マルケサス諸島の祭りでマナに浸る

日常から離れた神秘的なこの島々でマルケサスの文化を肌で感じ、本当のマナを体験してください。マルケサス諸島で開催される芸術祭の三日間は、忘れることのできないユニークな体験となるでしょう。 最初のマルケサス諸島芸術祭は、フランス領ポリネシアのマルケサス文化を推進するために、1986年に開催されました。当初は4年に一度、ヌクヒバ島、ヒバオア島、ウアポウ島の3つの島が順番にホストを務めて開催していましたが、現在は2年ごとに行われるイベントとなっています。その他の有人島、ウアフカ島、タフアタ島及びファツヒバ島も祭りに参加します。マルケサス諸島のアーティストだけでなく、ポリネシアン・トライアングル中からのアーティストが参加し、その数は1,600人に及びます。前回ホストだった島からアウトリガーカヌーで実行委員が到着して、祭りが始まります。このイベントは、生き生きとしたマルケサス諸島の文化のあらゆる側面と、絶海の孤島の島民たちにとってのその文化の重要性を知る機会です。 マルケサス文化を知る わくわくする光景と、マルケサスの太鼓「パフ」のリズムが鳴り響く三日間。バードダンスと鳥のように飛ぶダンサーのコスチュームを楽しんでください。地元の職人が桑の樹皮から作られたタパの布に伝統的な模様を描くのをご覧ください。アースオーブンで調理したパンノキのペースト「カアク(kaaku)」をお楽しみください。ウアポウ島のフラワーストーンで掘られた素晴らしいティキや、その場にいるほとんどの人がボディに入れているタトゥーに驚くことでしょう。これらは皆マルケサス諸島のスピリットの一部であり、それがマナなのです! Tahuata tattooed warrior © Tahiti Tourisme Marquesas Bird Dance © Tahiti Tourisme Musicians with their pahu from Nuku Hiva© Grégoire Le Bacon この祭りはマルケサス語で「Matavaa o te Fenua Enata」と呼ばれていて、フランス領ポリネシア内外で有名な文化的イベントです。この祭りに参加する機会があれば、一生忘れられない思い出となるでしょう。共通の先祖を祭るために、ポリネシアン・トライアングル中からアーティストが集まります。伝統的な音楽と舞踊が、ポリネシア文化の真の融合に彩りと活気を与えます。祭りの最後には、祭りを象徴するバトン「totoko pioo」が次回祭りが開催される島へと渡されます。 考古学的財宝の宝庫、マルケサス諸島 マルケサス諸島はタヒチの北東に位置しており、起伏に富んだスペクタクルな美しさを持った島々です。「人間の大地」として知られるマルケサス諸島には、タトゥー、タパのペインティング、ティキの彫刻、かつてマルケサスの戦士が踊っていたハカの踊りなどが象徴する、生き生きとした先祖伝来の文化があります。 Mountainous landscape with a sunset at Nuku Hiva © Grégoire Le Bacon 芸術祭の期間に来ることができなくても、この神秘的な神話の島々で様々なアクティビティを見つけることができます。ヒバオア島でポール・ゴーギャンとジャック・ブレルの足跡をたどってみてください。この二人の国際的にも名高いアーティストは、終生離れないと決めたマルケサス諸島からたくさんのインスピレーションを得ました。

