危機にさらされる可能性のあるすばらしい固有の生態系があります。この自然の遺産を守るために数多くの取り組みが考案、実践されています。遠く離れたツアモツ諸島は、フランス領ポリネシアで最もポリネシアらしさが残り、最も知られていないことが魅力の1つです。美しいターコイズの海はマンタ、ウミガメ、熱帯魚の群れ、サメなど多様な海洋生物たちの棲み処となっており、実際にツアモツ諸島はサメの聖地で、フランス領ポリネシアは世界で最もサメの多い場所です。観光客はプロのガイドと一緒に、しっかりと安全面に配慮したうえで、このすばらしい生き物たちと一緒に泳ぐという特権が得られます。ランギロア島の Tore Tore(トレトレ)やMokarran(モカッラン)などさまざまな地元の団体が、この絶滅危惧種たちの保護と保全に取り組んでいます。地元の観光業者と密接に協力することで、サメの観察がサメに配慮したシステム化された条件下で行われています。 ツアモツ諸島のエコツーリズム タヒチの島々では、フランス領ポリネシアの豊かさを地元の人々や訪れる観光客に知ってもらうための取り組みを進めています。たとえば、ツアモツ諸島のアヘ島にあるカモコ・パールは無類の品質の真珠を作ることで、アヘ島の持続可能な発展に貢献しています。観光客は養殖場を見学して美しい真珠をつくる秘訣を学び、見学の最後にはリーズナブルな価格でパールを購入できます。 Tahitian pearls © Audrey Svoboda Kamoko Pearl pearl farm in Ahe © Kamoko Pearl The marine fauna of The Islands of Tahiti © Tahiti Tourisme ファカラバ島は、フランス領ポリネシア屈指の美しさを誇る島です。2016年に、他の6つの環礁(アラティカ島、カウエヒ島、ニアウ島、ララカ島、タイアロ島、トアウ島)と併せて、ユネスコの生物圏保護区に指定されました。ラグーンは、世界でも希少な海洋生物の生息地となっており、透明な海でダイビングやシュノーケリングをするとウミガメ、マンタ、トビエイなど、さまざまな海の生物に出会えるチャンスがあります。ファカラバ島を訪れるということは、驚くほど多様な生物が生息するツアモツ諸島の中心地を旅することなのです。 ツアモツ諸島の環境保護への取り組み タヒチの島々の固有の環境を守るためにできる取り組みは、たくさんあります。ツアモツ諸島では、水が非常に貴重な資源であることから、地元のコミュニティは水の保全を改善しようと積極的に対策を行っています。この島々で命を繋げていくためには不可欠な取り組みです。 The Tuamotus, postcard-worthy © Denis Grosmaire

タヒチの島々のサンゴ

ターコイズ色のラグーンの海底に広がる見事なサンゴは、タヒチの島々での最も素晴らしい財産の一つであり、フランス領ポリネシアの海洋生態系にとって欠かせない存在となっています。透き通った温かな海でダイビングをして、この壮大な自然遺産の豊かさを堪能してみてはいかがでしょうか。 タヒチの島々で体験できるアクティビティの中でも特に人気なのが、サンゴ礁の探索です。サンゴは、多くの種が生存する上で欠かせない存在となっています。フランス領ポリネシアには、1,000種類以上の魚と150種類以上のサンゴが生息していますが、地球温暖化とマスツーリズムの影響を受け、サンゴは今や厳格な保護の対象となっています。ボラボラ島、モーレア島、タハア島、ライアテア島といったのどかな島々の周りでは、サンゴ礁が壮大なラグーンを形成しています。ソシエテ諸島から遠く離れたツアモツ諸島のランギロア島は、世界で2番目に大きなラグーンであり、サンゴ礁を探索するのに理想的な場所です。探索の際には、サンゴ礁を傷つけてしまわないように注意してください。また、サンゴの収集は厳しく禁じられていることもご留意ください。 ダイビングでサンゴ礁を探索 ランギロア島、ファカラバ島、ティケハウ島などのツアモツ諸島でスキューバダイビングをして、サンゴ礁に生息する豊かな海洋生物を観察しましょう。これらの環礁は、マルケサス諸島などで見られる高くそびえる火山島とはまったく異なります。透き通ったラグーンやパスでのダイビングやシュノーケリングは、ユニークで忘れられない体験となるでしょう。 Water broom in Fakarava © Frédérique Legrand Corals in Tahiti © Myles McGuinness Coral in The Islands of Tahiti © Grégory Lecoeur ランギロア島やファカラバ島でダイビングをするときは、パスに向かう潮の流れに身を任せましょう。そうすることで、簡単に深くまで潜ることができ、ブダイ、ナポレオンフィッシュ、チョウチョウウオ、エンゼルフィッシュ、ヤガラ、タコ、ウナギなどの多種多様な海洋生物が生息する壮大なコーラル・ガーデンにたどり着けます。ファカラバ島はユネスコの生物圏保護区に指定されており、多くの種が保護の対象となっています。タヒチの島々の海では、マンタ、サメ、ウミガメ、イルカ、クジラを観察することもできます。 サンゴの探索と保護 サンゴ礁は非常にデリケートで、タヒチの島々ではその保護と保存が最も重要な課題となっています。テ・マナ・オ・テ・モアナ協会は、多くのホテルやツーリズム関係者と協力して、コーラル・ガーデンを探索する特別ツアーを旅行客に提供しています。 Replanting coral in Tahiti Et Ses Îles © Myles McGuinness 豊かな海洋遺産の保護に貢献できる簡単な方法があります。フランス領ポリネシアでは、環境にやさしい日焼け止めを使用するようにしましょう。もっとアクティブに取り組みたい場合、コーラル・ガーデナーズ協会を通じて、タヒチ島とモーレア島でサンゴを養子にするプログラムに参加しましょう。このプログラムでは、サンゴを苗床から実際の海へと植え付けることができます。植え付け後は、定期的に成長の様子をお知らせしてもらえます。

