タヒチの半島を探検しよう
この半島は、サーフィンが好きな人はもちろん、自然を愛する人やタヒチならではの体験をしたい人にもぴったりの場所です。タヒチアンにはタヒチ・イチと呼ばれており、火山活動によって形成されました。山が多く手つかずの大自然が広がっています。フランス領ポリネシアを訪れたら、タヒチ島のユニークで特別な半島を探検してみましょう。 タヒチ島は、タラバオと呼ばれる地峡によって繋がる二つの島からなります。大きな島はタヒチ・ヌイ、小さな島がタヒチ・イチです。ガイドブックでは、タヒチ・イチはフェヌア・へレ・ヒア・テ・アツア(神々に愛された地)、またはフェヌアアイへレ(茂みの地)と紹介されることもあり、特に、パペーテの喧騒を離れた静かな場所として知られています。半島には手つかずの大自然が広がり、すばらしいダイビングスポットもあります。ホエールウォッチングやサーフィンを楽しむこともできます。 サーフィン、ビーチ、壮大な景色 タヒチ・イチ半島には、伝説の波で世界的に知られるチョーポーがあります。まずはプーヌイとバイラオに立ち寄り、タヒチ・イチの野性的で神秘的な雰囲気を味わいましょう。その後はPK0(半島で使用される距離を測るための始点)へ。ボートに乗って、間近に迫る「ジョーズ(超巨大な波)」を堪能します。世界で最もヘビーなグーフィーブレイクが炸裂する、サーファーでも上級者の中の上級者にのみ適したポイントで、毎年国際的なサーフィン大会が開催されています。 タヒチ・イチ半島の魅力はチョーポーだけではありません。タラバオ高原では、思わず写真を撮りたくなるフォトジェニックな景色に出会えます。青々とした草原に牛が群がり、まるでノルマンディーのような雰囲気が漂います。続いて向かうタウティラの黒砂ビーチも圧巻です。その後は西海岸の白砂ビーチへ行くのもいいでしょう。 ダイビング、洞窟、自然を体験できるアクティビティ タヒチ・イチ半島のもう一つの魅力は海の中にあります。ダイビング好きにはたまらない水中洞窟、沈没船、複数のパスやドロップオフなどがあり、海の生き物たちの多様性に驚くでしょう。ダイビングスキルを向上させるには最適な場所です。 タヒチ・イチはウォーターアクティビティを楽しむには絶好の場所。パドルボード、カヤック、水上バイク、セーリング、ウインドサーフィンなど、どんなスポーツをやるにしても最高の条件がそろっています。7月から9月にかけては、交尾と出産のためにタヒチ・イチ周辺の温暖な海水を求めて、南極からザトウクジラがやってきます。波間で跳ねたり潜ったりするイルカの群れは、一年を通していつでも見ることができます。 ハイキングとオプショナルツアー 半島には散策ハイキングコースがいくつもあります。黒い崖の麓を歩いてテ・パリを目指すコースに挑戦しましょう。ハイキングでは必ず地元ガイドを付けることをおすすめします。安全を確保できるだけではなく、この神秘的な場所にまつわる物語や伝説を交えながら散策を盛り上げてくれます。タヒチ・イチは、ポリネシアの人々と祖先をつなぐ聖なる力「マナ」の地でもあるため、鳥肌が立ち、背筋がゾクゾクとするような力を感じることができるでしょう。 The wild fenua 'aihere ©Ra'i Mao タヒチ・イチを訪れたあとは、ほかの島にも足を運んでみましょう。ボラボラ島と並んで有名なモーレア島は、タヒチ島のすぐ近くに位置しています。雄大な山々、深い入り江、圧巻のラグーンなど、美しい景色を楽しめることは間違いありません。 遠足を選ぶ もっとアクティビティ
テティアロア島のバードアイランドへ行こう
多くの宝に恵まれているフランス領ポリネシア。オプショナルツアーは、滞在中にその宝である小さな楽園を訪れるチャンスです。なかでも最も貴重な宝の一つが、マーロン・ブランドが所有したプライベートアイランド、テティアロア島の環礁です。まさにタヒチの島々の中の宝石といえるでしょう。 いかりを上げ、目指すはテティアロア島。タヒチ島からわずか50kmに位置するこの島には、鳥類の保護区域である小島のモトゥ・タフナがあります。褐色のカツオドリ、純白のアジサシ、真っ赤な尾のネッタイチョウが、ほかの鳥たちに混じってこの南国の楽園に彩りを添えています。 陸地が見えた! パペーテの波止場からカタマラン(双胴船)に乗り、朝早くに出発します。外洋へと繋がるパス(水路)を抜けたら朝食が出され、いよいよ冒険の始まりです。テティアロア島までは2時間30分のセーリングの旅。道中には大西洋の絶景が広がり、イルカたちや魚の群れに出会えるかもしれません。時期が合えば、クジラを見ることもできます。 Birdwatching in Tetiaroa © Lei Tao Birds in Tetiaroa © Tahiti Tourisme Birds in the sky © Tahiti Tourisme テティアロア島には外洋からラグーンに入るためのパスはありません。そのため、カタマラン・ディンギーに乗り込み、波に乗ってサンゴ礁を渡ります。無事にモトゥ(小島)に着いたら、波際に寄ったまま鳥たちからは距離をおいてください。モトゥを歩いて横断することは禁止されています。いずれにしろ、暑い中、浅瀬に足をつけて柔らかな砂を感じながら歩くのはとても気持ちのいいものです。テティアロア島で心ゆくまで写真を撮ったあとは、遊泳とシュノーケリングを楽しみましょう。海に棲む生き物たちも、空の鳥たちと同様、貴重で多様性にあふれています。 確認されているのは15種 テティアロア島には陸鳥と海鳥の両方が生息していて、その中には渡り鳥もいます。手つかずの自然が守られているこのテティアロア島では、滞在中に15種の鳥を観賞することができます。時折、鳥たちが群れになって色鮮やかに空を舞う瞬間があるため、カメラをすぐそばに置いておくことをお忘れなく。世界中のどこを探しても、この小さな楽園よりも美しい場所を見つけることは難しいでしょう。ラグーンで泳いだり、シュノーケリングをしたり、ランチで魚の串焼き料理を楽しんだりと、この環礁を鳥たちと一日中分かち合えることに、きっと大きな喜びを感じるはず。 Discover the bird island of Tetiaroa © Tahiti Fly Shoot タヒチの島々はそれぞれに特徴があり、島の歴史や旅行者が興味を持つポイントも異なります。有名なタヒチ島やボラボラ島、モーレア島、ランギロア島だけが楽園ではありません。テティアロア島はマーロン・ブランドが1966年に購入したプライベートアイランドで、現在は高級ホテル「ザ・ブランド」がオープンしています。テティアロア島へはボートでしか行くことができず、事前予約が必要です。生涯忘れられない一日を過ごしてみませんか。
モーレア島のサンゴの「養子縁組」プログラム
サンゴの「養子縁組」プログラムに参加することで、世界中で大きな危機に瀕しているサンゴ礁を救うことができます。コーラル・ガーデナーズ協会(Coral Gardeners Association)では、サンゴを生育し、モーレア島のサンゴ礁に植え付ける活動を2017年から行っています。島への訪問を、海洋や海の生き物たちの保全に貢献するための機会にしませんか。 海洋生物の保護を専門とする科学者たちによると、サンゴ礁は2050年までに絶滅する可能性があるそうです。このショッキングな事実は、モーレア島のひとりの若者が行動を起こすきっかけとなりました。サンゴが白化現象により死滅していっていることをインターネットで知ったティトゥアンは、この状況を何とかしたいという想いからコーラル・ガーデナーズという団体を立ち上げました。 ティトゥアンの活動計画はシンプルで効果的。健康なサンゴの一部を苗として採取し、それを水中養殖場で育てたあと、サンゴ礁への植え付けを行います。運営資金を調達するため、コーラル・ガーデナーズは「養子縁組」プログラムを開始しました。このプログラムでは、海水温の上昇による白化に強いスーパーサンゴという種を「養子縁組」できます。養子にしたサンゴの成長過程についての定期的な最新情報や、植え付けられた場所を正確に示した地図を受け取ることができます。 タヒチの島々で過ごすバケーションが、地球の未来に貢献します。 サンゴ礁を守るコーラル・ガーデナーズのプロジェクト コーラル・ガーデナーズは2017年から約31,000本ものサンゴ苗の植え付けを行ってきました。モーレア島で発足したこの団体では、サンゴ礁の保全と、環境保護の必要性について人々の意識を高めるための活動を続けています。子どもや大人を対象にしたワークショップを学校や企業で開催し、海の多様性を保全することがいかに大切かを人々に伝えています。目標は、世界規模で取り組むムーブメントへと発展させること。コーラル・ガーデナーズの尽力により、現在タヒチの島々の住民にとって、サンゴ礁の再生は最重要課題と認識されています。 海の生き物たちを守るため、私たちが滞在中にできることは何でしょうか。まず、紫外線対策には日焼け止めクリームではなくライクラ素材を使用したTシャツなどを着用しましょう。日焼け止めクリームを使用する場合も、環境にやさしいものを使いましょう。ボードワックスも同様です。環境にやさしいワックスは簡単に手に入ります。海でセーリングをする場合やモーターボートをチャーターした場合は、許可された運航水域を守りましょう。いかりを下ろすときは、海底にダメージを与えない場所であることを確認してください。海洋生物に遭遇しても干渉しないようにしてください。もちろん、ゴミは正しく処理しましょう。 コーラル・ガーデナーズでサンゴの「養子縁組」 コーラル・ガーデナーズを通じて養子にするサンゴは、スーパーサンゴという種です。海水温の上昇による白化に耐性があることが証明されているサンゴから苗を採取しているため、このように呼ばれています。コーラル・ガーデナーズのWebサイトで保護したいサンゴを選べます。コーラル・ガーデナーズのチームがサンゴの一部を採取し、サンゴの養殖場で育てたあと、サンゴ礁に植え付けます。 コーラル・ガーデナーズでは、高い水温に強いことが証明されている以下のサンゴ種の保全を推進しています。Pocillopora Verrucosa(イボハダハナヤサイサンゴ)、Montipora Grisea(グリセアコモンサンゴ)、Acropora Retusa、Acropora Muricata(スギノキミドリイシ)、Acropora Globiceps。選んだサンゴに名前を付けることもできます。サンゴが植え付けられた場所を正確に示した地図や、成長過程や健康状態についての定期的な最新情報を受け取ることができます。
タプタプアテアを散策
タヒチの島々は、人生における大切なことに立ち戻り、マナを感じ、雄大な自然を楽しむための場所です。この島の古代文明の起源をより良く理解するには、ライアテア島を訪れ、神聖なポリネシア文化誕生の地を旅することが一番です。 広大なタプタプアテア遺跡がライアテア島の南東にあります。この場所は、タヒチの島々のあらゆるところに存在する先祖の力「マナ」に溢れており、ユネスコの世界遺産にも登録されています。マナは、この静寂な美しい聖地を散策した時に感じる、鳥肌の立つような研ぎ澄まされた感覚です。神様オロに捧げられたタプタプアテアのマラエは、世界中から訪問者を惹き付けています。この場所は、かつてポリネシアの政治と宗教の中心でした。このマラエが最初に航海に出た旅人により発見され、ポリネシア・トライアングルの他の島への定住が始まりました。ハワイ、イースター島、ニュージーランド、クック諸島の人々にとって、今でもタプタプアテアのマラエは精神的な故郷のままです。 タプタプアテアのマラエ ライアテア島のラグーンの浜辺に広大に広がるタプタプアテアのマラエは、ポリネシアの人々にとっての最も神聖な場所です。この場所は数世紀をかけて築かれた、神様オロに捧げるためのものです。生者の世界が先祖と神の世界と交わる地点という、宗教的な意味のある場所です。長い間、政治や宗教のリーダーたちの話合いの場となっていました。料理人、高僧、戦士たちがポリネシア全域からアウトリガーカヌーで到着すると、同盟を組み、ポリネシア社会の発展に尽くしてきました。 Taputapuatea marae on the sacred island, Raiatea © Tahiti Tourisme The Marae Taputapuatea of Raiatea © Tahiti Tourisme Marae of Taputapuatea © Tahiti Tourisme タプタプアテアのマラエは複数の石の広場で構成される遺跡で、ラグーンの浜辺と山の間の広大な土地を埋め尽くしています。数百年の間、マオヒの人々が暮らし、祈りを捧げていた場所であり、古代の旅人が太平洋の探索に向けた航海で通り抜けた、聖なるタ・アバ・モア・パスの正面にあります。マラエに向かい合う聖なる山のテアエタプ山には、山頂に続く簡単なトレイルがあります。山頂からのマラエ、ラグーン、太平洋を見下ろす景色は実に見事です。 尊敬すべき神聖な場所 マラエはポリネシア文化の聖地であり、先祖代々の歴史と伝統の証人です。壊れやすく、かけがえのないこれらの石の遺跡は、後世に残すために特別な注意が必要です。 この特別な遺跡を守るため、以下の簡単なルールを守ってください: 指定された道を歩くこと:考古学的建造物の上を歩かないこと。石の上に登らない:石は壊れやすく、歴史が詰まっています。静寂を守る:ここは瞑想と追憶の場所です。ゴミは持ち帰ること:訪れた痕跡を残さないこと。写真撮影は丁寧に:建造物に登って写真を撮らないこと。焚き火、アルコール、ピクニックは禁止です。ペット禁止:遺跡の完全性を保つため。落書きやタグの使用禁止:マラエはそれ自体が芸術作品であり、すでに名前があります。神聖な場所であることを忘れないでください。 これらのガイドラインに従うことで、このユニークな遺産の保護に貢献することができます。これらの良い習慣を共有し、この文化遺産を後世に伝えていきましょう。 聖なる島、ライアテア島 ライアテア島は素晴らしい景色のある手付かずの島です。タプタプアテアのマラエを探索した後は、ラグーンのボートツアーに参加して、島の周りのモツを楽しみましょう。モトゥ・オフェタロとモトゥ・イリルは両方ともプライベートではない、美しいビーチのあるモトゥです。 Entrance to Raiatea's Faaroa River © Alika Photography ライアテア島はソシエテ諸島のタハア島、ボラボラ島、フアヒネ島の隣にあります。この島は自然と遺跡の宝庫です。タプタプアテアのマラエは最も重要な場所で、今日でも一部の祭りや儀式が行われています。ライアテア島は多くのクルーズ船の出発地であり、フランス領ポリネシアで唯一航行可能な河川であるファアロア川もあります。島の最も素晴らしい宝の1つがティアレ・アペタヒです。ライアテア島のシンボルにもなっている美しい花で、テメハニ山の山頂にのみ自生しており、他の場所で見ることはできません。 もっと見る