パペーテのグラフィティアートめぐり

パペーテ街路の野外ギャラリーカメラをもって、パペーテの別の側面である建物に注目してみよう。街中の多くの壁にグラフィティが描かれています。地元当局に承認され、今では芸術作品です。 2014~2018年に、ポリネシア人実業家サラ・ルーピニア女史は、地元当局の支援を受けて、パペーテでオノウ・ストリートアート・フェスティバルを開催しました。厳選された建物の外壁を装飾するために、世界的に有名なアーティストや地元アーティストがこの国際フェスティバルに集結しました。完成した壁画はたちまち地元住民に称賛され、首都パペーテに現代的な色調を添えました。パペーテの壁画にご案内します。 フェリー埠頭と市場 海に面したフェリー埠頭からスタートしましょう。1階の外壁に驚くべき三次元画が見えます。楽しげなロボットの群像を描いたレオン・キールの作品。見る位置を変えるとロボットも動いているように見えます。とくに子供たちに人気のある芸術作品です。 フェリー埠頭からパペーテ市場に向かいましょう。3人の地元アーティストがこの素晴らしい作品を4色で描きました。アバス、ジョプス、HTJの3人は、タヒチ島では有名なストリートアーティストです。ティキの顔を描いたこの作品は、ティキやサメ、ヴァヒネ(タヒチ語で女性)など、彼らにとって大切なポリネシアのシンボルを含んでいます。 ラムネ大学の赤いパレオのヴァヒネ パペーテの壁画の中で最も有名で最も愛されているのは、間違いなくこの作品です。赤と白のパレオに身を包んだ若いヴァヒネの寝姿を描いたこの作品は、地元アーティストのHTJの助けを借りて、セスというアーティストが描きました。近くから観察するとディテールに驚かされます。このヴァヒネを描いた郵便切手が、ファレラタの郵便局から発行されています。 ブラジル人エドアルド・クブラは、作品中の顔の表現にひし形模様を用いました。ラムネ大学の壁に描かれた2人のヴァヒネには、その刺すような眼差しで催眠術をかけられそうです。驚くほど美しい芸術作品です。 ヴィルスの肖像と青い仮面のヴァヒネ パペーテは、世界最高峰のストリートアーティストであるアレクサンドル・ファルトスとアリアス・ヴィルスの芸術作品を展示することを誇りとしています。ラムネ大学の別の壁に白黒で描かれた若い女性の素晴らしいイメージを表現するために、アーティストはジャックハンマーを使いました。 ドクター・カッショー通りをシャルル=ド=ゴール通り方向に下りて行って右側を見ると、青い仮面をつけた謎めいたヴァヒネが見えます。彼女は両手に、タヒチの島々で見つけた一羽の小鳥を持っています。この作品はアイルランド人アーティストのフィンダックによって描かれたものです。作品中で使われている明るい青は、太平洋の色を映し出しています。 花飾りのヴァヒネとパオファイ アーティストのヴィニーが描いた花飾りをしたヴァヒネは、見ると嬉しい気分になります。シャルル=ド=ゴール通りのはずれにある壁に描かれたこの絵は、盛りだくさんの花々で髪を飾った美しいヴァヒネのイメージです。私たちの大好きな作品の一つです。教会地区の壁には、同じアーティストが描いた別の花飾りのヴァヒネがあります。 バイマ・ショッピングセンターの壁には立派な鳥が描かれています。この鳥を書いたスペイン人アーティストのオクダは、ポール・ゴーギャンに敬意を表して『果物を持つ女』を色鮮やかに脚色しました。 もっと楽しもう おすすめの壁画めぐりはこれで終わりますが、時間の余裕があれば、見るべきものは他にもたくさんあります。事実、さらに30点ほどの芸術作品がパペーテの壁に描かれています。ライアテア島に行く機会があれば、ウツロアでオノウ・ストリートアート・フェスティバルが開催された際にストリート・アーティスト達によって描かれた、秀逸な作品を鑑賞できるでしょう。 ストリートアートは、タヒチの島々に生き続ける芸術文化の表現の一つです。それは私たちの伝統であり、マナの一部なのです。