タヒチの島々:持続可能な楽園

フランス領ポリネシアへの旅は特別な体験です。現代的な日常生活の喧騒から遠く離れて、完璧な楽園の島でリラックスして元気を回復する良い機会です。タヒチの島々で大切なものとつながり、マナを体感しよう。 責任あるツーリズムは、基本に立ち返り、自然環境とつながるための手段です。タヒチの島々は、観光客がこれからも豊かな生物多様性を楽しみ、受け継がれてきた文化を発見することができるよう、持続可能なツーリズムに取り組んでいます。生態系の保護や古代マオヒ文化の保全に積極的に関与しているツアモツ諸島とソシエテ諸島の5つの場所をご紹介します。フランス領ポリネシア全域で積極的な活動が増加しています。ツアモツ諸島のファカラバ島はユネスコ生物圏保護区です。ダイビングファンにとってここは楽園です。透明な海には印象的な「サメの壁」など海洋生物があふれています。 タプタプアテアのマラエとマンタの保護区域 マラエは、ライアテア島のタプタプアテア遺跡の中心にあります。このマラエは、かつて東ポリネシアの宗教と文化の中心であり、ポリネシアの航海者たちはこの地から太平洋の探検に出発しました。ライアテア島は、神々が住まう神聖な場所と考えられているので、「聖なる島」として有名です。2017年、タプタプアテアのマラエはユネスコ世界遺産に登録されました。 Bird Island, Tetiaroa © Tahiti Fly Shoot Conrad de Bora Bora © Karl Shakur The Taputaputaea marae is a must-see on Raiatea © Tahiti Tourisme ボラボラ島には、堂々としたマンタのすべてを知ることができる場所があります。マンタトラスト(国際的に高く評価されている団体)は、コンラッド・ボラボラ・ヌイと協力して、専門の海洋生物学者による学習ツアーを提案しています。最新の研究データについて説明を受け、参加者はこの最も優雅な海の生き物と一緒に遊泳することができるのです。大型の海洋生物と一緒にいるときは、常に落ち着いて、緩やかな動きを心がけることを忘れないでください。彼らは人間に危害を加えるつもりはありませんが、些細なことで驚いてしまうのです。 「鳥の島」とテ・ファレ・ナチュラ・エコミュージアム ソシエテ諸島のテティアロア島訪問は、本当に忘れられない体験になります。絵葉書のように美しいこの壮大な環礁には、いくつかの遺跡があります。モツ(小島)の中でもタフナ・イチは、15種の海鳥が営巣する鳥類保護区になっています。この環礁には38種の植物固有種が生育し、ウミガメの繁殖のための保護区域でもあります。 Te Fare Natura Eco Museum © Grégoire Le Bacon テ・ファレ・ナチュラ・エコミュージアムは、モーレア島のオプノフ湾にあります。エコミュージアムの建物は、タヒチの島々の海洋環境や植生から着想を得た独創的な建築です。エコミュージアムは見学者参加型の博物館で、この楽園島の文化、環境、科学といった側面から没入できます。持続可能な発展と生物多様性の保護は、現在フランス領ポリネシアの最優先事項です。 文:セリア・ビジャリーノ