タヒチの島々でクジラと泳ぐ
https://youtu.be/h49QR8u0Od4?si=qogLg6mVHbutNBJh クジラと一緒に泳げる場所は世界にほんのわずかしかありませんが、タヒチの島々はその一つとなっています。この雄大な生物と一緒に泳ぐ機会に恵まれた人たちは、その体験はまるで魔法のようで、ほとんど非現実的な、純粋な喜びの瞬間だったと口にします。 タヒチの島々でクジラと泳ぐ経験は、忘れがたいものとなるでしょう。生まれたばかりの子クジラは、近くにいると迫力がありますが、体重はわずか1トンほどしかありません。体重40トンを超え、体長が50フィートもある雌の成獣のクジラのすぐ隣で泳ぐスリルを想像してみてください。毎年7月から11月にかけて、ザトウクジラの群れがタヒチの島々の暖かい海にやってきて、出産し、安全な場所で子育てを行ないます。フランス領ポリネシアは、国際連合の排他的経済水域であると同時に野生生物保護区でもあり、捕鯨は法律で禁止されています。この地域では、トロール漁を違法にする取り組みを行っており、WWFから賞賛されています。 フランス領ポリネシアでクジラと泳ぐ 時期が良ければ、フランス領ポリネシアでザトウクジラを観察したり、一緒に泳いだりするツアーを予約できます。また、バンドウイルカやハシナガイルカ、ヒレナガゴンドウ(実はイルカ)など、さまざまな種類のイルカと一緒に泳げるツアーも用意されています。ホエールウォッチングは、フランス領ポリネシアでは厳しく規制されているアクティビティで、認定を受けた専門家のみがツアーの企画を許可されています。クジラとの安全距離を確保することが義務付けられているため、クジラがあなたの方へ泳いでくるのを待つことになります。この友好的な巨獣たちと一緒の空間で泳ぐことは感動的な体験であり、忘れることのできない瞬間として心に刻まれるでしょう。 Whale watching © Grégory Lecoeur Watch a whale in Polynesian waters© Grégory Lecoeur Diving with a whale shark © Bernard Beaussier クジラとの遊泳は、モーレア島、タヒチ島、ボラボラ島で人気のアクティビティですが、タヒチの島々に生息する他の生物を観察するツアーも人気があります。年間を通していつでも楽しめる人気の海のアクティビティといえば、シュノーケリング。マスクとシュノーケルをつけて、ラグーンの海中に生息する豊かで多様な生物を観察していると、無害なカマストガリザメ、マダラトビエイ、アカエイ、そしてウミガメや雄大なマンタとも出会えることでしょう。ホエールウォッチングで有名なオーストラル諸島では、ルルツ島の海岸からもクジラを観察することができます。島民が、最も近くで見られるスポットを教えてくれるでしょう。 クジラと泳げる場所 フランス領ポリネシアでクジラと一緒に泳ぐには、公認ガイド付きの団体ツアーへ参加するしかありません。タヒチ島とモーレア島では、このようなツアーがたくさん開催されています。クジラの潮吹きは空高く上がるので、かなり遠くからでも見つけることができます。 View of a whale and its calf © Grégory Lecoeur クジラを見つけたら、驚かせないようにゆっくりとボートで近づいていきます。全員がマスク、シュノーケル、フリッパーを装着し、ガイドの合図で水中に入って静かに泳ぎ、クジラが近づいてくるのを待ちます。数キロ先の水中から響き渡る美しい歌声を聞けることは、クジラと一緒に泳ぐ際にできる経験の中でも、最も素晴らしいものの一つだといえるでしょう。どうか、絶滅の危機に瀕しているこの美しい生物を大切してください。フランス領ポリネシアの古くからの文化では、クジラを海の守護者とみなし、貴重な訪問者として大切にしてきました。 ホエールウォッチングのルール フランス領ポリネシアでは、ザトウクジラのウォッチングと出航には厳しいルールが適用される。 Observation rules これらの規則は、すべての鯨類の観察と接近に適用されます。保護されている海洋生物を撮影・撮影し、その画像を商業目的やマーケティング目的で使用する場合は、まずフランス国立ポリネシア環境局に撮影申請書を提出する必要があります。
ダイビングに最適な島々
タヒチの島々には、ラグーン、リーフ、パスなど、さまざまなダイビング・スポットがあります。あなたが経験豊富なダイバーであっても、まったくの初心者であっても、数えきれないほどの熱帯魚や色とりどりのサンゴ、そして暖かい透明の海に生息する多種多様な海洋生物に圧倒されることでしょう。
タヒチの島々でイルカと泳ごう
タヒチの島々でイルカと泳ぐ経験は、忘れがたいものとなるでしょう。さまざまな島でこのすばらしい生き物と一緒に泳いだり、ダイビングしたりできます。また、繁殖期にはクジラの観察もでき、エイやいろんな種類のサメも見ることができます。ガイドラインに従い、これらの貴重な野生動物に対して敬意をもって接しましょう。 フランス領ポリネシアではイルカは保護の対象となっており、このことは、イルカが人間からの危害に怯えることなく安心して暮らせることを意味します。私たち人間と同じように、イルカも肺で呼吸をして、集団の中でつながりを保つためにコミュニケーションを取り合っています。遊ぶことが大好きで、好奇心旺盛な生き物です。シュノーケリングやスキューバダイビングでイルカを観察するときは、音を立てたり、食べ物を与えたり、身振り手振りで近くに誘い出そうとしないでください。大抵は向こうから近寄ってきてくれます。なるべく平静を装ってはしゃいだりせず、イルカたちが周囲を泳ぎまわるのを眺めて楽しみましょう。 イルカは、ポリネシアの文化や芸術、民間伝承において深く崇拝され、タトゥーで描かれたり、知恵を象徴することが多いです。タヒチの島々の暮らしにおいて、人間とイルカの特別な関係はかけがえのないものであり、旅行者にも大きな魅力となっています。ツアモツ諸島とソシエテ諸島には、世界中の海に生息するイルカ全種のほぼ3分の1が集まっています。 イルカと泳げる最高の島 イルカと出会えるダイビングツアーやボートツアーはたくさんあり、自然のままの生息地で自由に暮らす、悠々とした美しいイルカを眺めることができます。フランス領ポリネシアでは、2002年に海洋生物を保護するための厳格な規制が導入されました。クジラに関してだけではなく、イルカやその他の海洋生物についても、観察するときの行為や距離に制限を課しています。これらの規制についてはツアーガイドが把握しています。イルカは一年中タヒチの島々周辺の海に生息していますが、イルカとの遭遇率は島によって違います。タヒチの島々でよく見られる種は、ハシナガイルカ、シワハイルカ、ゴンドウクジラ(実はイルカの一種)です。 Tiputa pass, Rangiroa ©_Michael Runkel Dolphins observation © Grégory Lecoeur Dolphin watching at Rangiroa © Hélène Havard タヒチの島々でイルカを観察するのに一番良い場所は、ツアモツ諸島のランギロア島です。世界で2番目に大きなサンゴの環礁で、巨大なラグーンには数えきれないほどの海洋生物が暮らしています。ティプタ・パスは、イルカと一緒にダイビングができるベストスポットの一つ。パスの中に潜ると、姿はまだ見えないけれど、イルカたちのギーギーとはしゃぐ鳴き声が聞こえてきます。すると突然、イルカたちが目の前に! しかし、触ろうとしてはいけません。あなたを見ながら周囲を泳ぎまわる姿を眺めて楽しみましょう。イルカとの神秘的な共有体験を味わえます。ランギロア島にはこうした体験ができるダイビングセンターがあるだけでなく、まったく水に潜ることなくイルカを見ることもできます。毎日ティプタ・パスにやって来て、泳いだり遊んだりしているイルカたちの楽しそうな姿を海岸から眺めることができます。 ドルフィンスイムツアー タヒチの島々でイルカと泳いだりダイビングしたりするときは、責任と配慮をもって行動しましょう。イルカに向かって泳いだり、追いかけたりしないでください。大抵の場合、そのうち向こうから近寄ってきてくれます。この愛くるしい生き物は、水族館のイルカショーで見る調教されたイルカとは異なることを心に留めておきましょう。平和と調和の中で危害を受けることなく暮らせていますが、野生の動物なのです。 Diving with a dolphin© Bernard Beaussier もちろん、水中カメラを持っている場合は好きなだけ写真を撮ってかまいません。 イルカと一緒に泳ぐときや、それ以外でもラグーンに入るときは、環境にやさしい日焼け止めクリームを使用してください。オキシベンゾンやオクチノキサートが含まれる日焼け止めは、サンゴ礁に有害な影響を与えるため使用してはいけません。
タヒチの島々にあるジップライン
高い場所が好きな人やスリルを求めている人は、タヒチ島やモーレア島にあるアスレチックパークへ行くと満足感が得られるでしょう。 タヒチの島々には、森の上空から見下ろせるスリルとアドベンチャーを融合したアクティビティがあります。モーレア島とタヒチ島のアスレチックパークは、ファミリーで1日中楽しめます。しばしビーチから離れて、鳥が木のてっぺんで生活する理由を考えてみましょう。その眺めは最高です! モーレア島の空中を行く モーレア島のティキパークで、しっかりとハーネスを締めたうえで体を上空に持ち上げられる体験ができます。アスレチックパークには、ジップライン、ターザンロープ、滑り台、ロープはしごなど、アドレナリンがあふれ出すアクティビティが待っています。木の上に登ったら、下を見ないようにしましょう。気をつけて!モーレア島のオプホヌ湾や山々を望める絶景は壮観です。 Interior of the island of Moorea © Tahiti Tourisme Mountain peak in Tahiti © Tahiti Tourisme Try accrobranche © Myles McGuinness レインボーパークでもタヒチ島を空から見下ろすことができますよ。レインボーパークは、ピラエにあるベルヴェデーレ展望台までの道中にあり、ビーチ以外で1日を過ごすのに最適なスポットです。ジップラインで吊るされて、ポリネシアのターザンのように木から木へ。プラットフォームで立ち止まれば太平洋の絶景が見渡せます。地上へ戻ったら、動物園を訪れたり、ミニゴルフのラウンドプレーを楽しみましょう。 あらゆる世代が楽しめる1日に タヒチ島とモーレア島のアスレチックパークは、家族みんなの思い出に残る楽しい1日を過ごすことができます。きちんと安全に配慮されたうえで、タヒチの島々の美しい景色を違った角度から眺められるチャンスです。しばしビーチから離れて、より充実したバケーションにしましょう。 Interior of Tahiti © Grégoire Le Bacon LionAiles タヒチの島々にある2つのアスレチックパーク、レインボーパークとティキパークは、家族みんなで楽しめるオススメのスポットです。安全面にしっかり配慮したうえで、年代別に対応したジップラインコースを用意しています。また、サステナビリティや未来の環境のために、森の重要性の理解を深める機会を子どもたちに提供しています。
ルルツ島のテレ・ア・アティ
ルルツ島はオーストラル諸島に属し、タヒチ島からは600km以上離れています。この小さな楽園は、毎年1月に開催されるテレ・ア・アティなど、島特有のユニークな伝統で知られています。大人から子どもまで全島民が一堂に会し、大行列をなして島内を行進する、特別な時間を分かち合うお祭り行事です。 ルルツ島にはモエライ、アベラ、ハウティの3つの村があります。テレ・ア・アティはそれぞれの村で順番に開催されます。年の初めにルルツ島を訪れるなら、島内を大行進するこのお祭りにぜひ参加してみてください。ルルツ島は、ボラボラ島やモーレア島など、タヒチの島々にあるにぎやかな観光地からは遠く離れており、心からやすらげる場所だといえます。美しいラグーン、壮観なビーチ、インパクトのある不思議な洞窟、印象的な切り立つ崖、見事な田園風景、徒歩や乗馬で行くすばらしいハイキングコースなど、ルルツ島にはたくさんの魅力があります。6月から11月にかけては、ザトウクジラの群れという特別な訪問者が島にやってきます。出産と子育てのためにフランス領ポリネシアの温暖な海を訪れるクジラたち。ルルツ島は、そんなクジラを目の当たりにできるすばらしい場所です。崖の上からクジラを見ることもできます!ルルツ島にホテルはありませんが、家族経営のタヒチアン・ゲストハウスが充実しています。ゲストハウスのオーナーが、テレ・ア・アティなど島独自の伝統について詳しく教えてくれるでしょう。 ポリネシアの伝統、テレ・ア・アティ ルルツ島は、お祭り好きな島。fête du Me(フェット・デュ・ム)、チウライ、テレ・マタヒチ、テレ・ア・アティなどの伝統祭りは、人々を団結させ、精神的なつながりと一体感を強くします。テレ・マタヒチは、島民たちがお互いの家を訪問しあって新年を祝う行事です。テレ・ア・アティでは、華やかな大行列が島を行進します。全島民が、車や自転車、馬に乗って行列に参加します。行列は要所要所で何度か立ち止まり、伝統的な伝説や物語を伝えます。その後は再び歌い始め、そこにウクレレが加わって、また陽気に進んでいきます。 The people of Rurutu adorn themselves with fragrant flower wreaths © Evaina Teainore During the Tere A'ati, the procession stops at several points © Evaina Teinaore The locals decorate their cars with foliage and flowers © Evaina Teinaore 行列は、年長者が島の歴史や伝説を若い世代に語り継ぐための場でもあります。しかし何より大切なのは、テレ・ア・アティは盛大な宴だということです!車はきれいにして飾り付けられ、参加者たちは花冠をつけてドレスアップ。全島民が集まって島の美しさを一緒にお祝いします。最終的に行列は、主催する村の広場で幕を閉じます。広場ではごちそうが振る舞われ、伝統的な音楽や舞踊が披露されます。幸運にも1月にルルツ島を訪れるなら、この楽しいお祭りにきっと招待されることでしょう! ルルツ島の文化と観光アクティビティ 石の重量挙げ大会、音楽や踊りのショー、伝統工芸品。これらは極めて豊かな文化遺産を持つルルツ島のほんの一部にすぎません。この伝統的でユニークな楽園をさまざまな側面から深掘りしてみましょう。 Stone-lifting during a Tere A'ati © Evaina Teinaore…