タヒチの半島を探検しよう

この半島は、サーフィンが好きな人はもちろん、自然を愛する人やタヒチならではの体験をしたい人にもぴったりの場所です。タヒチアンにはタヒチ・イチと呼ばれており、火山活動によって形成されました。山が多く手つかずの大自然が広がっています。フランス領ポリネシアを訪れたら、タヒチ島のユニークで特別な半島を探検してみましょう。 タヒチ島は、タラバオと呼ばれる地峡によって繋がる二つの島からなります。大きな島はタヒチ・ヌイ、小さな島がタヒチ・イチです。ガイドブックでは、タヒチ・イチはフェヌア・へレ・ヒア・テ・アツア(神々に愛された地)、またはフェヌアアイへレ(茂みの地)と紹介されることもあり、特に、パペーテの喧騒を離れた静かな場所として知られています。半島には手つかずの大自然が広がり、すばらしいダイビングスポットもあります。ホエールウォッチングやサーフィンを楽しむこともできます。 サーフィン、ビーチ、壮大な景色 タヒチ・イチ半島には、伝説の波で世界的に知られるチョーポーがあります。まずはプーヌイとバイラオに立ち寄り、タヒチ・イチの野性的で神秘的な雰囲気を味わいましょう。その後はPK0(半島で使用される距離を測るための始点)へ。ボートに乗って、間近に迫る「ジョーズ(超巨大な波)」を堪能します。世界で最もヘビーなグーフィーブレイクが炸裂する、サーファーでも上級者の中の上級者にのみ適したポイントで、毎年国際的なサーフィン大会が開催されています。 タヒチ・イチ半島の魅力はチョーポーだけではありません。タラバオ高原では、思わず写真を撮りたくなるフォトジェニックな景色に出会えます。青々とした草原に牛が群がり、まるでノルマンディーのような雰囲気が漂います。続いて向かうタウティラの黒砂ビーチも圧巻です。その後は西海岸の白砂ビーチへ行くのもいいでしょう。 ダイビング、洞窟、自然を体験できるアクティビティ タヒチ・イチ半島のもう一つの魅力は海の中にあります。ダイビング好きにはたまらない水中洞窟、沈没船、複数のパスやドロップオフなどがあり、海の生き物たちの多様性に驚くでしょう。ダイビングスキルを向上させるには最適な場所です。 タヒチ・イチはウォーターアクティビティを楽しむには絶好の場所。パドルボード、カヤック、水上バイク、セーリング、ウインドサーフィンなど、どんなスポーツをやるにしても最高の条件がそろっています。7月から9月にかけては、交尾と出産のためにタヒチ・イチ周辺の温暖な海水を求めて、南極からザトウクジラがやってきます。波間で跳ねたり潜ったりするイルカの群れは、一年を通していつでも見ることができます。 ハイキングとオプショナルツアー 半島には散策ハイキングコースがいくつもあります。黒い崖の麓を歩いてテ・パリを目指すコースに挑戦しましょう。ハイキングでは必ず地元ガイドを付けることをおすすめします。安全を確保できるだけではなく、この神秘的な場所にまつわる物語や伝説を交えながら散策を盛り上げてくれます。タヒチ・イチは、ポリネシアの人々と祖先をつなぐ聖なる力「マナ」の地でもあるため、鳥肌が立ち、背筋がゾクゾクとするような力を感じることができるでしょう。 The wild fenua 'aihere ©Ra'i Mao タヒチ・イチを訪れたあとは、ほかの島にも足を運んでみましょう。ボラボラ島と並んで有名なモーレア島は、タヒチ島のすぐ近くに位置しています。雄大な山々、深い入り江、圧巻のラグーンなど、美しい景色を楽しめることは間違いありません。 遠足を選ぶ もっとアクティビティ

オススメの美術館&博物館トップ5

タヒチの島々にあるのは、美しいビーチや温かいターコイズの海だけではありません。島に根付く独自に栄えた古代からの文化もあります。フランス領ポリネシアの歴史と発展をより深く理解するために、ぜひ訪れておきたい美術館、博物館のベスト5をご紹介しましょう。