保護と保全

フランス領ポリネシアの天然資源は限られていることから、地元のコミュニティは政府と協同して環境保護と持続可能な観光(サステナブル・ツーリズム)の実現に取り組んでいます。タヒチの島々が直面している最も重要な課題が、この土地特有の環境を保護、保全することです。 118の島があり、総面積4,200km2に及ぶヨーロッパに匹敵する広大なエリア、フランス領ポリネシアへ、ようこそ。どの島にも、それぞれ独自の生物学的特徴があり、固有の動植物が生息しています。人類は現在に至るまで自然環境に手を加えてきてきました。その結果として気候変動、種の絶滅、廃棄物による汚染、きれいな水をはじめとする天然資源の管理問題という、さまざまな危機に直面することになったのです。タヒチの島々のコミュニティはこうした状況への対策を進めており、特に環境保護団体を通じて、rāhui(ラーフイ)という海洋空間を保護するための管理措置の復活や、環境問題における土着知識の見直しのための活動を実施しています。こうした取り組みは、島の人々がこの土地特有の自然遺産を守るために講じた措置の土台となっています。それぞれの島で、コミュニティが自分たちの活動によるエコロジカル・フットプリント(人間が生きるために使う自然環境の消費量)を減らし、生物の多様性を保護して環境を尊重する事業活動を進めようとしています。サステナブル・ツーリズムの発展は、経済成長の必要性と環境保護のバランスを保つうえで不可欠な取り組みといえるでしょう。 環境保護団体 タヒチの島々には、環境の保護や保全に取り組む組織や機関がいくつかあります。その1つであるTe Mana O Te Moana(テ・マナ・オ・テ・モアナ)は、フランス領ポリネシアの海洋生物、特にウミガメの脆弱性を世間に知らせる活動を定期的に行っています。この団体では過去15年にわたって海洋地域の管理計画を策定し、モーレア島などで海洋生物保護区の設立に寄与しています。 Protecting birds in The Islands of Tahiti © Grégoire Le Bacon The Islands of Tahiti Protected Marine Area © Grégoire Le Bacon Hiking in The Islands of Tahiti © Alika Photography フランス領ポリネシアの鳥類学会、Manu(マヌ)は、野生の鳥とその生息地を保護する取り組みを中心に行っています。Haururu(ハウルル)という団体は、タヒチ島のパペノオ渓谷の文化や環境遺産の保護に取り組んでいます。また、古くから伝わる慣習や伝統を島民や観光客に伝えることにも積極的に行っています。Te Fetia O Te Mau Mato(テ・フェティア・オ・テ・マウ・マト)は、タヒチ島やフランス領ポリネシアの島々でエコロジーなハイキングツアーを催行しており、コースの維持や資金確保、安全対策を行っています。環境保護協会連盟のTe Ora Naho(テ・オラ・ナホ)は、タヒチの島々におけるさまざまな環境団体の活動を調整しています。 ラーフイという措置 ラーフイとは、特に海洋エリアにおいて、環境を害する可能性のある漁業やその他の活動を一時的に禁止するという昔の慣わしです。この「漁業を停止する」という伝統的な方法が、フランス領ポリネシアの脆いサンゴ礁を保護する手段として、近年、再び実践されるようになっており、資源の持続可能な管理を行ううえで強力な行政措置といえます。地元の非営利団体(NGO)の中には、ラーフイをフランス領ポリネシア全体に普及させようと活動しているところもあります。 The return of the practice of…

伝統的なタヒチの慣習とサステナブル・ツーリズム

タヒチの島々では、自然の保護、保全を第一に考えています。サステナブル・ツーリズムを推進するために、伝統的なポリネシアの慣習は極めて重要な役割を担っています。 フランス領ポリネシアには、無数の文化遺産があります。ポリネシアの伝統的な慣習に従うことは持続可能な生活スタイルを支持することにつながり、ひいては天然資源や生物多様性を保護し、人と環境の関係を見直すことになります。タヒチの島々には、すばらしい豊かな文化、遺産、歴史があります。何世紀も前に起源をもつタヒチの慣習は、世代から世代へと受け継がれており、現在も漁業、農業、航海、医薬など日常生活の多くのシーンで、島の人々が実践しています。伝統的なタヒチの慣習を維持する主な目的は、タヒチの島々の環境を保護し、持続可能性を推進しながら、独自の生活スタイルを守ることにあります。はるか昔からの古い慣習は、環境を守り、古代ポリネシア人の自然への理解を永久化するうえで重要なのです。 農業と伝統的なタヒチの医薬品 faapu(ファアプ)(果樹園または畑)は、タヒチの伝統文化の1つです。タヒチのコミュニティでは、環境に配慮して、輪作、森林農業、伝統的な灌漑、太陰暦の使用など、常に昔ながらの技術で果物や野菜を栽培しています。 Taro in Rurutu © Tahiti Tourisme Tu'aro Maohi © Teriitua Maoni Taro fields in Rurutu © Tahiti Tourisme タヒチの島々に溢れる多様な植物は、伝統的な植物由来の医薬の発展を導いてきました。何世紀もの間、ポリネシア人はあらゆる感染症の治療に自然療法を用いており、薬用の植物、ハーブ、低木の多くは島内に存在するもので、治癒効果が認められています。現在もこうした伝統的な薬は、現代の治療と同じように効果があるものとして、島民たちに使われています。島の医師たちは、伝統的な治療と現代医薬を組み合わせることで、こうした治療をずっと続けているのです。 ラフイと伝統的な航海 ポリネシア人は、常に責任を持って海やラグーンの天然資源に対して取り組んでいます。rahui(ラフイ)として知られる自然を守るための古代の慣習は、現在PGEM(海域管理協会)がポリネシアで実施しており、海洋生物の多様性を守るために、特定種の漁業を禁止するエリアを設定しています。 Traditional sailing © Stéphane Mailion Photography 伝統的な航海技術は、海洋環境への知識に基づいており、昔の航海士は星、波、鳥、他の自然要素を用いて、航路を見出していました。風力を使い、自然の中にある目印に導かれながら、自然と完全に調和することで太平洋を島から島へと渡った航海は、まさにサステナブルな航海の在り方だといえます。