カタマラン(双胴船)で訪れるテティアロア島
ソシエテ諸島の中でも特に静かでひっそりとしたテティアロア島。それでいて、最も美しいとされる魅惑の島。鳥たちやウミガメにとって安らぎの楽園であるこの島を、パペーテからのカタマランツアーで訪れてみませんか。 テティアロア島は歩いて一周できる小さな環礁で、小さなラグーンの水は透き通っていて温かく、ビーチは見事な美しさを誇っています。自然環境は保護され、環礁は鳥たちやウミガメの自然保護区となっており、シロアジサシ、グンカンドリ、カンムリカイツブリなどの15種類の鳥たちが生息しています。カタマランの日帰りツアー(パペーテ発)でこの特別な環礁に生息する鳥たちを観察することができますが、非常に美しい楽園ですので、2-3日のツアーに参加する価値は十分にあります。カタマランを環礁のすぐそばに停泊させ、乗客はちょっとしたドキドキを感じながらディンギーでサンゴ礁を渡ります。ラグーンの中に入れば、マーロン・ブランドがテティアロア島に惚れ込んで購入した理由をすぐに理解することができるでしょう。 テティアロア島へのカタマラン・クルーズ タヒチ島からわずか50km先にあるテティアロア島は、信じられないほど美しい楽園です。環礁には十数個のモトゥ(小島)があり、それぞれに柔らかな白砂の素晴らしいビーチが広がっています。ラグーンの温かな海水は、見事なターコイズブルーで、クリスタルのような透明度。この環礁がかつてタヒチの王族だけのものであった理由がわかるはずです。カタマランの日帰りツアーに参加するも良し、チャーターして2-3泊するも良し。テティアロア島は、ボラボラ島やツアモツ諸島の最も美しい環礁に引けを取らない美しさを誇っていますので、カメラを忘れないようにしましょう。カタマランのチャーターは、タヒチの島々を訪れる理想的な方法だといえます。のどかなラグーンの間を航行し、それぞれの島に好きなだけ滞在して島々を探索するという贅沢な楽しみ方です。あなたが経験豊富な船長なら、カタマランのみのチャーターでも良いですが、より人気なのは、調理担当の乗務員と船長付きのチャーターです。操縦や料理はすべて任せて、船首のネットに寝転がり、雄大な景色を楽しみましょう。 Swimming in turquoise water © Tahiti Fly Shoot Discover Tetiaroa © Tahiti Fly Shoot Sunset from the catamaran in Tetiaroa © Tahiti Fly Shoot 島から島へ航行していると、イルカに遭遇することもあります。魔法のような素晴らしい出会いの瞬間がシャッターチャンスです。また、島々に近づくと、バードウォッチングも楽しむことができます。どの寄港地でも、スノーケリングやダイビングでラグーンの素晴らしい海中生物を観察できますし、カタマランのパドルボードやカヤックも無料で利用することができます。遺跡を見学したり、人のいないモトゥ(小島)でピクニックランチをしたりするツアーが多くの島で用意されていますので、参加してみてはいかがでしょうか。 双胴船で出航 その他のクルーズスポット フランス領ポリネシアは、カタマラン・クルーズを楽しむのに最も適した旅行先といえるでしょう。テティアロア島への日帰り旅行でも、その他の島々を2週間かけて巡る旅行でも、貿易風が吹く穏やかな海で壮大な景色をお楽しみいただけます。クルーズバケーションで最も人気があるのはソシエテ諸島(ボラボラ島、タハア島、フアヒネ島、モーレア島、ライアテア島に寄港)となっています。タヒチ島とライアテア島にはたくさんのチャーター会社がありますのでチェックしてみてください。 Bird Island © Tahiti Fly Shoot クルーズ船に乗ってタヒチの島々を訪れるのも魅力的な楽しみ方です。パペーテから出航する1週間から数週間のクルーズでは、ソシエテ諸島、マルケサス諸島、ツアモツ諸島などを訪れるさまざまなクルーズプランが用意されています。厳格な管理によって、船舶はすべて非常に高い基準を満たしており、サービスは常に一流ですので、安心してクルーズをお楽しみいただけます。 タヒチでのセーリングクルーズ
モーレア島でのくつろぎのひととき
フランス領ポリネシアのモーレア島でのバケーションでは、くつろぎのひとときをお過ごしいただけます。ビーチやラグーン、山々ののどかな風景を眺めながら、ホテルのスパでタウルミと呼ばれる伝統的なタヒチアン・マッサージをお楽しみください。 タヒチ島からほんの数キロ先に、美しいビーチと堂々とした山々を誇る雄大なモーレア島があります。パペーテからフェリーに乗り、30分後にはモーレア島の西海岸にあるバイアレ港に到着します。この島は、アーティストたちの創作の源であり、フランス領ポリネシアのマナで満ちています。島を巡り、景色を眺め、地元の文化に出会いましょう。モーレア島には、家族経営のタヒチアン・ゲストハウスから水上バンガローのある高級リゾートホテルまで、さまざまな宿泊施設があり、ボラボラ島のように、ラグーンに沈む美しい夕日をベッドから眺めることもできます。モーレア島とその周辺のモトゥ(小島)には、たくさんの柔らかな白砂のビーチと探検心をくすぐる壮大な2つの湾があり、島の内陸部には、絶景のビューポイントへと続く素晴らしいハイキングコースがあります。モーレア島をメインの旅行先として選んだ場合でも、数日立ち寄るだけの場合でも、この南洋の島の美しさは、いつまでも忘れられない思い出となることでしょう。 モーレア島のスパとマッサージ 完全にリラックスしたひとときを過ごしたい場合は、島のスパやリラクゼーションセンターで伝統マッサージや贅沢な施術を受けてみてはいかがでしょうか。島の北部にあるヒルトン モーレア ラグーン リゾート&スパは、静寂のオアシスです。少し東にあるマナバ・ビーチ・リゾート&スパ・モーレア内のマネア・スパで、ラグーンを眺めながら伝統的マッサージを受けることができます。テマエ・ビーチのすぐ隣にあるジャルダン・スパ&ビューティや、アティハに向かう道にあるティパニエ・バリ・センターでリラクゼーションを楽しむのもおすすめです。モーレア島の南部を拠点とするL'Institut Massage 'N Surfでは、お客様のヴィラやホテルまでお伺いし、お部屋でマッサージを行います。 Enjoy a massage © Tahiti Tourisme Walking tour © Tahiti Tourisme Recharge your batteries in Moorea © Tahiti Tourisme 島の内陸部にある、健康と美容のためのレキリブレ・トワ研究所もおすすめです。モーレア島のほとんどのスパが、モノイオイルを使った伝統的なポリネシアン・タウルミを提供しています。ポリネシア文化に欠かせないマッサージですが、タヒチの島々のほとんどの家庭には「マッサージ師」がいます。癒しの手技は世代から世代へと受け継がれており、ポリネシアの母親たちはほぼ毎日、赤ちゃんにマッサージを施しています。ホテルのスパでは、マッサージはピーリングやヘアケア、スキンケアといった他の美容やヘルスケアのトリートメントと組み合わせて行なわれます。 ハイキングと乗馬 モーレア島でのバケーション中、現代生活のストレスを忘れてリラックスするために緑豊かな丘や渓谷でのハイキングや乗馬を体験してみてはいかがでしょうか。オプノフのベルベデーレ展望台までのハイキングコースでは、クック湾とオプノフ湾を見渡す壮大で息をのむような景色をお楽しみいただけます。 Horseback riding © Vincent LYK オプノフ牧場では乗馬もできます。丘や渓谷を抜ける2時間のコースで、海岸の絶景を楽しみ、新鮮な山の空気をたっぷり味わうことができます。道中、ガイドがモーレア島の自然や文化の豊かさについて教えてくれるでしょう。
スポットライト: スポットライト
手っ取り早くタヒチ島を知るには、レンタカーで島を一周するのがおすすめです。1日あれば(ほとんど)すべてを見て回ることができるでしょう。 このプランを参考に、タヒチの島々の探検をスタートしてみてはいかがでしょうか。途中、豊かな田園風景、のどかなビーチ、洞窟、滝、史跡などに立ち寄りながら、タヒチ・ヌイ本島の西海岸に沿ってタヒチ・イチ半島へと向かいましょう。
ティケハウ島の鳥のコロニー
島の楽園フランス領ポリネシアのラグーンの中でも、ティケハウ島は特別な島。信じられないほどの自然美を誇る環礁は、タヒチ島から飛行機でわずか45分の場所にあります。ティケハウ島は、豊かでユニークな鳥たちの生息地でもあるため、鳥類学者にとってはたまらない場所です。 バードアイランドとして知られるプアルア山は、数種の鳥の保護区となっています。白やピンク(信じがたいかもしれませんが、ピンクです!)の砂浜を散歩していると、頭上に広がる絶景に圧倒されることでしょう。クロアジサシ、アカアシカツオドリ、シロアジサシ、オオアジサシ、そしてグンカンドリが、実にミステリアスな空中バレエを舞いながら、空を駆け巡ります。 鳥の楽園、ティケハウ島 のどかなバードアイランドのモトゥ(小島)には、素晴らしいターコイズブルーのラグーンを横断して行きます。頭上を優雅に飛ぶ海鳥たちの姿を映し出す透明な海の中で、滑るように泳ぐ雄大なマンタを眺めることができます。また、たくさんの熱帯魚や無害なカマストガリザメ、色とりどりの壮大なサンゴにも出会えます。ティケハウ島が海中の楽園と評価されるのには、きちんとした理由があるのです! The birds of Tikehau © Denis Grosmaire Corals in the Tuamotus © Lei Tao Manta ray © Denis Grosmaire ティケハウ島を訪れれば、誰もが魔法にかけられます。トリップアドバイザーのウェブサイトに寄せられたコメントによると、ティケハウ島とバードアイランドは、タヒチの島々でも特に注目すべき訪問先だとされています。素晴らしいターコイズブルーのラグーン、白やピンクの砂浜、どこまでも続くココナツのヤシの木々が、絵葉書のように美しい環境を作り上げています。地元のガイドが、バードアイランドに生息するさまざまな鳥の種類を教えてくれるだけでなく、この壮大な環礁の歴史や伝説についても教えてくれるでしょう。 自然野鳥保護区、ティケハウ島 ティケハウ島では、タヒチアン・ゲストハウスに宿泊することをおすすめします。タヒチアン・ゲストハウスでの宿泊では本物のポリネシアを味わうことができ、南太平洋の島々独自のライフスタイルを垣間見ることができます。ラグーンでの一日の後は、熱帯庭園の囲い付きテラスでくつろぎながら、フレンドリーなホストが用意してくれる美味しい地元料理をお楽しみください。 Tikehau © Tahiti Tourisme バードアイランドで鳥たちを観察するラグーンの日帰り旅行は、きっと忘れがたい魅力的な体験となることでしょう。この保護区は、ティケハウ島を特別な楽園にしている素晴らしい宝の一つに過ぎません。
ウアフカ島の博物館
ウアフカ島には、島の歴史、自然、文化を伝える4つの博物館があり、それぞれ、海、考古学、ペトログリフ(岩面彫刻)、木をテーマにしています。パプアケイカア樹木園は、フランス領ポリネシアはもちろん、その他の地域でも知られている象徴的な観光スポットです。こうした博物館や樹木園があることで、ウアフカ島はタヒチの島々における文化的活動を牽引する場所となっています。 パプアケイカア樹木園は、ウアフカ島のバイパエエ村の隣にあります。一流の温室と遺伝資源の保管庫となっており、24万2,811㎡の敷地には、150種類の柑橘類の健康な木が5000本も植えられ、フランス領ポリネシア全体で栽培する苗木を供給することができます。こうした柑橘類の樹木のコレクションは太平洋独自のもので、同等のコレクションはアメリカ合衆国にしかありません。この樹木園は、特に島々の人々が植樹できるよう、さまざまな種類の苗木を提供することによって、森林破壊と闘うことを主な目的として、1970年代に創設されました。樹木園と隣接する木の博物館を訪れると、充実した1日になるでしょう。 木の博物館とテ・ツム博物館 木の博物館には、さまざまな種類の木をいろいろな角度で展示しています。樹皮の断面や同じ樹木を縦と横から切った断面を観察すると、樹木全体の仕組み、その色や形をとても細かく知ることができます。また、木の彫刻などのオブジェも展示されています。同じ敷地にある樹木園も楽しめるので、ぜひ訪れてみてください。 テ・ツム博物館は考古博物館で、ウアフカ島にある4つの博物館で最も古くからあり、釣り針からティキ像まで、さまざまな物が展示されています。また、昔の生活の様子が伺い知れるマルケサスの伝統的な品々のほか、ウアフカ島の最新の文化的、考古学的な発見も展示されています。この博物館では、毎年、彫刻の大会が開催されています。 ハネの海事博物館とホカツのペトログリフ(岩面彫刻)博物館 前町長のレオン・リヒティが創設した海事博物館は、さまざまな時代の伝統的なポリネシアン・アウトリガーカヌーを展示しており、製造技術や素材の変遷をたどっています。特に、ヌクヒバ島の墓穴で発見された古代マルケサスのカヌーは興味深い展示です。 ハネ湾に沿っていくと、ホカツにペトログリフ博物館があり、ヌクヒバ島内にある数多くの遺跡で発見された岩面彫刻が展示されています。特に印象的な彫刻の1つがヴァオ・ヌイ(Vao Nui)で、大きな目をした人間の顔が描かれています。こうした岩面彫刻の多くが何のために作られていたのかは、まだ謎に包まれています。ぜひ、その答えを見つけてみてください!