言葉で感じるマナ

タヒチの島々にはマナと呼ばれる神聖な力があります。マナはフランス領ポリネシアに特有のものであり、過去と現在の生きとし生けるものに宿りつなぎ合う、力強いエネルギーのことを指します。島々や人々、マオヒ文化の精神であり生命力でもあります。5つの群島のどこを訪れても、マナはあなたの感情に表れるでしょう。 タヒチの島々を訪れると、ポリネシアならではの感動や感覚を味わうことができますが、それらはマナという言葉の概念の一部であるのです。マナとは「聖なる力」、つまり天の力のことであり、島やモトゥ(小島)、山、渓谷、ラグーン、海のどこにでも存在しています。あなたが旅の途中で耳にする言葉や表現も、マナを感じるときに使うことができるものです。 言葉で感じるマナの力 遠く孤立した島々には、豊かな自然、太陽、太平洋など、感謝すべきものがたくさんありますが、マナの言葉は、その感謝の気持ちを表現するものです。「マイタイ」は「良い」という意味で、何か良い事があったときは、「マイタイ・ロア」、幸せなときは「オア・オア」と言います。周りの人々を祝福したいときは、 「マヌイア!」と口にします。すべての喜ばしい瞬間、優しい言葉、楽しい経験に対して、「(心から)ありがとう」という意味の「マーウルウル」を口にします。 タヒチに到着すると、ティアレ・タヒチの花のレイと「イア・オラ・ナ」というシンプルな歓迎の言葉で迎え入れてくれますが、この言葉は、魅力的なマナの島々を自由に探索し、楽しんでもらうためのインビテーションです。この南海の楽園には「幸せ」という感情があふれています。この感情を分かち合いたいときは、「オラオラ」という言葉で表現します。モーレア島でイルカと泳いだり、ヌクヒバ島の滝までハイキングしたり、ツアモツ諸島の環礁に沈む夕日を眺めたり、タヒチの島々を存分にお楽しみください。「ウア・レバ(さあ、行こう!)」 マナの感覚 タヒチの島々のトロピカルな環境は、自然からの贈り物です。だからこそ、本質的な要素を表現する言葉があります。モアナは、島々をつなぐ「海」であり、ラグーンの清らかな水は、あなたを静けさと冒険の精神で包み込みます。太陽は神聖な祝福であり、生命にとって不可欠な光を放っています。そして、すべての生物に独自の輝きを与えています。タヒチの島々では、太陽のことを「マハナ」と呼びます。 マナの力は、「タタウ(タトゥー)」として皮膚に刻むことができます。タトゥーは長く続くポリネシアの伝統で、マルケサス諸島の文化に強く伝えられているものです。この地は、フランス領ポリネシアで最も野性味あふれる孤島となっています。タトゥーは、身につけている人の強さと勇気の証であり、敬意と栄誉を表すものでもあります。毎年、タヒチの国内外から最も才能あるタトゥー・アーティストが集う「タタウ・イ・タヒチ・タトゥネシア」が開催され、このポリネシアの文化を楽しむために世界中から人々が集まります。 ここでは、あなたがマナを感じたときに使える言葉をご紹介します。- 'Ia ora na(イア・オラ・ナ) = こんにちは- ‘'Oa 'oa(オア・オア)= 楽しい- Mauruuru(マーウルウル) = ありがとう- Manuia(マヌイア) = 体調が良い- Tātau(タタウ) = タトゥー- Maita'i(マイタイ) = 良い- Moana(モアナ)= 海洋- Mahana(マハナ) = 太陽- Ua reva(ウア・レバ) = 行こう

タヒチの島々でいただく8つの名物料理

フランス領ポリネシアには名物料理がたくさんあります。なかでも特においしい料理をいくつかご紹介しましょう。タヒチの島々の本格的な味を楽しむなら、郷土料理が一番です。