タヒチの島々にすむ絶滅危惧種を保護するための取り組み

タヒチの島々に住む人たちは、絶滅危惧種の保全・保護に全力で取り組んでいます。フランス領ポリネシアが直面する環境問題への意識の高まりを受け、フェヌア(島)、海、島々のユニークな生物多様性を守る、サステナブル・ツーリズムの実現が進んでいます。 フランス領ポリネシアは地理的に孤立しているため、島々には多くの固有種が存在しています。その中には深刻な絶滅の危機に瀕しているものもあり、DIREN(環境省)は地域社会やその他のさまざまな地方団体と協力して、保護、保全、教育的措置を次々と実施しています。例:各地方自治体がサンゴ礁とその生態系の保護を目的として、環礁の周辺にいくつかの限定された海域を設定。島々の植物や鳥類、昆虫を保護するための保全プログラムの導入。環境に配慮した農業を推進するため、森林や河川、ラグーンなどの自然資源の持続可能な管理政策を採用。環境問題、生物多様性の保全、環境にやさしい行動について、住民や観光客に情報を提供するため、地域社会と旅行客を対象とした啓発活動計画を策定。また、教育を目的とした海域を多数設けており、海洋環境の管理および保護方法について、学生たちが実地研修を受けられるようになっています。 タヒチの島々の固有種 マルケサス諸島とオーストラル諸島には、絶滅の危機にある固有種が数多く生息しています。その中には、ウアフカ島の小さくてカラフルなコンセイインコ、リマタラ島の「ビニウラ」と呼ばれるムスメインコも含まれています。2022年、フランス領ポリネシアでは1,500羽のビニウラが野生に生息していましたが、現在はリマタラ島でしか見ることはできません。これらの鳥たちにとって一番の敵は卵を盗むクマネズミです。このような侵略的外来種であるネズミから巣を守ろうと、保護団体が設立されました。 'Upe © Grégoire Le Bacon Vini 'Ura © Tuihei Photography Pihiti © Tuihei Photography フランス領ポリネシアにおける生物多様性の重要な部分を担う鳥類を守るため、鳥類保護区がいくつか設けられています。テティアロア島のバードアイランドは、多くの鳥類にとっての聖域であり、自然観察の場でもあります。ツアモツ諸島のティケハウ島にも、人間の活動によって生存を脅かされている鳥が数種生息しています。人間活動はウミガメの繁殖サイクルへの脅威にもなっており、卵がふ化してひな鳥が生き残れるようにするため、巣穴を監視するシステムが設置されました。ツアモツ諸島に生息するデリケートな動植物たちの保護には、継続的な努力が必要です。 最前線に立つ環境保護団体 「マヌ」という団体では、タヒチの島々に生息するすべての鳥類の保護に取り組んでいます。鳥類保護区を新たに設けたり、既存の保護区の監視活動に参加しています。また、生物多様性の重要性に対する意識を高めることを目的とした、教育キャンペーンも実施しています。「マタ・トホラ」と「オセアニア」の2つの団体は、タヒチの島々の海を訪れるザトウクジラの保護と監視に取り組んでいます。「ビギ・サンクチュアリ」というプログラムは、ザトウクジラの保護を主軸とした教育・研究プログラムとして、各地方自治体との連携のもと設立されました。 Diving with a whale © Grégory Lecoeur テ・マナ・オ・テ・モアナという団体は、主に、海洋生物、サンゴの繁殖、環境保護に関する授業を学校で行うなど、海洋保護の必要性についての意識を高めるために活動しています。また、人間活動によって危険にさらされているウミガメとその巣穴の保護にも取り組んでいます。モーレア島のコーラル・ガーデナーズ協会は、サンゴ礁の危機的状況を危惧した若いサーファーたちによって設立されました。旅行客や地元の人にサンゴを「養子縁組」してもらうという斬新なアイデアや啓発運動を通して、絶滅の危機にあるサンゴの再生を支援しています。

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