ボラボラ島のダイビングとスノーケリングスポット
タヒチの島々の海には海洋生物がたくさんいます。ラグーンやパスでのダイビングやスノーケリングで、熱帯魚、カラフルなサンゴ、マンタ、ウミガメ、イルカなど数えきれない海の生物たちが棲む別世界へ行くことができます。世界屈指の美しさを誇る海を探検できるベストスポットをご紹介しましょう。
タヒチ島の美しい景観トップ10
南太平洋の真ん中に浮かぶタヒチ島は、フランス領ポリネシアで最も大きく、最もよく知られた島です。雄大な山々、緑が繁茂する渓谷、滝、ターコイズブル-のラグーン、素晴らしいビーチのある島です。タヒチ島の美しい景観トップ10をご紹介します。
家族旅行でのバケーション先、パペーテ
活気あふれるタヒチの首都、パペーテへようこそ。宿泊先に荷物を置いたら、家族で街の中心部を観光しながら回りましょう。この街には、子供も大人も楽しめるスポットがたくさんあります。賑やかな市場を訪れ、海岸沿いを散歩しながら、南洋諸島にやってきたばかりの感覚を家族で味わいましょう。 ユニークな体験がしたいなら、日曜日の朝にパペーテ市場を訪れるのがおすすめ。色とりどりの屋台が立ち並び、新鮮な農産物や地元の工芸品、フランス領ポリネシア各地のお土産品などが販売されています。子供たちはエキゾチックなフルーツを味わったり、見たことのない魚を見たりしながら、その賑わいを楽しむことでしょう。市場を訪れた後は、街を散策し、街の壁に描かれたストリートアートの作品を鑑賞しましょう。これらは、パペーテで開催された国際的なストリートアートの祭典でアーティストたちが創作した芸術作品となっています。海岸沿いまで行くと、セーリングボートやカタマランボート(双胴船)が見えてきます。そのままパオファイ公園まで行ってみましょう。子供向けの遊び場があり、公園を一周する観光用のミニトレインもあります。モーレア島に沈む夕日を眺めながら、アイスクリームとフレッシュフルーツジュースを楽しんで。 家族みんなで楽しめる文化 パペーテには、家族みんなが楽しめる文化的アクティビティがあります。例えば真珠博物館に行き、真珠の養殖とタヒチの島々でのその経済的重要性について学んだり、議会庭園の「王妃の庭園」を訪れてフランス領ポリネシアの歴史を学び、心地良い環境の中でリラックスしたり。7月には、伝統的なダンスと音楽の祭典「ヘイバ・イ・タヒチ」をお見逃しなく。ダンスは壮大なパフォーマンスで、衣装も実にゴージャスです。 Musée de la Perle © Audrey Svoboda Papeete waterfront ©Grégoire Le Bacon Papeete from the sky © Tahiti Fly Shoot ヘイバ・イ・タヒチは、タヒチの島々に息づくポリネシア文化の何たるかを表現する最も重要な祭典であり、伝統的な音楽とダンスが彩る夜は、本当に忘れがたい体験となるでしょう。一味違った文化を楽しみたい方は、カンティ・チャイニーズ寺院を訪れ、フランス領ポリネシアにおける豊かなアジアの風情を感じてみては。日曜日には、パペーテの大聖堂とパオファイ寺院で礼拝があります。ぜひご参加いただき、美しい歌声をお楽しみください。 家族みんなで楽しめるレジャーアクティビティ カルチャーセンターを訪れ、先祖から伝わるタヒチの島々のポリネシア文化について学びましょう。定期的に開催される伝統的な音楽とダンスのショーに参加するのもおすすめです。 Heiva i Tahiti ©Dimitri Nguyen Verdenet よりエネルギッシュなアクティビティをしたい方は、ファウタウア渓谷へのハイキングにトライしてみましょう。フランス領ポリネシアの別の一面を探検できそうです。最高の眺めを楽しみながら、生い茂る植生の中を歩き、子供たちはタヒチの島々特有の自然環境を知ることになるでしょう。パペーテに戻ったら、数えきれないほどあるレストラン、軽食堂、屋台で食事を楽しみましょう。ピザやハンバーガーから、グルメなフランス料理や中華料理まで、さまざまな種類の料理が揃っています。美味しいポワソン・クリュ・オ・レ・ド・ココなどの伝統的なタヒチ料理も楽しめます。
ファカラバ島での夢のバケーションの計画と準備
ツアモツ諸島のファカラバ島は、フランス領ポリネシアで最も美しい環礁の一つ。ファカラバ島は、まさに島の楽園であり、多種多様な海洋生物が生息しています。2016年にはユネスコの生物圏保護区に指定されました。 ファカラバ島での滞在を最大限に楽しむために、事前にアクティビティを予約しておくと良いでしょう。絵はがきのような風景、セーリングツアー、ダイビング、シュノーケリングなど、この島での体験は、忘れられない思い出となるでしょう。ファカラバ島は、隣接する6つの島とともに、ユネスコの生物圏保護区に指定されています。タヒチの島々で2番目に大きなラグーンの美しく透き通った水中はまるで夢のよう。ファカラバ島での最高の旅をお楽しみください。 ファカラバ島の楽園を楽しむ バケーションのご予約は、タヒチ観光局認定のタヒチスペシャリストを通じて行うことをおすすめします。スペシャリストは、タヒチの島々について熟知しており、宿泊施設、交通手段、アクティビティについてご提案が可能です。ファカラバ島へは、国際線が到着するタヒチ・ファアア国際空港内で、エアタヒチの国内線に乗り換えます。フライト時間は約2時間。飛行機がファカラバ空港へ向けて降下を始めたら、ぜひ窓の外を見てみてください。この島が、タヒチの島々で最も美しい環礁と言われる理由を感じることができるはずです。 Shark wall © Grégory Lecoeur View of marine life © Grégory Lecoeur View of Fakarava lagoon © Jim Winter ファカラバ島はシュノーケリングとスキューバダイビングを楽しめるパラダイスです。サウスパスには「シャークウォール」と呼ばれるダイビング・スポットがあります。その名が示す通り、多くのサメが集まって休息する場所で、サメが互いに重なり合いまさにサメの壁を作り上げるのです。サメたちは昼間は休んでいて、さらにファカラバ島の海には餌となる魚が豊富にいるため人間を襲うことはありません。ラグーンでは、透明な海の中を泳ぐ熱帯魚や色とりどりのサンゴを観察することができます。 ファカラバ島へのクルージング クルージングで、かつてのポリネシア人入植者たちがしたような美しいファカラバ島の発見体験をしましょう。以下のクルーズ会社では、ファカラバ島の訪問を含むクルーズプランを提供しています。ポール・ゴーギャン、ウィンドスター、アラヌイ、オセアニア・クルーズ、バラエティ・クルーズ。また、ヨットやカタマランボート(双胴船)をチャーターして、タヒチの島々で2番目に大きな環礁を訪れることもできます。 Boat room on a cruise © Tahiti Tourisme Gregoire LE BACON ファカラバ島の宿泊施設は、家族経営のタヒチアン・ゲストハウスがメインとなっています。特に6月中旬から7月中旬にかけての繁忙期には旅行客が多く、余裕を持ってご予約されることをおすすめします。また、この時期は迷彩ハタが繁殖のため驚くほどたくさん集まる時期でもあり、その光景を見ようと世界中のダイバーがこの島に集まります。
タヒチの島々にある美しいビーチトップ10
透明な海水と柔らかな白砂、黒砂、ピンクの砂まである美しいビーチを携えた壮大なターコイズとブルーのラグーン。タヒチの島々へようこそ!オススメのビーチベスト10をご紹介しますが、フランス領ポリネシアではどの島にもすばらしいビーチがあります。
ヒバオア島のゴーギャンとブレルの足跡
ポール・ゴーギャンとジャック・ブレルは永遠にヒバオア島の一部になりました。2人ともこの美しい島の魅力に魅せられ、島の中心アツオナで最期の日々を過ごしました。絵のように美しい島内のカルヴェール墓地の一隅に、それほど離れていない距離でそれぞれ埋葬されています。 「私たちにとってブレルは有名人ではありませんでした。彼は私たちのために映写会を催してくれた人です。」ジャック・ブレルがフランス領ポリネシアの美しさや静けさを称賛したように、ヒバオア島の人たちも彼を称賛しました。ポール・ゴーギャンは、美しい風景や島民たちを描いた作品で島を有名にしました。苦しみを抱えた2人のアーティスト達は、人生の困難な時期にこの穏やかな環境に心の安らぎを求めてやってきて、晩年をこの地で過ごしました。 島の中心的な村であるアツオナで彼らの足跡を辿ってみよう。絵のように美しいカルヴェール墓地は、村から坂を上って、アツオナ湾を見下ろす素晴らしい眺めの丘の中腹にあります。2人はその墓地内のすぐ近くで眠っています。ヒバオア島は以前からアーティストの集まる場所でした。地元の工芸作家たちは今でも、島にやってきた2人の高名な芸術家から刺激を受けて作品を創ることがよくあります。 ゴーギャンと彼の「メゾン・デュ・ジュイール(快楽の家)」、ブレルと彼の小型機 アツオナで2人の有名なアーティストの足跡を辿ってみよう。ポール・ゴーギャンは、創作のアイデアや物事の本質を求めて、1901年にスクーナー船でやってきてヒバオア島に上陸しました。病を抱えていたゴーギャンは島にとどまることに決めました。ゴーギャンは、村の中心地に司教から一区画の土地を購入し、伝統的なポリネシアの家ファレを建て、「メゾン・デュ・ジュイール(快楽の家)」と名付けました。現在は、当時の建物が正確に復元され、ゴーギャン記念館になっています。ビジターは、生前のゴーギャンゆかりの品々を見ることができます。 Le Centre Culturel de Paul Gaugin à Hiva Oa © Tahiti Tourisme Tombe de Paul Gaugin © Tahiti Tourisme ジャック・ブレルは、1975年、太平洋をヨットで航海中にヒバオア島にやってきました。ブレルは、美しい景色やマルケサス諸島の島民の魅力にたちまち魅了され、残りの人生をこの地で過ごすことに決めました。以前は格納庫だった「エスパス・ジャック・ブレル博物館」では写真が展示されています。ブレルの小型機「ジョジョ」号も見ることができます。ブレルは、病人をヌクヒバ島に運び、郵便物を集め、薬を受取るために小型機を飛ばしていました。ブレルは地元住民から大いに感謝され、彼もまた最後のアルバム『偉大なる魂の復活(Les Marquises)』(邦題「遥かなるマルキーズ諸島」)で愛情を込めて敬意を表しました。 ヒバオア島の魅力を発見しよう ヒバオア島は「マルケサス諸島の庭」と呼ばれています。フランス領ポリネシアで、タヒチ島、ヌクヒバ島に次ぐ3番目に大きな島です。ヒバオア島には誰もが楽しめるアクティビティが沢山あります。のんびり過ごせる美しい黒砂のビーチ、山々や渓谷でのハイキング、博物館、遺跡の探訪。ヒバオア島での滞在中はやりたいことが満載です。 La plage de Atuona à Hiva Oa © Tahiti Tourisme マリンスポーツを愛する人は、アツオナでサーフィンやスキューバダイビングが楽しめます。徒歩や乗馬で探検できる数多くのハイキングコースもあります。そのほとんどが素晴らしい景色を望む絶景ポイントに続いています。また、実に印象的なリポナや、多様なマラエなど、訪れたい遺跡もたくさんあります。ヒバオア島はタヒチの島々の旅に欠かせない目的地の一つです。
ヌクヒバ島のハティへウにあるティキとパエパエ
壮大なハティへウ湾は、島の中心部にあるタイオハエ村とは反対側に位置しているため、車で向かう必要があります。苦難の過去を持つ魅惑的な遺跡で、トフアやペトログリフ(岩面彫刻)、ティキなど、さまざまな考古遺産に出会えます。 タヒチの島々には、歴史的・文化的な名所が数えきれないほどあります。ほぼすべての島に、フランス領ポリネシアでかつて花開いた古代文明の痕跡が残されています。最も重要な遺跡が、マルケサス諸島のヌクヒバ島にあります。注目のスポット、ハティへウ渓谷をまわるツアーに参加しましょう。ハティへウ渓谷は、ハーマン・メルヴィルの小説『タイピー』の舞台となったタイピバイ渓谷に隣接しています。ハティへウにはフランス領ポリネシアを象徴する火山石でできた像「ティキ」がいくつもあり、ペトログリフ(岩面彫刻)やパエパエ(石壇)、その他の考古遺産も残されています。ハティへウ湾には圧巻の白砂ビーチがあり、いくつかの考古遺産はそのすぐそばに残されています。また、ハティへウ村ではさまざまなアクティビティを体験することができ、周辺にはとても美しい田園風景が広がっています。 ハティへウの文化と歴史 ハティへウ渓谷は島の北西部にあります。苦難の過去を持つ神秘的な場所で、多くの考古遺産が点在しています。静かなハティへウ村から数キロメートル離れたところにあるのが、巨大なベンガルボダイジュが鎮座するカムイヘイ遺跡です。マルケサス諸島で最も重要な遺跡で、パエパエ(石壇)、ティキ、メアエ(祭祀場)、岩に刻まれた無数のペトログリフ(岩面彫刻)が残されています。まさに野外博物館といえるこの遺跡を見てまわるには、一日がかりになるでしょう。 ハティへウ渓谷にあるもう一つの重要遺跡は、古代の部族長にちなんで名付けられたヒコクア遺跡です。大きな長方形のトフア(石の広場)があり、かつてここであらゆる祭祀が営まれました。広場の周囲には、観覧席として使われたパエパエ(石壇)、ティキ像が数体、のちの時代に作られたキリスト教徒の墓がいくつかあります。高さ数百メートルの印象的な玄武岩の峰がそびえ立ち、まるでこの不思議と神秘に満ちた渓谷を見守っているかのようです。地元の村の人によるガイドサービスを利用することもでき、昔の住民たちの日々の生活や、文明の痕跡の意味について解説してくれます。 ヌクヒバ島にあるその他の遺跡 ヌクヒバ島には、中心集落のタイオハエ村にある壮大なノートルダム大聖堂など、ほかにも多くの考古学的・歴史的な遺跡があります。また、タイオハエ村では散策も楽しめます。店頭に並ぶ地元の美術品や工芸品を鑑賞したり、驚くほど美しいタイオハエ湾に広がる景色を堪能できます。 ヌクヒバ島はハイキングをする人にとって絶好の旅先です。アナホ湾とバイポ滝の各ハイキングコースはとてもすばらしく、アアカパ渓谷のコースは崖や峰があり難易度は高めです。ヌクヒバ島の北部には、高さ400mのテ・ヘウ山の頂上にある聖母マリア像を目指すコースがあります。この像は、フランス人のカトリック宣教師であったミシェル・ブラン修道士によって建てられました。
ソシエテ諸島のおすすめスポット10
タヒチ島、ボラボラ島、モーレア島、フアヒネ島。ソシエテ諸島は、その美しい景観で世界中に知られています。この魔法のような群島で訪れるべき最高のスポットをご紹介しましょう。
ガンビエ諸島の文化的伝統
孤立したラグーンに寄り添うように浮かぶガンビエ諸島には、とてもユニークな魅力があります。観光客の少ないガンビエ諸島でのバケーションでは、祖先の伝統を誇りを持って大切にするポリネシア文化の魂を体験できます。 先祖から伝わる豊かな文化が繁栄を続けるガンビエ諸島は、本物のポリネシアを体験したい旅行客にとって理想的な旅行先といえるでしょう。この島々は、習慣や伝統を敬意を持って重んじる、まさに文化の宝庫であり、マンガレバの文化を構成しているバスケット編み、伝統的なダンス、考古学的遺跡、宗教的建造物などには、ポリネシアの歴史が色濃く残っています。 ガンビエ諸島の宝石、リキテア産真珠 ガンビエ諸島は真珠養殖産業で有名であり、観光に次ぐ収入源となっています。島々の透明なラグーンの水こそがリキテア産真珠の源であり、その卓越した真珠層の美しさは世界で知られています。真珠養殖場を訪れ、この崇高な宝石の養殖の秘密を探ってみてはいかがでしょうか。見学後は、信じられないほどお得な価格で真珠を購入できます。 Tahitian cultured pearls © Grégoire Le Bacon ガンビエ諸島の魅力は真珠養殖だけではありません。ここは、フランス領ポリネシアにおけるカトリックの発祥地でもあります。1834年、宣教師たちがマンガレバ島に到着し、複数の教会を建てました。リキテアにある堂々たるサンミッシェル大聖堂は、タヒチの島々で最も素晴らしい宗教的建造物の一つとなっています。 島ならではの文化遺産 ガンビエ諸島における最も素晴らしい伝統の一つとして、タコノキの木の葉で編んだ見事な帽子、バスケット、敷物、カカオの製作があります。これは何世代にもわたって母から娘へと受け継がれてきた、先祖代々の芸術です。マミー・ドリスが作る帽子はとても美しい芸術品であり、かぶる代わりにリビングルームの壁に飾る人もいるほどです。 手工芸品はガンビエ諸島の芸術的創造性の象徴ですが、この島の過去の文化の真の象徴とされるのがペイと呼ばれる伝統舞踊です。島々特有のエネルギッシュで優美な舞踊で、通常は詠唱と歌が伴奏します。ププラガと呼ばれる習慣では、踊り手と歌い手が家々を回り、フルーツや魚、最近ではお金と引き換えにパフォーマンスを披露します。毎年島々で開催されるガンビエ・フェスティバルは、この魔法のような本物のポリネシアの地で育まれた、ユニークな祖先の習慣や伝統を知る絶好の機会となっています。