タプタプアテアを散策

タヒチの島々は、人生における大切なことに立ち戻り、マナを感じ、雄大な自然を楽しむための場所です。この島の古代文明の起源をより良く理解するには、ライアテア島を訪れ、神聖なポリネシア文化誕生の地を旅することが一番です。 広大なタプタプアテア遺跡がライアテア島の南東にあります。この場所は、タヒチの島々のあらゆるところに存在する先祖の力「マナ」に溢れており、ユネスコの世界遺産にも登録されています。マナは、この静寂な美しい聖地を散策した時に感じる、鳥肌の立つような研ぎ澄まされた感覚です。神様オロに捧げられたタプタプアテアのマラエは、世界中から訪問者を惹き付けています。この場所は、かつてポリネシアの政治と宗教の中心でした。このマラエが最初に航海に出た旅人により発見され、ポリネシア・トライアングルの他の島への定住が始まりました。ハワイ、イースター島、ニュージーランド、クック諸島の人々にとって、今でもタプタプアテアのマラエは精神的な故郷のままです。 タプタプアテアのマラエ ライアテア島のラグーンの浜辺に広大に広がるタプタプアテアのマラエは、ポリネシアの人々にとっての最も神聖な場所です。この場所は数世紀をかけて築かれた、神様オロに捧げるためのものです。生者の世界が先祖と神の世界と交わる地点という、宗教的な意味のある場所です。長い間、政治や宗教のリーダーたちの話合いの場となっていました。料理人、高僧、戦士たちがポリネシア全域からアウトリガーカヌーで到着すると、同盟を組み、ポリネシア社会の発展に尽くしてきました。 Taputapuatea marae on the sacred island, Raiatea © Tahiti Tourisme The Marae Taputapuatea of Raiatea © Tahiti Tourisme Marae of Taputapuatea © Tahiti Tourisme タプタプアテアのマラエは複数の石の広場で構成される遺跡で、ラグーンの浜辺と山の間の広大な土地を埋め尽くしています。数百年の間、マオヒの人々が暮らし、祈りを捧げていた場所であり、古代の旅人が太平洋の探索に向けた航海で通り抜けた、聖なるタ・アバ・モア・パスの正面にあります。マラエに向かい合う聖なる山のテアエタプ山には、山頂に続く簡単なトレイルがあります。山頂からのマラエ、ラグーン、太平洋を見下ろす景色は実に見事です。 尊敬すべき神聖な場所 マラエはポリネシア文化の聖地であり、先祖代々の歴史と伝統の証人です。壊れやすく、かけがえのないこれらの石の遺跡は、後世に残すために特別な注意が必要です。 この特別な遺跡を守るため、以下の簡単なルールを守ってください: 指定された道を歩くこと:考古学的建造物の上を歩かないこと。石の上に登らない:石は壊れやすく、歴史が詰まっています。静寂を守る:ここは瞑想と追憶の場所です。ゴミは持ち帰ること:訪れた痕跡を残さないこと。写真撮影は丁寧に:建造物に登って写真を撮らないこと。焚き火、アルコール、ピクニックは禁止です。ペット禁止:遺跡の完全性を保つため。落書きやタグの使用禁止:マラエはそれ自体が芸術作品であり、すでに名前があります。神聖な場所であることを忘れないでください。 これらのガイドラインに従うことで、このユニークな遺産の保護に貢献することができます。これらの良い習慣を共有し、この文化遺産を後世に伝えていきましょう。 聖なる島、ライアテア島 ライアテア島は素晴らしい景色のある手付かずの島です。タプタプアテアのマラエを探索した後は、ラグーンのボートツアーに参加して、島の周りのモツを楽しみましょう。モトゥ・オフェタロとモトゥ・イリルは両方ともプライベートではない、美しいビーチのあるモトゥです。 Entrance to Raiatea's Faaroa River © Alika Photography ライアテア島はソシエテ諸島のタハア島、ボラボラ島、フアヒネ島の隣にあります。この島は自然と遺跡の宝庫です。タプタプアテアのマラエは最も重要な場所で、今日でも一部の祭りや儀式が行われています。ライアテア島は多くのクルーズ船の出発地であり、フランス領ポリネシアで唯一航行可能な河川であるファアロア川もあります。島の最も素晴らしい宝の1つがティアレ・アペタヒです。ライアテア島のシンボルにもなっている美しい花で、テメハニ山の山頂にのみ自生しており、他の場所で見ることはできません。 もっと見る

海の下に広がるポリネシアの歴史に触れてみる

タヒチの島々は、ダイバーたちにとても人気のある場所です。ザトウクジラ、サメ、マンタ、イルカ、ウミガメなど、大型生物をはじめとしたさまざまな種類の海洋生物と遊泳することができるからです。でも実は、タヒチ島やライアテア島の海の中には他にも見るべきものがあるんです。それは沈没船です。ポリネシアの過去へと潜り込んでみませんか。 タヒチの島々へ世界中からダイバーが訪れる一番の理由は、透明な海に豊富な種類の海洋生物が驚くほどたくさんいるからです。モーレア島では、熱帯魚、カマストガリザメ、エイ、ウミガメの中をダイビングでき、さらに毎年、出産と子育てのためにフランス領ポリネシアを訪れるザトウクジラと一緒に泳ぐという貴重な体験もできます。太平洋の真珠として知られるボラボラ島は、マンタやレモンザメの上を泳ぐというユニークなダイビングができることで有名です。ランギロア島は、海で一番の人気者であるイルカに会える島です。そのお隣のティケハウ島には、圧倒的な数の熱帯魚、ウツボ、ナポレオンフィッシュ(メガネモチノウオ)、バラクーダ(オニカマス)、ホワイトチップリーフシャーク(ネムリブカ)が生息しています。ただ、もしダイビングでタヒチの島々の歴史を探りたいと思うなら、海の底に眠る沈没船を見に行ってみませんか。 タヒチ島のファアアに沈む帆船 ヒバオア島のイール(ウナギ)洞窟やマウピティ島のコーラルガーデンなど、タヒチの島々には世界中のダイバーを魅了するダイビングスポットがあります。ダイビングで沈没した乗り物を見学したいなら、タヒチ島西海岸のファアアにそのスポットがあります。海底には、カタリナの水上飛行機、セスナの小型飛行機、古代のスクーナー船(帆船)の3つの乗り物が沈んでいます。スクーナー船は全長25~30mあり、フランス領ポリネシア全土へ物資や商品を運搬するために使われていました。 Diving in Rangiroa© Bernard Beaussier Diving and discovering the rich underwater world c Tahiti Tourisme Diving in Tahiti-©-Mark-Fitz 水上飛行機は1962年、スクーナー船は1976年に、ダイビングスポットにすることを目的として意図的に沈められたものです。ファアアの湾に潜ると、まずカタリナの水上飛行機を目にすることでしょう。戦時中にタヒチ島とボラボラ島間を飛んでいた飛行機で、当時は滑走路が1つしかありませんでした。かつては掃海挺だったスクーナー船は、現在、木製の甲板は波で腐食してなくなっていますが、その外枠はまだ見ることができ、小さな魚たちの棲み処となっています。見学するには、水深6~21mまで潜ります。 ライアテア島のノービー号 他にもタヒチの島々の有名なダイビングスポットとして、沈没船のノービー号があります。ライアテア島のラグーンの岸辺近くの海底に横たわるノービー号はデンマークの3本マストの貨物船で、1845年にニュージーランドのオークランドから母国へ帰る途中、ラグーンに避難した際に沈んでしまいました。 Shark shoals c Tahiti Tourisme 水深8~24mの場所にあり、美しいサンゴとたくさんの熱帯魚の棲み処となっています。もっとスリルを味わいたいなら、ぜひ夜に潜ってみてください。昼とは全く違った雰囲気を楽しめます。海水エビ、黒いサンゴ、クロハギ、ハタタテダイ、オニダルマオコゼ(非常に有毒なので要注意)、カワカマス、ロウニンアジ、エンゼルフィッシュ、ウミギク、海綿動物、ウミウシなどなど、たくさんの海の仲間に出会えます!