ガンビエ諸島への忘れられない旅
ガンビエ諸島へようこそ。タヒチ島の南西に位置するこの諸島は、5つの島と12のモトゥ(小島)からなり、これらすべてが同じ壮大なラグーンを共有しています。白い砂浜と緑豊かな山々で保護された島の楽園へは、パペーテから飛行機で3時間40分。 豊かなガンビエ諸島 ガンビエ諸島では、住民の多くがマンガレバ島に住んでおり、宿泊施設もマンガレバ島に集中しています。島々にはホテルがないため、ビジターは島の暮らしを体験できるタヒチアン・ゲストハウスに宿泊することになります。マンガレバ島の人々はおもてなしの心で有名で、ホストはあなたを温かく迎えてくれることでしょう。コロリ(ブラック・パールの真珠貝の貝柱)や新鮮で多種多様な魚など、さまざまな郷土料理を試してみましょう。特にマンガレバ島はハイキングに最適で、島で最も標高の高いドゥフ山の頂上(441m)まで歩いて登ることができます。頂上からのラグーンの眺めは息をのむほどの美しさです。 Tahitian mother-of-pearl fillet © Tahiti Tourisme Mangareva © Philippe Bacchet Tahitian cultured pearls © Grégoire Le Bacon マンガレバ島にはドゥフ山とモコト山という2つの山があり、1日あれば、両方の山の頂上まで登ることができるでしょう。標高423mのモコト山はドゥフ山に比べると若干低いですが、どちらからも素晴らしい眺めを楽しむことができます。また、フランス領ポリネシアの住民への改宗活動を通じて、カトリックの宣教師たちが残した宗教遺産にも足を運んでみましょう。リキテアにある有名なサンミッシェル大聖堂は、1839年にサンゴ石を利用して建てられた建造物で、雄大な美しさを誇っています。 真珠とその他の見どころ ガンビエ諸島は、極上の品質を誇る真珠の産地として知られています。真珠養殖場を訪れ、養殖について学べば、宝石商が世界中から真珠を買い付けにやってくる理由がわかるはずです。養殖場を出た後は、リキテア湾にある素晴らしいビーチに行き、ターコイズブルーのラグーンでひと泳ぎしましょう。 View from Mangareva © Frédéric Cristol ガンビエ諸島には真珠以外にもたくさんの見どころがありますが、その一つとしてラグーンに点在する壮大なモトゥ(小島)が挙げられるでしょう。柔らかな白砂と透明なターコイズブルーのビーチには熱帯魚が泳いでおり、ここではスノーケリングや日光浴を楽しみながら一日を過ごすことができます。ボートからは、島々の切り立った崖を眺められます。タヒチの島々で最も美しいラグーンの一つを、ガンビエ諸島で発見してみてはいかがでしょうか。
タヒチの島々にある穴場のベストビーチ
タヒチの島々には、あまり知られていない美しいビーチがたくさんあり、ターコイズのラグーンの岸辺に広がるビーチには、白砂、黒砂のほか、ピンク色の砂浜まであります。ビーチのベスト10をご紹介しましょう。
オーストラル諸島で最も美しいスポット10選
息をのむような美しい景色、険しい山々、高原のあるオーストラル諸島は農業活動でも有名です。各島に隠された遺跡を見学し、ヨーロッパ人上陸以前にこの地を上手く統治していた文明の痕跡を辿りましょう。遺跡は、かつて宗教的・文化的な活動の拠点だった場所です。
ガンビエ諸島の最も美しいスポット
タヒチ島から1,600km以上離れたガンビエ諸島は、タヒチの島々の中でもユニークな訪問先です。人里からはるかに離れたこの火山諸島は、どれも同じ素晴らしいラグーンの中にあります。のどかで美しいモトゥと、フランス領ポリネシアで最も美しい教会はまさに訪れるべき場所です。
ウアポウ島のハイキングとオプショナルツアー
マナはタヒチの島々の至るところに存在しています。特にウアポウ島では、ホイホイ渓谷でフラワーストーンを探している時も、ポウマカのピトンの岩肌に触れている時もマナを感じることができます。ウアフカ島のピトンがヒバオア島のピトンと戦い、ポウマカという戦士がヒバオア島からやってきたマタフェヌアという戦士を打ち負かしたという伝説があります。 ウアポウとはマルケサス語で柱を意味し、ウアポウ島の名は、それぞれが数百メートルの高さがある12のピトンにちなんでいます。マルケサス諸島の中心にあるウアポウ島のユニークな景観には、有名なホイホイ渓谷のような特別な遺跡があります。ハイキングが好きな人にとっては、ぜひ家族で訪れてみてください。島民の生活様式を本当に楽しみたければ、タヒチアン・ゲストハウスに滞在してください。ホストがいくつかの島の物語や神話を喜んで話してくれるでしょう。また、滞在中に重要な観光名所やイベントを見逃すことが無いように気を配ってくれると思います。 ウアポウ島を見渡す最高の眺め、ピトンと渓谷 ハイキングシューズをはいて、ガイドと一緒にポウマカ・ピトンへ出かけてみましょう。てっぺんが2つに分かれたピトンは、タヒチの島々に来たらぜひ訪れてみたい観光名所の1つです。沿岸のハカヘタウ村から出発して、全部で5時間かかるトレイルです。険しい道もあり、少し滑りやすいので、気をつけてください。でも、ウアポウ島を見渡す眺めと伝説的なピトンはただ息をのむ素晴らしさなので、苦労して行く価値はあります。 花々を探しにホイホイ渓谷とホイホイ湾へのツアーに参加してください。でも、その花々は野原に咲いているのではありません。その花々とは、地元の職人が大切にしている非常に貴重な石の上に現れるデザインです。花のデザインは石を磨くと現れます。渓谷にはトフア・マウイア遺跡もあります。完全に修復されていて、タヒチの島々の重要な文化遺跡です。 マルケサス諸島の職人が誇る技 マルケサス諸島の職人の技術は、フランス領ポリネシア中で賞賛されています。タヒチアン・ゲストハウスのホストが、ウアポウ島のハカハウ村などにある、彫像、彫刻や宝石などを見て購入できるお勧めの店を教えてくれるでしょう。 クラフト・マーケットでは、タパやタトゥー、フラワーストーンの彫刻など、典型的なポリネシアのアートやクラフトを見ることができます。タパは桑の樹皮を叩いて作られた布で、南太平洋の特産品です。タトゥーという言葉はタヒチ語の「タタウ(tatau)」に由来しており、叩くという意味です。マルケサスのタトゥーのデザインは、世界中で見ることができるほど浸透しています。フラワーストーンの素晴らしい彫刻はウアポウ島独特のものです。 オプショナルツアーを選ぶ 続きを見る
タヒチ島とボラボラ島でのハイキング
フランス領ポリネシアのイメージとして、ココヤシの木、砂浜、ターコイズブルーのラグーンを思い浮かべるでしょう。しかし、タヒチの島々には同じように美しい別の側面もあります。ハイキングでタヒチの島々の奥地に向かえば、緑豊かな丘や渓谷、滝、遺跡を発見できます。 ソシエテ諸島の島々の奥地には、目を見張るような滝、山々、植物が生い茂る渓谷、素晴らしい遺跡があります。タヒチ島は最も発展した島であり、最大の人口を抱えています。しかし、首都パペーテの喧騒を離れると、初心者から経験豊かなハイキングファンまで、誰もが楽しめる素晴らしいハイキングコースがあります。タヒチ島の北に位置するボラボラ島にもいくつかの素晴らしいハイキングコースがあり、世界一美しいラグーンを撮影できる絶景ポイントまでハイキングできます。初心者、中級者、熟練者など、レベルごとに適したコースをいくつかご紹介します。自分の能力に合ったコースを選び、お弁当をもって、素晴らしいハイキングに出かけましょう。十分なミネラルウォーター、日焼け止めクリーム、帽子、丈夫な靴、そしてカメラもお忘れなく。 タヒチ島とボラボラ島のハイキングコース タヒチ島で家族そろってハイキングするなら、パペノオ渓谷に行ってみよう。滝や緑豊かな島内の風景、そして素晴らしい景観が待っています。タヒチ・イチ半島の南にあるテ・パリ・コースは誰でも楽しめるハイキングコースですが、交通手段は船になります。中級ハイカーには、パペーテ近くのファアナヌ渓谷がおすすめです。難易度が高い分とても達成感があります。さらに難易度の高いコースは、海抜2,066mのアオライ山頂に続くコースです。コースには案内標識が設置されているのでガイドなしで行くことも可能ですが、プロのガイドサービスを利用することをおすすめしています。山頂からの眺めは、タヒチの島々の中でも最も素晴らしいかもしれません。 The peaks of Bora Bora ©Tahiti Tourisme L'île de Bora Bora © Grégoire Le Bacon Tahiti Nui Helicopters Les montagnes de Tahiti © Grégoire Le Bacon Tahiti Nui Helicopters タヒチ島の北側には、「太平洋の真珠」と呼ばれる有名な楽園ボラボラ島があります。ターコイズブルーの雄大なラグーンで有名ですが、ボラボラ島にも素晴らしいハイキングコースがあります。王の谷へ向かうコースは、家族みんなで楽しめる半日コースです。眺めが素晴らしく、歴史的な遺跡はフランス領ポリネシアの過去について多くのことを教えてくれます。熟練したハイカーには、タヒチの島々で最もよく知られたオテマヌ山に向かうコースがあります。登頂することはできませんが、それでも最高の眺望が望めます。何よりも素晴らしいのは、パヒア山頂からの眺望です。このコースではガイドが必要です。片道でも数時間はかかるので、お弁当を持って行きましょう。 その他のハイキングコース フランス領ポリネシアの各島にはハイキングコースがあり、素晴らしい眺望の絶景ポイントや遺跡などに行くことができます。地元の観光協会や観光案内所では、ハイカーの経験レベルに適したコースを案内しています。 A couple in the middle of a pineapple field © Tahiti Tourisme ソシエテ諸島のモーレア島にもおすすめのハイキングコースがあります。最もよく知られているのは、スリー・ココナツツリーズ・パスとアファレアイツの滝です。モーレア島のどの渓谷にもハイキングコースがありますので、宿泊施設にアドバイスを求めてみるといいでしょう。十分なミネラルウォーターと、日焼け止めクリームと、帽子は必ず持っていきましょう。
「トラック」で巡るタヒチ島ツアー
フランス領ポリネシアのメインアイランドであるタヒチ島を巡るには、少なくとも1日は必要です。最もタヒチらしさを体験できるのは、伝統的なタヒチアンバスの「トラック」に乗って巡る方法でしょう。トラックで島を巡る楽しいツアー、Tere Fa'a'ati(テレ・ファアアティ)は、毎年1月に行われています。 タヒチ島はフランス領ポリネシアで最大で最も人口の多い島で、首都パペーテがあります。もともとは火山島だったために高地になっていて(低地の島や環礁はサンゴから作られています)、高い山々がたくさんあり、標高2,241mのオロヘナ山が最も高い山です。緑の茂る丘陵、渓谷、川や滝のあるタヒチ島は、ハイキングが好きな人には最高の旅先です。タヒチ島はタヒチの島々の文化の中心地であり、伝統的なダンスと音楽のお祭りであるヘイバ・イ・タヒチや、伝統的なスポーツ競技ツアロ・マオヒが開催される場所でもあります。プナアウイアにあるMusée de Tahiti et des Îles(タヒチ博物館)では、フランス領ポリネシアの歴史と文化について知ることができます。タヒチ島には黒砂、白砂ビーチがあり、タヒチの島々随一のサーフィンスポットになっています。白砂ビーチはタヒチ島の西海岸にあってラグーンに守られており、東海岸のビーチは岩がちの山地で黒い火山砂になっています。 トラックでタヒチ島を巡ろう Tere Fa'a'ati(テレ・ファアアティ)は、伝統的なタヒチアンバスの「トラック」で島巡りをするツアーで、ここ数年は毎年1月に開催されています。ツアーでは、本島のタヒチ・ヌイと半島のタヒチ・イチを巡ります。トラックはこのツアーのために花できれいに飾られ、乗客は自分のウクレレを持参し、色鮮やかでにぎやかなお祭りムードになります。行く先々で、みんなが歓声を上げ、手を振ってあいさつをしてくれます。このトラックはフランス領ポリネシアの伝統的なバスで、車内は常に陽気でとてもタヒチらしい雰囲気に包まれています。現在では、トラックのほとんどが、効率的な現代型のバスに替わってしまいました。 Trucks in Tahiti © Tahiti Tourisme Tere Fa'a'ati by truck in Tahiti © Tahiti Tourisme On board every truck, everyone's doing the bringue © Tahiti Tourisme ツアーは、乗客全員で楽しく朝食をいただいたあと、パペーテを朝7時頃に出発します。首都を出発してから最初に立ち寄るのは、東海岸にあるティアレイです。少し歩くと、伝統的なダンスショーを観覧できる滝へ到着します。次のスポットはファアオネにあるバイヒの滝で、神秘的な景色の中で新鮮なフルーツを楽しむことができます。ランチのあとはマラアの洞窟を訪れ、その後パエアへ向かい、再び伝統的なショーを鑑賞します。そしてパペーテへ戻る前に最後に立ち寄るのがヴァイライ・ビーチです。モーレア島の向こうに沈む夕日を見て、郷土料理を味わいます。 Mara'a cave © Tahiti Tourisme 首都パペーテ 滞在中はぜひパペーテを訪れてみましょう。「水のかご」を意味する首都パペーテは、活気に満ちた街で歓迎ムードが漂い、見どころもたくさんあります。 Gardens of the Assembly of French Polynesia © Assembly of…
モーレア島の旅でのおすすめスポット
タヒチ島から飛行機でわずか10分の場所にあるモーレア島は、フランス領ポリネシアで最も魅力のある島の一つとされ、 その景色は息をのむほどに美しいことで知られています。島内で訪れるべき場所はたくさんありますが、ここでは最高のビーチ、海水浴場、ハイキングコース、絶景ポイント、文化遺産を厳選してご紹介します。 1日目:パート1 初日の朝は、空港近くのテマエ・ビーチのすぐ北にあるトアテアのベルベデーレ展望台へ。タヒチ島を望む最高の眺めを楽しんだ後は、白い砂浜までドライブして、ターコイズブルーのラグーンでひと泳ぎ。海水浴の後は、ビーチから数キロのところにあるモーレア・グリーン・パール・ゴルフコースでゴルフを楽しみましょう。 Plage de Temae Moorea ©_Tahiti Fly Shoot Panorama from the Toatea viewpoint © Sofitel MOOREA Ia Ora Beach Resort 1日目:パート2 クック湾にある、ラグーンと山々を見渡せるレストランで昼食。昼食後、ロツイ・フルーツジュース工場を訪問・見学。パイナップルジュースを試飲した後は、タアヒアマヌ・ビーチに移動し、美しいサンセットの瞬間までのんびり過ごしましょう。 View of Cook Bay © Stéphane Mailion Photography Côté montagne ©_Grégoire Le Bacon Garnished table © David Kirkland 2日目:パート1 フランス領ポリネシアの生物多様性の豊かさに出会えるオプノフ渓谷とファレ・ナチュラ・エコミュージアムを訪問。その後、ベルベデーレ展望台へ。途中マラエに立ち寄り、マオヒ文化について学びましょう。 Visit the Moorea Ecomuseum ©_Grégoire Le Bacon Aerial view of…