火渡り

火傷に注意!タヒチの島々で繰り広げられる神秘的で魅惑的なウムティ(火渡り)の世界へようこそ。勇気、伝統、祭りの精神が融合した特別な儀式。ポリネシア文化の象徴である魅惑的な儀式を、ぜひ間近でご覧ください。ただし火傷にご注意を! アイトというモミの木の薪から燃え上がる灼熱の炎で真っ赤に焼けた石。その上を歩くところを想像してみてください。地球から湧き出るエネルギーに導かれて、あなたはタヒチの魂と結びつくのです。一見不可能に見えるこの苦行は、内面的な強さとあらゆる困難に打ち勝つ能力を試すために考えられました。 真っ赤に燃えた石の上を歩くという大胆な挑戦 タヒチの島々で火渡りの儀式が行われるようになったのは、今から何世紀も前のことです。もともとは、勇気と純粋な精神を試すためのものでした。一般の人々が参加する儀式では、事故を避けるため石はあまり強く加熱されません。志願者は、危険なく焼けた石の上を渡ることができますが、その秘訣は、人生と同じように「振り返らないこと」にあります。最初の一歩を踏み出し、目標にたどり着くまで進み続けるべし。 Fire walking © Tahiti Heritage Fire walking © Tahiti Infos Fire walking © Tahitiscape photography 火渡りに挑む者を導くのは、儀式を司るタフア(司祭)。弟子たちがアシスタントとなり、火渡りに挑む者一人ひとりにそれぞれの準備をさせます。火渡りを始める前には、祈祷と伝統的な歌や舞踊によって儀式と場所の神聖化を行ないます。火渡りは神秘的でスピリチュアルな儀式であり、タヒチの島々で先祖代々受け継がれてきたマオヒ文化において重要な役割を担ってきました。 「火は破壊的な変化の要素でありながら、人間にポジティブな影響をもたらすことがある」タフア・レイモンド・テリエロイテライ・グラッフェ 華やかで喜びに満ちた儀式 6月から7月初旬にかけて開催されるウムティは、ヘイバの始まりを告げるものでもあります。儀式を取り仕切るのは、火渡りとタトゥーの世界で有名なタヒチのタフアであるレイモンド・グラッフェ氏。山にこもり、スピリチュアルなパワーを得た後、タフアは枯れ木やココヤシ、石で埋め尽くされることとなる長い溝の建設作業の監督を行ないます。火をつけて24時間から48時間、石が真っ赤に焼けたら、儀式開始の合図。一連の呪文詠唱を終えた後、タフアは奉仕者に対し、心身を浄化する行為として熱された石の上を歩くよう促します。 Umu Ti Fire Walk © Steve Kuo 火渡りは勇気を試すだけでなく、娯楽や祝賀の場でもあります。真っ赤な焼け石を渡り終えた者たちは、集まって成功の瞬間を分かち合います。音楽、踊り、そして食事は、すべてこの儀式にとって欠かせない要素です。インターコンチネンタル・タヒチ・リゾート&スパでは、夕どきの伝統的なエンターテイメントの一環として、マルケサス諸島の戦士たちによる火渡りの儀式を鑑賞することができます。