モアナの世界を体験
ディズニーのアニメーション映画『モアナと伝説の海』(原題『Moana』、フランス語版は『Vaiana(ヴァイアナ)』)は、タヒチの島々からインスピレーションを得ています。ディズニーのクリエイティブチームがモーレア島、タヒチ島、フアヒネ島を訪れ、テ・フィティというキャラクターが誕生しました。ガイドと一緒に『モアナと伝説の海』の足跡をたどってみましょう。 ロマンチックなディズニーのアニメーション映画『モアナと伝説の海』は、タヒチの島々の美しい風景を元にして作られました。このヒット映画の製作過程において、タヒチの島々の文化、伝説、島民たちがヒントになっています。モトゥヌイ島の緑豊かな山々や白砂ビーチはモーレア島とフアヒネ島を組み合わせたもので、ポリネシアの伝説がストーリーのベースになっています。青く美しい太平洋に向かってヒットソング「どこまでも~How Far I’ll Go~」を歌ったモアナの足跡をたどりたいという人のために観光ガイドをご用意しています。 『モアナと伝説の海』のアクティビティ 映画の冒頭でモアナが友人たちと踊っている伝統的なポリネシアンダンス「オリ・タヒチ」を、Tamariki Poerani(タマリキ・ポエラニ)、Hei tahiti(ヘイ・タヒチ)、Tahiti Ora(タヒチ・オラ)などのダンススクールで習うことができます。モアナの島の中心部に住む島民たちは伝統的なポリネシアスタイルの生活をしています。ツアーを行っているArioi Experience(アリオイ・エクスペリエンス)でバスケットを編むタパ作りや音楽体験など、クラフトワークショップや異文化アクティビティに参加して、ポリネシア文化の伝統に浸ってみましょう。 Introduction to dance © Christophe Molinier Braiding initiation © Grégoire Le Bacon Introduction to sailing © Tahiti Tourisme モアナとマウイのように海原を航行してみたいなら、ヴァアカヌーのレッスンを受けることができます。タヒチの人たちは島々の行き来や漁業、スポーツにアウトリガーカヌーを使っていました。Moana Explorer de Teiva Véronique(モアナ・エクスプローラー・ドゥ・テイヴァ・ヴェロニク)で、星を使った古代の航海術を学んでみましょう。この学校は4校あり、モトゥ・アルエ(タヒチ島)、マリナ・オプホヌ(モーレア島)、パレア(フアヒネ島)、ティプ(タハア島)で学べます。 『モアナと伝説の海』のタヒチ文化 『モアナと伝説の海』に登場したもう1人の主人公がマウイです。パワフルな半神半人のマウイは、彼自身の歴史を表したタトゥーをたくさん体に刻んでいます。タトゥーはタヒチの島々で現在も受け継がれている伝統で、多くの観光客が本場のタヒチアンタトゥーを入れるためにタヒチの島々を訪れています。 The sailing pirogue or va'a taie © Tahiti Tourisme 『モアナと伝説の海』に登場する文化や伝統にもっと触れたいなら、Musée de Tahiti et des Îles(タヒチ島博物館)を訪れてみるのもいいでしょう。オセアニア中から集められた展示物は、映画のストーリーとなったテ・フィティ伝説のヒントになったポリネシアの万物創造の言い伝えを知ることができます。モアナのようにマンタと踊りたいなら、マウピティ島の美しいラグーンを訪れてみましょう。
ツアモツ諸島の環境保護
タヒチの島々では、環境を尊重する持続可能な観光(サステナブル・ツーリズム)を推進しています。タヒチ島の北にある手つかずの楽園、ツアモツ諸島もその取り組みに参加しており、その独自の環境を守り持続可能な観光形態を発展させるべく活動しています。 ツアモツ諸島には、観光の影響で容易に危機にさらされる可能性のあるすばらしい固有の生態系があります。この自然の遺産を守るために数多くの取り組みが考案、実践されています。遠く離れたツアモツ諸島は、フランス領ポリネシアで最もポリネシアらしさが残り、最も知られていないことが魅力の1つです。美しいターコイズの海はマンタ、ウミガメ、熱帯魚の群れ、サメなど多様な海洋生物たちの棲み処となっており、実際にツアモツ諸島はサメの聖地で、フランス領ポリネシアは世界で最もサメの多い場所です。観光客はプロのガイドと一緒に、しっかりと安全面に配慮したうえで、このすばらしい生き物たちと一緒に泳ぐという特権が得られます。ランギロア島の Tore Tore(トレトレ)やMokarran(モカッラン)などさまざまな地元の団体が、この絶滅危惧種たちの保護と保全に取り組んでいます。地元の観光業者と密接に協力することで、サメの観察がサメに配慮したシステム化された条件下で行われています。 ツアモツ諸島のエコツーリズム タヒチの島々では、フランス領ポリネシアの豊かさを地元の人々や訪れる観光客に知ってもらうための取り組みを進めています。たとえば、ツアモツ諸島のアヘ島にあるカモコ・パールは無類の品質の真珠を作ることで、アヘ島の持続可能な発展に貢献しています。観光客は養殖場を見学して美しい真珠をつくる秘訣を学び、見学の最後にはリーズナブルな価格でパールを購入できます。 Tahitian pearls © Audrey Svoboda Kamoko Pearl pearl farm in Ahe © Kamoko Pearl The marine fauna of The Islands of Tahiti © Tahiti Tourisme ファカラバ島は、フランス領ポリネシア屈指の美しさを誇る島です。2016年に、他の6つの環礁(アラティカ島、カウエヒ島、ニアウ島、ララカ島、タイアロ島、トアウ島)と併せて、ユネスコの生物圏保護区に指定されました。ラグーンは、世界でも希少な海洋生物の生息地となっており、透明な海でダイビングやシュノーケリングをするとウミガメ、マンタ、トビエイなど、さまざまな海の生物に出会えるチャンスがあります。ファカラバ島を訪れるということは、驚くほど多様な生物が生息するツアモツ諸島の中心地を旅することなのです。 ツアモツ諸島の環境保護への取り組み タヒチの島々の固有の環境を守るためにできる取り組みは、たくさんあります。ツアモツ諸島では、水が非常に貴重な資源であることから、地元のコミュニティは水の保全を改善しようと積極的に対策を行っています。この島々で命を繋げていくためには不可欠な取り組みです。 The Tuamotus, postcard-worthy © Denis Grosmaire
ツアモツ諸島:サンゴ礁とターコイズ色のラグーン
南太平洋の中心にあるツアモツ諸島は、まさに南国の楽園。ターコイズ色のラグーン、柔らかな白やピンクの砂浜、見事なサンゴ礁が広がる、絵はがきのように美しい南洋の諸島です。水中の景色は、水上から見る景色と同じくらい幻想的です。 「手つかずの南国の楽園」という言葉がこれほどぴったりな場所は、ツアモツ諸島以外にありません。さらにいえば、この荘厳な諸島にある約80のどの島や環礁にも当てはまる表現です。しかし、ツアモツ諸島の美しさは外観だけではないことは確かです。透き通った水の中に潜り込んだとき、その光景に誰もが息をのむでしょう。この水中景観を楽しむため、世界中からダイバーが集まります。 水中の楽園 フランス領ポリネシアは世界最大のサメの聖域で、その透き通った温暖な海には20種以上のサメが生息しています。ラグーンには、人間を襲わない小ぶりのカマストガリザメが暮らしています。無害とはいえ、カマストガリザメや堂々たる体躯のマンタと一緒に泳ぐのはとてもスリリングな体験です。ヨゴレザメやシュモクザメなどの大きめのサメは、魚がたくさんいるサンゴ礁の外側やパス(ラグーンと外洋の境界)に生息しています。これらの印象的なサメは残念ながら絶滅の危機に瀕しており、ランギロア島の Tore Tore(トレトレ)やMokarran(モカッラン)などの団体が保護と保全に取り組んでいます。 Divers_Fakarava©_Alexandre-Voyer Mao_Raira-of-FAKARAVA-©-Frederique-Legrand Friendly atmosphere in Rangiroa© Bernard Beaussier ツアモツ諸島の魅力は、サメと泳ぐことだけではありません。新しいグルメを体験したいなら、ぜひ「コロリ」を試してみてください。地元名物のホタテに似た貝です。新鮮な魚やライム果汁、ココナツミルクと一緒に調理されることが多く、トロピカルな味わいが口の中に広がります。ツアモツ諸島の人々の日常に浸るなら、タヒチアン・ゲストハウスに滞在することをおすすめします。諸島にあるほとんどの島では、このタイプ以外の宿泊施設はありません。家族経営のタヒチアン・ゲストハウスでは、温かく気さくな島の人たちの暮らしぶりを間近で体験できます。 ツアモツ諸島のおすすめアクティビティ 世界で最も大きく美しいラグーンのいくつかは、ツアモツ諸島にあります。特に、ランギロア島は世界で2番目に大きな環礁の島で、フランス領ポリネシア唯一のワイナリーがあり、ラグーンに浮かぶ小さな環礁のモトゥにブドウ園があるのは、世界で唯一このすばらしい島だけです!また、ランギロア島はタヒチアン・ブラックパールも有名で、島にある真珠養殖場で直接買うことができます。 A_nice-meeting-under-FAKARAVA's-surface-©-Frederique-Legrand ツアモツ諸島の主島の一つであるファカラバ島には、ユネスコ(の)生物圏保護区があります。驚異的な数と種類の海洋生物が、島やその周辺に生息しています。ツアモツ諸島を訪れたら、ティケハウ島も外せません。たくさんの見どころのなかでも、鮮やかなピンクの砂浜があるモトゥが魅力!このモトゥには、海鳥の巨大コロニーが形成されています。
ルルツ島の洞窟探検
オーストラル諸島の中心に位置するルルツ島は、自然と冒険を愛する旅行客にとって最高の旅行先となっており、島の壮大な洞窟は、世界中の地底探検ファンを惹きつけています。ルルツ島には約30の洞窟があり、探検して回ることができます。 ルルツ島の地質学的な特徴として挙げられるのが、洞窟が点在する石灰岩の崖です。探検できるものは約30あり、ここではそのうちのいくつかをご紹介しましょう。 洞窟の島 数多くの険しい石灰岩の崖が、ルルツ島の波乱に満ちた地質的な過去を物語っています。崖には洞窟が点在し、島を訪れたフランス大統領にちなんで名づけられた「ミッテラン洞窟」など、探検できるものが多くあります。巨大な鍾乳石や石筍が見られ、洞窟の中はまるで大聖堂のよう。タヒチアン・ゲストハウスに頼めば、ガイド付きの洞窟ツアーを企画してもらえるかもしれません。洞窟にまつわるさまざまな伝説や物語をぜひ学んでみてください。 Ana-Aeo-©Gregoire-Le-Bacon Ana-Taupee-©Gregoire-Le-Bacon Ana-Aeo-©Gregoire-Le-Bacon また、アナタウペエ洞窟も訪れる価値があります。崖の中腹にあるため、訪れる際にはガイドの同伴が必須です。この洞窟は入り口が恐ろしい見た目であることから、「モンスターマウス」として知られていますが、一歩中に入れば、太平洋を見渡す素晴らしい景色が広がっています。7月から11月の繁殖期には、眼下を泳ぐクジラを見ることもできます。 洞窟からルルツ島の奥深くを探る ルルツ島には、「すすり泣く洞窟」という意味のアナエヴァ洞窟をはじめ、たくさんの洞窟があります。ここにはかつて島民が住んでいたそうです。各洞窟には、野生の人食い鬼女ヒナのような独自の伝説が残されています。ヒナの洞窟の床は手編みの敷物が敷かれていたとか。空港の近くにはトゥプマイ洞窟もあります。内部は2つの階層に分かれており、壁は貝殻で覆われ、その洞窟が10万年以上前に形成されたことを物語っています。 Meet the courageous-inhabitants-of-Rurutu-©-Gregoire-Le-Bacon もちろん、ルルツ島には洞窟以外の見どころも盛りだくさん。ダイビング愛好家やホエールウォッチャーは、「クジラの島」として知られるこの島の魅力に心躍ることでしょう。壮大なサンゴ礁では、驚くほど多様な海洋生物を観察することもできます。そうは言っても、ルルツ島の最も素晴らしい財産は、温かい心を持った島民なのかもしれません。地元の人に出会ったら、ぜひ島のことを尋ねてみてください。きっと喜んで文化や伝統について語ってくれることでしょう。
花冠を作る
花で着飾るのが大好きなポリネシア人。到着後、ビジターには歓迎のしるしとしてレイが贈られます。タヒチの島々では、ティアレ・タヒチの花を右耳の後ろにつけると「まだ決まった相手がいない」、左耳の後ろにつけると「結婚している」、「決まった相手がいる」という意味になります。花冠は、手軽に作れるエレガントで美しく香り高いアクセサリーです。タヒチに来たらぜひ体験したいアクティビティです! タヒチのヴァヒネ(女性)たちが特別な日に身につけるナチュラルビューティーな花冠。花冠作りは、タヒチの島々の母親が娘たちに受け継ぐスキルであり、ビジターもその作り方を学ぶことができます。帰国後、材料や花を少しアレンジして友人に素敵なプレゼントを作ってみるのも素敵です。 ロイヤルな創作物 花冠作りに必要な材料: - ティアレ・タヒチ、ティパニエ(フランジパニエ)、ブーゲンビリアなど、長持ちするもので、簡単に手に入るさまざまな色合いの花。- 植物の葉。最もよく使われるのはシダまたはオーティ(コルディリネ)。- オプションで、香り付けのためのミリの花(タヒチアンバジル)。- パエオレ(乾燥させたタコノキの葉)を頭の大きさより5cmほど長く切ったもの。- ギフトラッピング用リボン。 Beautiful Tipaniers flowers for wreaths © Tahiti Tourisme Making a flower wreath © Tahiti Tourisme Flower wreath on Vahine © Grégoire Le Bacon 1. 花と葉を同じ大きさに切り、茎は約3cmにする。2. 花を色別に分ける。3. 花冠の後ろ側から、花をパエオレの上に並べる。花の色を変えながら配置していく。4. 並べた花をパエオレにしっかりと結んでいく。5. 必要な長さになるまで続ける。6. 花をより密に詰めるほど、厚みのある仕上がりになります。 素敵な花冠の完成です! 花冠を購入できる場所 時間がなかったり、あまり手先が器用でなかったり、作る意欲がない場合でも心配ご無用です。花冠は、あちこちの市場や道端の屋台で購入できます。地元の職人たちによって作られた花冠は芸術作品であり、何度でも身につけたくなることでしょう。同様に、レイも買い求めることが可能で、これらは香り高いティアレ・タヒチで作られているのが一般的です。レイを肩にかけることをタヒチ語で「タウヘイ」といい、これは「冠をかぶせる」ことを意味します。 Flower wreath available with Moorea artisans © Grégoire Le Bacon 香り高く美しい花冠やレイを身に着けることで、幸せで特別な気持ちになることでしょう。タヒチの島々のアートショップや工芸品店では、とてもリアルな造花の花冠やレイを入手できますので、購入してバケーションを終えた後も旅の思い出に浸ってみてはいかがでしょうか。帰国後、友人たちの間で新しいファッションが流行するかもしれません。
ライババエ島にあるスイミングプールのモツでピクニック
柔らかな白砂、ヤシの木、ターコイズとブルーのグラデーションが美しい透明で暖かい海なんて、素敵だと思いませんか?典型的なポリネシアの漁船に乗って、オーストラル諸島にあるライババエ島の美しい海に浮かぶ無人島へ行ってみましょう。 ライババエ島の美しいラグーンにあるモツ・バイマヌには、本当に絵葉書のような風景が待っています。モツ・ピシン(スイミングプールのモツ)として知られるこの島は、実際には3つの小島が一つになって2kmにわたるきれいな白砂ビーチを作り出しています。そのビーチが、ターコイズとブルーのグラデーションに染まる本当に美しい透明な温かいプールを囲んでいます。ツアモツ諸島やフランス領ポリネシアにある他のどの島でも見られるような見事なビーチです。本島からモツ(小島)までは船で行ったり、対岸にあるタヒチアン・ゲストハウスに滞在するならカヤックでラグーンを渡ることもできます。モツ・バイマヌはオーストラル諸島の数あるお宝スポットの1つです。タヒチの島々に滞在するなら、あまり知られていない、すばらしいオーストラル諸島で数日間過ごしてみてください。 ライババエ島のスイミングプールのモツで過ごす1日 船に乗れば短時間で、もしくは宿泊先が近い場合はカヤックで渡ると、モツ・ピシン(スイミングプールのモツ)へ行くことができます。このモツは小島が細かく連なり、ピュアで柔らかな白砂で、円に近い形をしています。円型の内側は信じられないほど美しいターコイズとブルーのグラデーションで透明な海水が湛えられています。ここは、間違いなくタヒチの島々で最も絵画のように美しいスポットの1つです。一度、モツ・バイマヌに足を踏み入れたら、帰りたくなくなるのでご注意を! Motu Vaiamanu beach in Raivavae © Grégoire Le Bacon The sands of motu Vaiamanu stretch to infinity © Grégoire Le Bacon Picnic on the motu at Raivavae © Grégoire Le Bacon ライババエ島は静かな島で、美しい見どころがたくさんあります。モツ・ピシンまたはスイミングプールのモツとして知られるモツ・バイマヌは、紛れもなく最も美しいモツと言えるでしょう。ターコイズ色の水は温かく、泳ぐには十分な深さがあり、一方に太平洋、他方にはタイタア山を望める絶景が楽しめます。このモツの日差しはとても強いので、十分な飲み水と環境にやさしい日焼け止め、Tシャツ、帽子を忘れないようにしましょう。そして、もちろんカメラもお忘れなく! オーストラル諸島の動植物 白砂ビーチでは実にいろいろな種類の貝がらを見つけることができるでしょう。海中にはカラフルなオオジャコガイもいます。モツ・ピシンの片側はサンゴ礁で区切られているため、たくさんの熱帯魚を見ることができます。ライババエ島は、農業がさかんな島で、主な作物は、タロイモ、コーヒー、マンゴー、バナナです。 Motu piscine in Raivavae ©_Grégoire Le Bacon _ LionAiles このすばらしい環境の保護、保全は、島民たちにとって非常に重要なことであり、持続可能なエコツーリズムの発展が優先事項となっています。その一環として、島民たちは可能であればモーターボートではなく、伝統的なアウトリガーカヌーのva'a(ヴァア)で海を渡るようにしています。まさに楽園のオーストラル諸島。そのありのままの姿を維持するために、あらゆる取り組みが行われています。
タヒチの島々のサンゴ
ターコイズ色のラグーンの海底に広がる見事なサンゴは、タヒチの島々での最も素晴らしい財産の一つであり、フランス領ポリネシアの海洋生態系にとって欠かせない存在となっています。透き通った温かな海でダイビングをして、この壮大な自然遺産の豊かさを堪能してみてはいかがでしょうか。 タヒチの島々で体験できるアクティビティの中でも特に人気なのが、サンゴ礁の探索です。サンゴは、多くの種が生存する上で欠かせない存在となっています。フランス領ポリネシアには、1,000種類以上の魚と150種類以上のサンゴが生息していますが、地球温暖化とマスツーリズムの影響を受け、サンゴは今や厳格な保護の対象となっています。ボラボラ島、モーレア島、タハア島、ライアテア島といったのどかな島々の周りでは、サンゴ礁が壮大なラグーンを形成しています。ソシエテ諸島から遠く離れたツアモツ諸島のランギロア島は、世界で2番目に大きなラグーンであり、サンゴ礁を探索するのに理想的な場所です。探索の際には、サンゴ礁を傷つけてしまわないように注意してください。また、サンゴの収集は厳しく禁じられていることもご留意ください。 ダイビングでサンゴ礁を探索 ランギロア島、ファカラバ島、ティケハウ島などのツアモツ諸島でスキューバダイビングをして、サンゴ礁に生息する豊かな海洋生物を観察しましょう。これらの環礁は、マルケサス諸島などで見られる高くそびえる火山島とはまったく異なります。透き通ったラグーンやパスでのダイビングやシュノーケリングは、ユニークで忘れられない体験となるでしょう。 Water broom in Fakarava © Frédérique Legrand Corals in Tahiti © Myles McGuinness Coral in The Islands of Tahiti © Grégory Lecoeur ランギロア島やファカラバ島でダイビングをするときは、パスに向かう潮の流れに身を任せましょう。そうすることで、簡単に深くまで潜ることができ、ブダイ、ナポレオンフィッシュ、チョウチョウウオ、エンゼルフィッシュ、ヤガラ、タコ、ウナギなどの多種多様な海洋生物が生息する壮大なコーラル・ガーデンにたどり着けます。ファカラバ島はユネスコの生物圏保護区に指定されており、多くの種が保護の対象となっています。タヒチの島々の海では、マンタ、サメ、ウミガメ、イルカ、クジラを観察することもできます。 サンゴの探索と保護 サンゴ礁は非常にデリケートで、タヒチの島々ではその保護と保存が最も重要な課題となっています。テ・マナ・オ・テ・モアナ協会は、多くのホテルやツーリズム関係者と協力して、コーラル・ガーデンを探索する特別ツアーを旅行客に提供しています。 Replanting coral in Tahiti Et Ses Îles © Myles McGuinness 豊かな海洋遺産の保護に貢献できる簡単な方法があります。フランス領ポリネシアでは、環境にやさしい日焼け止めを使用するようにしましょう。もっとアクティブに取り組みたい場合、コーラル・ガーデナーズ協会を通じて、タヒチ島とモーレア島でサンゴを養子にするプログラムに参加しましょう。このプログラムでは、サンゴを苗床から実際の海へと植え付けることができます。植え付け後は、定期的に成長の様子をお知らせしてもらえます。
タヒチの島々:持続可能な楽園
フランス領ポリネシアへの旅は特別な体験です。現代的な日常生活の喧騒から遠く離れて、完璧な楽園の島でリラックスして元気を回復する良い機会です。タヒチの島々で大切なものとつながり、マナを体感しよう。 責任あるツーリズムは、基本に立ち返り、自然環境とつながるための手段です。タヒチの島々は、観光客がこれからも豊かな生物多様性を楽しみ、受け継がれてきた文化を発見することができるよう、持続可能なツーリズムに取り組んでいます。生態系の保護や古代マオヒ文化の保全に積極的に関与しているツアモツ諸島とソシエテ諸島の5つの場所をご紹介します。フランス領ポリネシア全域で積極的な活動が増加しています。ツアモツ諸島のファカラバ島はユネスコ生物圏保護区です。ダイビングファンにとってここは楽園です。透明な海には印象的な「サメの壁」など海洋生物があふれています。 タプタプアテアのマラエとマンタの保護区域 マラエは、ライアテア島のタプタプアテア遺跡の中心にあります。このマラエは、かつて東ポリネシアの宗教と文化の中心であり、ポリネシアの航海者たちはこの地から太平洋の探検に出発しました。ライアテア島は、神々が住まう神聖な場所と考えられているので、「聖なる島」として有名です。2017年、タプタプアテアのマラエはユネスコ世界遺産に登録されました。 Bird Island, Tetiaroa © Tahiti Fly Shoot Conrad de Bora Bora © Karl Shakur The Taputaputaea marae is a must-see on Raiatea © Tahiti Tourisme ボラボラ島には、堂々としたマンタのすべてを知ることができる場所があります。マンタトラスト(国際的に高く評価されている団体)は、コンラッド・ボラボラ・ヌイと協力して、専門の海洋生物学者による学習ツアーを提案しています。最新の研究データについて説明を受け、参加者はこの最も優雅な海の生き物と一緒に遊泳することができるのです。大型の海洋生物と一緒にいるときは、常に落ち着いて、緩やかな動きを心がけることを忘れないでください。彼らは人間に危害を加えるつもりはありませんが、些細なことで驚いてしまうのです。 「鳥の島」とテ・ファレ・ナチュラ・エコミュージアム ソシエテ諸島のテティアロア島訪問は、本当に忘れられない体験になります。絵葉書のように美しいこの壮大な環礁には、いくつかの遺跡があります。モツ(小島)の中でもタフナ・イチは、15種の海鳥が営巣する鳥類保護区になっています。この環礁には38種の植物固有種が生育し、ウミガメの繁殖のための保護区域でもあります。 Te Fare Natura Eco Museum © Grégoire Le Bacon テ・ファレ・ナチュラ・エコミュージアムは、モーレア島のオプノフ湾にあります。エコミュージアムの建物は、タヒチの島々の海洋環境や植生から着想を得た独創的な建築です。エコミュージアムは見学者参加型の博物館で、この楽園島の文化、環境、科学といった側面から没入できます。持続可能な発展と生物多様性の保護は、現在フランス領ポリネシアの最優先事項です。 文:セリア・ビジャリーノ
保護と保全
フランス領ポリネシアの天然資源は限られていることから、地元のコミュニティは政府と協同して環境保護と持続可能な観光(サステナブル・ツーリズム)の実現に取り組んでいます。タヒチの島々が直面している最も重要な課題が、この土地特有の環境を保護、保全することです。 118の島があり、総面積4,200km2に及ぶヨーロッパに匹敵する広大なエリア、フランス領ポリネシアへ、ようこそ。どの島にも、それぞれ独自の生物学的特徴があり、固有の動植物が生息しています。人類は現在に至るまで自然環境に手を加えてきてきました。その結果として気候変動、種の絶滅、廃棄物による汚染、きれいな水をはじめとする天然資源の管理問題という、さまざまな危機に直面することになったのです。タヒチの島々のコミュニティはこうした状況への対策を進めており、特に環境保護団体を通じて、rāhui(ラーフイ)という海洋空間を保護するための管理措置の復活や、環境問題における土着知識の見直しのための活動を実施しています。こうした取り組みは、島の人々がこの土地特有の自然遺産を守るために講じた措置の土台となっています。それぞれの島で、コミュニティが自分たちの活動によるエコロジカル・フットプリント(人間が生きるために使う自然環境の消費量)を減らし、生物の多様性を保護して環境を尊重する事業活動を進めようとしています。サステナブル・ツーリズムの発展は、経済成長の必要性と環境保護のバランスを保つうえで不可欠な取り組みといえるでしょう。 環境保護団体 タヒチの島々には、環境の保護や保全に取り組む組織や機関がいくつかあります。その1つであるTe Mana O Te Moana(テ・マナ・オ・テ・モアナ)は、フランス領ポリネシアの海洋生物、特にウミガメの脆弱性を世間に知らせる活動を定期的に行っています。この団体では過去15年にわたって海洋地域の管理計画を策定し、モーレア島などで海洋生物保護区の設立に寄与しています。 Protecting birds in The Islands of Tahiti © Grégoire Le Bacon The Islands of Tahiti Protected Marine Area © Grégoire Le Bacon Hiking in The Islands of Tahiti © Alika Photography フランス領ポリネシアの鳥類学会、Manu(マヌ)は、野生の鳥とその生息地を保護する取り組みを中心に行っています。Haururu(ハウルル)という団体は、タヒチ島のパペノオ渓谷の文化や環境遺産の保護に取り組んでいます。また、古くから伝わる慣習や伝統を島民や観光客に伝えることにも積極的に行っています。Te Fetia O Te Mau Mato(テ・フェティア・オ・テ・マウ・マト)は、タヒチ島やフランス領ポリネシアの島々でエコロジーなハイキングツアーを催行しており、コースの維持や資金確保、安全対策を行っています。環境保護協会連盟のTe Ora Naho(テ・オラ・ナホ)は、タヒチの島々におけるさまざまな環境団体の活動を調整しています。 ラーフイという措置 ラーフイとは、特に海洋エリアにおいて、環境を害する可能性のある漁業やその他の活動を一時的に禁止するという昔の慣わしです。この「漁業を停止する」という伝統的な方法が、フランス領ポリネシアの脆いサンゴ礁を保護する手段として、近年、再び実践されるようになっており、資源の持続可能な管理を行ううえで強力な行政措置といえます。地元の非営利団体(NGO)の中には、ラーフイをフランス領ポリネシア全体に普及させようと活動しているところもあります。 The return of the practice of…
伝統的なタヒチの慣習とサステナブル・ツーリズム
タヒチの島々では、自然の保護、保全を第一に考えています。サステナブル・ツーリズムを推進するために、伝統的なポリネシアの慣習は極めて重要な役割を担っています。 フランス領ポリネシアには、無数の文化遺産があります。ポリネシアの伝統的な慣習に従うことは持続可能な生活スタイルを支持することにつながり、ひいては天然資源や生物多様性を保護し、人と環境の関係を見直すことになります。タヒチの島々には、すばらしい豊かな文化、遺産、歴史があります。何世紀も前に起源をもつタヒチの慣習は、世代から世代へと受け継がれており、現在も漁業、農業、航海、医薬など日常生活の多くのシーンで、島の人々が実践しています。伝統的なタヒチの慣習を維持する主な目的は、タヒチの島々の環境を保護し、持続可能性を推進しながら、独自の生活スタイルを守ることにあります。はるか昔からの古い慣習は、環境を守り、古代ポリネシア人の自然への理解を永久化するうえで重要なのです。 農業と伝統的なタヒチの医薬品 faapu(ファアプ)(果樹園または畑)は、タヒチの伝統文化の1つです。タヒチのコミュニティでは、環境に配慮して、輪作、森林農業、伝統的な灌漑、太陰暦の使用など、常に昔ながらの技術で果物や野菜を栽培しています。 Taro in Rurutu © Tahiti Tourisme Tu'aro Maohi © Teriitua Maoni Taro fields in Rurutu © Tahiti Tourisme タヒチの島々に溢れる多様な植物は、伝統的な植物由来の医薬の発展を導いてきました。何世紀もの間、ポリネシア人はあらゆる感染症の治療に自然療法を用いており、薬用の植物、ハーブ、低木の多くは島内に存在するもので、治癒効果が認められています。現在もこうした伝統的な薬は、現代の治療と同じように効果があるものとして、島民たちに使われています。島の医師たちは、伝統的な治療と現代医薬を組み合わせることで、こうした治療をずっと続けているのです。 ラフイと伝統的な航海 ポリネシア人は、常に責任を持って海やラグーンの天然資源に対して取り組んでいます。rahui(ラフイ)として知られる自然を守るための古代の慣習は、現在PGEM(海域管理協会)がポリネシアで実施しており、海洋生物の多様性を守るために、特定種の漁業を禁止するエリアを設定しています。 Traditional sailing © Stéphane Mailion Photography 伝統的な航海技術は、海洋環境への知識に基づいており、昔の航海士は星、波、鳥、他の自然要素を用いて、航路を見出していました。風力を使い、自然の中にある目印に導かれながら、自然と完全に調和することで太平洋を島から島へと渡った航海は、まさにサステナブルな航海の在り方だといえます。
タヒチの島々にすむ絶滅危惧種を保護するための取り組み
タヒチの島々に住む人たちは、絶滅危惧種の保全・保護に全力で取り組んでいます。フランス領ポリネシアが直面する環境問題への意識の高まりを受け、フェヌア(島)、海、島々のユニークな生物多様性を守る、サステナブル・ツーリズムの実現が進んでいます。 フランス領ポリネシアは地理的に孤立しているため、島々には多くの固有種が存在しています。その中には深刻な絶滅の危機に瀕しているものもあり、DIREN(環境省)は地域社会やその他のさまざまな地方団体と協力して、保護、保全、教育的措置を次々と実施しています。例:各地方自治体がサンゴ礁とその生態系の保護を目的として、環礁の周辺にいくつかの限定された海域を設定。島々の植物や鳥類、昆虫を保護するための保全プログラムの導入。環境に配慮した農業を推進するため、森林や河川、ラグーンなどの自然資源の持続可能な管理政策を採用。環境問題、生物多様性の保全、環境にやさしい行動について、住民や観光客に情報を提供するため、地域社会と旅行客を対象とした啓発活動計画を策定。また、教育を目的とした海域を多数設けており、海洋環境の管理および保護方法について、学生たちが実地研修を受けられるようになっています。 タヒチの島々の固有種 マルケサス諸島とオーストラル諸島には、絶滅の危機にある固有種が数多く生息しています。その中には、ウアフカ島の小さくてカラフルなコンセイインコ、リマタラ島の「ビニウラ」と呼ばれるムスメインコも含まれています。2022年、フランス領ポリネシアでは1,500羽のビニウラが野生に生息していましたが、現在はリマタラ島でしか見ることはできません。これらの鳥たちにとって一番の敵は卵を盗むクマネズミです。このような侵略的外来種であるネズミから巣を守ろうと、保護団体が設立されました。 'Upe © Grégoire Le Bacon Vini 'Ura © Tuihei Photography Pihiti © Tuihei Photography フランス領ポリネシアにおける生物多様性の重要な部分を担う鳥類を守るため、鳥類保護区がいくつか設けられています。テティアロア島のバードアイランドは、多くの鳥類にとっての聖域であり、自然観察の場でもあります。ツアモツ諸島のティケハウ島にも、人間の活動によって生存を脅かされている鳥が数種生息しています。人間活動はウミガメの繁殖サイクルへの脅威にもなっており、卵がふ化してひな鳥が生き残れるようにするため、巣穴を監視するシステムが設置されました。ツアモツ諸島に生息するデリケートな動植物たちの保護には、継続的な努力が必要です。 最前線に立つ環境保護団体 「マヌ」という団体では、タヒチの島々に生息するすべての鳥類の保護に取り組んでいます。鳥類保護区を新たに設けたり、既存の保護区の監視活動に参加しています。また、生物多様性の重要性に対する意識を高めることを目的とした、教育キャンペーンも実施しています。「マタ・トホラ」と「オセアニア」の2つの団体は、タヒチの島々の海を訪れるザトウクジラの保護と監視に取り組んでいます。「ビギ・サンクチュアリ」というプログラムは、ザトウクジラの保護を主軸とした教育・研究プログラムとして、各地方自治体との連携のもと設立されました。 Diving with a whale © Grégory Lecoeur テ・マナ・オ・テ・モアナという団体は、主に、海洋生物、サンゴの繁殖、環境保護に関する授業を学校で行うなど、海洋保護の必要性についての意識を高めるために活動しています。また、人間活動によって危険にさらされているウミガメとその巣穴の保護にも取り組んでいます。モーレア島のコーラル・ガーデナーズ協会は、サンゴ礁の危機的状況を危惧した若いサーファーたちによって設立されました。旅行客や地元の人にサンゴを「養子縁組」してもらうという斬新なアイデアや啓発運動を通して、絶滅の危機にあるサンゴの再生を支援しています。
パリオリンピックのサーフィン会場になったチョーポー
タヒチの島々は、2024年パリオリンピックのサーフィン競技開催地として準備を進めています。会場となるチョーポーの伝説の波「ジョーズ」。恐ろしくもあり、すばらしくもあるハバエ・パスの巨大な波は、すでに世界中のトップサーファーたちを魅了しています。2024年にはオリンピックの金メダルをかけて、この波で競うことになります! 伝説、唯一無二、圧巻。これらの言葉を持ってしても、チョーポー村のハバエ・パスのモンスターウェーブ「ジョーズ」の凄まじいパワーは表現しきれません。タヒチ島の南西にある小さな村、チョーポーは、2024年オリンピックのサーフィン競技開催地として準備をしています。チョーポーは、世界最難関の波に挑むべくやってくるトップサーファーたちに人気のサーフィンスポットで、高さ25フィート(7.6m)の波が押し寄せます。トップクラスのサーフィンの腕前は持っていないけれど、その波を見たいという人は、チョーポー村から船で出かけてみるといいでしょう。間近で「ジョーズ」を見たあとは、海岸沿いを通って、タヒチ・イチ半島の手つかずの田舎であるフェヌアアイヘレへ行ってみましょう。森へ行く立派なハイキングコースがあります。7~11月はザトウクジラの繁殖期で、出産、子育てをしにタヒチ島周辺の海へやってくるザトウクジラを観察しに船で遠出をしてみましょう。パスから離れてしまえば、チョーポー周辺の海はシュノーケリングに最適です。見事なドロップオフ(断崖)のある透明な海で、ウミウシや柔らかなサンゴ、カラフルな熱帯魚のコロニーに出会えます。 タヒチの島々で開催される2024年オリンピック オリンピックという大きな国際大会に向けて、すでにインフラやセキュリティの整備が始まっています。まだ確定はしていませんが、オリンピックに関連する舞台になると予定されている場所は3か所あります。パオファイの庭園ではさまざまなスポーツイベントが行われ、パパラのタハルウ・ビーチは各種ウォータースポーツアクティビティの会場に、チョーポー村は選手村となる予定です。また、特設の「ファンエリア」には、一般の人たちが大会をすべて見ることができるように巨大なテレビスクリーンを設置する予定です。恒例の聖火リレーでは、2024年6月13日に聖火がチョーポーを出発することになっています。124名の走者がパペーテのトアタへと聖火を運びます。 Teahupoo Bridge ©Grégoire Le Bacon Teahupoo, playground 2024 ©Grégoire Le Bacon The wave of Teahupoo ©Grégoire Le Bacon LionAiles 2024年オリンピックのサーフィン競技開催地となることは、タヒチの島々をサステナブル・ツーリズム(持続可能な観光)の場所として知ってもらう絶好の機会です。チョーポーは、20年以上にわたり、チャンピオンシップツアーのタヒチ・プロの会場となっていますが、オリンピックでもたらされる市場規模は全く異なります。 チョーポーのレジェンド ベヒアツアは、それは美しいサーファーでライアテア島に住んでいました。タヒチ島を訪れたベヒアツアは、チョーポーで開催される、horue(ホルエ)(タヒチ語でサーフィン)の大きなイベントがあることを耳にします。イベントに参加したベヒアツアは、華麗に大きな波に乗ってみせます。観客は彼女の名を叫び、盛大な拍手を贈りました。ベヒアツアに嫉妬して、その様子を疎んだアリイ(地元の長)は、ベヒアツアを追い払い、彼女の名を自分のものにしてしまいます。 Teahupoo surf session ©Steve Dickinson 「がい骨の壁」という意味のチョーポー2つの部族による大きな戦いにちなんで、村は「チョーポー」と名づけられました。勝者が敗者のがい骨で壁を築き、縄張りの境界にしたのです。残念ながらチョーポーの波は、そのおぞましい名前に応えてきました。多くのサーファーが波に挑み、亡くなっています。ポリネシア文化では、波の美しさとパワーはすべてを支配する神秘的な力「マナ」の一部とされています。
タヒチ島の滝
タヒチの島々は熱帯気候のため、晴れている日が多いですが、1年の中で雨が激しく降る時期もあります。タヒチ島は山がちな島なので、その雨は次第に沿岸へと流れていき、多くは滝となって流れ落ちます。 タヒチ島はフランス領ポリネシアで最も観光客の多い島です。もちろん、国際空港があるということもありますが、沿岸の素晴らしい景色や緑豊かな山々のある島内も人気の理由です。島には緑豊かな田舎を散策できる特別なハイキングコースがあります。その中でも特に素晴らしいコースの1つが、パペノオ渓谷にあります。山々を望める景色は息をのむ美しさです。コースの多くが美しい滝へと繋がっており、常に印象的な景色を楽しめます。とても壮観な滝の数々を見逃すことのないよう、ガイドサービスを利用するといいでしょう。 タヒチ島の滝 タヒチ島の北にあるパペノオ渓谷への1日ツアーでは、トパタリ滝、バイハルル滝、プラハ滝へ行きます。足元にシダやコケが茂るなか、浅瀬を歩くとプラハ滝の絶景が見えます。滝の下の浅瀬には害のない大ウナギがクネクネと泳いでいますが、歩いて渡ることができます。滝までのハイキングは森の中にある日陰のコースを行くので、日差しを避けられ快適です。タヒチ島の東にあるファアオネのバイヒ滝もまた、とても静かで気持ちのよい日陰スポットなので、タヒチ島巡りのピクニックに最適です。 Waterfalls of The Island of Tahiti ©Grégoire Le Bacon Tahiti Nui Helicopters Experience a magical moment under a waterfall ©Overpeek-Studio Water in the middle of nature © Myles McGuinness ピラエ地区にある渓谷の1つ、ファウタウア渓谷は、かなり高地にあり、とてもすばらしいスポットです。このコースは半日がかりになるので、しっかりとしたウォーキングシューズやブーツを履くようにしましょう。また、十分な飲み水も必要です。このコースでは、あまり人に会うことはありません。気軽にチャレンジできるハイキングなら、タヒチ島北部のファアルマイにあるトロワ・カスケード(三本滝)です。タヒチの栗の木の森を抜ける短い人気コースで、三本滝の1本目へ向かいます。バイマフタ滝と呼ばれる滝で、その落差は圧巻の80mです。 モーレア島の滝 タヒチ島からフェリーでわずか30分で行けるモーレア島は、絵画のように美しい島です。壮大なブルーの海、美しいビーチ、緑豊かな山が連なる島内にはすばらしい滝もいくつかあります。その中で最も壮観なのが、アファレアイツの滝です。 Impressive waterfalls in The Island of Tahiti © Tahiti Tourisme 「アファレアイツ」とは、この滝の近くにあるモーレア島南東の村の名前にちなんでいます。タヒチの島々で最も高い滝というわけではありませんが、間違いなく最も美しい滝の1つでしょう。水はゆっくりと崖の横を滑り、静かで美しい浅瀬の中へと落ちていきます。この絶景スポットへのハイキングは、それほど大変なものではなく、所要時間は約1時間ほどです。
モトゥでのピクニック
柔らかくて温かい砂、きらめくターコイズブルーのラグーン。海水浴やシュノーケリングを楽しんだ後は、少し小腹が空いてくるでしょう。ラッキーなことに、浅瀬にテーブルがセッティングされ、美味しいポワソン・クリュとフレッシュココナツジュースが並んでいます。タマアマイタイ!(召し上がれ!) モトゥは、タヒチ語で「小島」という意味であり、タヒチの島々の中で最ものどかな場所です。モトゥへの訪問は、どの島でも主要な観光アクティビティとなっており、短距離のボートトリップや、伝統的なアウトリガー・カヌーでの小旅行なら、ほんの数分でラグーンを横断できます。モトゥとは小さな小島のことで、柔らかな白砂のビーチがあり、透き通ったターコイズブルーの海に囲まれています。モトゥでピクニックをする傍らラグーンで一日を過ごす体験は、ボラボラ島、モーレア島、フアヒネ島、タハア島、マウピティ島ではどの島でも、ソシエテ諸島で非常に人気があります。また、ツアモツ諸島、ガンビエ諸島、オーストラル諸島でも同様に人気があります。ピクニックのメニューは通常、美味しいポワソン・クリュであることが多いですが、中には昼食のために釣りをして、そのままビーチでバーベキューをするガイドもいます。お食事の後には、冷たいフルーツジュースか、摘みたてのココナツジュースをどうぞ。 ラグーンのピクニックツアー モトゥには誰もいないことがほとんどで、そこにいるのはあなたとツアーガイド、そして他の参加者だけ。まさに「ロビンソン・クルーソー」の物語のようです。昼食は、水中にセッティングされたテーブルで、足元を水に浸しながらいただけます。熱帯魚やエイが近くに泳いできても、食べ物を与えないようにしてください。人間とは食べるものが異なりますし、人間が介入せずとも自然界の中でうまくやっていけますので心配無用です。昼食後には、海岸まで散歩して、心地良い波の音を聞きながら日陰で昼寝をしてみてはいかがでしょうか。 Picnicking on a motu (islet) in Bora Bora © Grégoire Le Bacon Picnic on the motu at Raivavae © Grégoire Le Bacon Waterfront picnic © David Kirkland 旅行客なら、モトゥでのピクニックを一度は体験してみたいものですが、モトゥは繊細な生態系であることを覚えておくことが重要です。生態系を守るために、あなたにも簡単にできることがあります。環境にやさしい日焼け止めクリームを使い、ゴミは必ず持ち帰り、熱帯魚に食べ物を与えないようにしましょう。昼食後、ココヤシの木陰で昼寝を楽しめますが、慎重に場所選びをしましょう。ココヤシの実がビーチにドサッと落ちる音を聞いたことがある人なら、実が落ちてきそうな場所に寝転がるのは大変危険なことだとわかるでしょう。 おすすめの郷土料理 人のいないモトゥでのビーチピクニックの定番メニューは、ポワソン・クリュ・オ・レ・ド・ココです。タヒチの島々で愛されているこの料理は、ラグーンの温かく澄んだ水に足を浸しながらテーブルでいただくと、なぜか一層おいしく感じられます。 Ma'a Tahiti with raw fish and yams © Tahiti Tourisme 前菜としてポワソン・クリュが提供され、その後にグリルした魚料理が出てくることもあります。魚は、モトゥに到着してから釣り上げられたものをバーべーキューにしていることもしばしば。新鮮なバナナ、パイナップル、パパイヤ、ココナツのサラダは、消化を助けてくれることでしょう。非常に美味しい食事を楽しめるツアーもあるので、予約する前にウェブサイトで満足度の高い客のレビューをチェックしてみましょう。