ポリネシア風フルーツサラダの作り方

タヒチの島々では、スイカ、パイナップル、マンゴー、パパイヤ、パッションフルーツ、ライチ、バナナ、スターフルーツ、アビウ、ランブータンなど、実にさまざまなフルーツを楽しむことができます。道端の屋台や市場で、フルーツが売られていたら、初めて見るようなものもぜひ試してみてください。自分で選んだフルーツを使うか、またはご紹介するレシピを参考にフルーツを選び、美味しいフルーツサラダを作ってみましょう。タマアマイタイ!(召し上がれ!) フレッシュなフルーツサラダは、昼夜を問わず楽しめる、軽くて食べ応えのある料理です。紹介するレシピでは、バナナ、マンゴー、パイナップル、パパイヤを使用しますが、スイカやサワーソップを加えるとさらにさっぱりと仕上がります。アボカド、フレッシュミント、バジルで、色味と風味を付け、ライムの果汁と少量のラム酒でアクセントを付けます。タヒチ島で新鮮なフルーツを購入するなら、品揃えの良いパペーテ市場がおすすめ。もちろん、フルーツサラダの材料は好みに合わせて変えたり、手元にあるものを使ったりしてもかまいません。ですが、このレシピは本当に美味しくおすすめですので、ぜひ試してみてください。すべての材料が揃ったら、洗って、必要なものは皮をむき、すべて小さな角切りにします。フレッシュミントとバジル、バニラ・ビーンズ、ラム酒を加えると、より一層美味しく仕上がるでしょう。 フレッシュなフルーツサラダのレシピ 6人分調理時間:15分難易度:とても簡単 材料: バナナ 4-5本マンゴー 大2個パイナップル 1個熟したパパイヤ 1個スイカ 1/4個アボカド 1個ミントの葉 数枚タヒチ産バニラ・ビーンズ 1個ライム(できればマルケサス諸島産) 1個タヒチ産ラム酒 3cl 作り方の説明です。 1. バナナは皮をむいてスライスし、マンゴー、パイナップル、パパイヤ、アボカドは皮をむいて角切りにする。すべてを大きなサラダボウルに入れる。2. バナナが黒くなるのを防ぐため、ライム小1個分の果汁を絞る。3. バニラを薄くスライスする。4. ラム酒を加える。5. ミントの葉を刻む。6. すべてをやさしく手で混ぜる。7. お好みでココナツミルクを少量加える。8. 冷蔵保存し、冷やして食べる。 このレシピは、フランス領ポリネシアの自然界がいかに豊かで恵まれているかを物語っています。118の島々で採れるフルーツは驚くほど種類があり、初めて見るようなフルーツを試すことで、旅の楽しみも広がりそうです。バケーション中のグルメ体験を通じて、活気に満ちたタヒチの島々の文化に触れてみましょう。 その他のタヒチ料理のレシピ タヒチ料理には、フレッシュフルーツサラダ以外にも美味しい料理がたくさんあります。例えば、ポワソン・クリュ・オ・レ・ド・ココ、プーレ・オ・シトロン(レモンチキン)、プアアロティ(ローストポーク)、ファラオアハアリ(ココナッツブレッド)など。フランス領ポリネシアでのバケーションは、絵はがきのように壮大な砂浜、ターコイズブルーのラグーン、緑豊かな山々に出会えるチャンスですが、多様で美味しい郷土料理を味わうことで、さらに豊かな体験となるでしょう。タヒチの島々のレストランでは、伝統的なタヒチ料理はもちろん、ピザやハンバーガー、フライドポテト付きのステーキ、チャウミン、グルメなフランス料理をはじめとする世界各国の料理を提供しており、誰しもが食事を楽しめるようになっています。タマアマイタイ!(召し上がれ!) モトゥ(小島)でのピクニック、ビーチでのサンセットディナー、島民たちとの屋台ディナー、伝統的なかまどで焼いた野豚のローストなど、フランス領ポリネシアでは、他にもたくさんの食体験をお楽しみいただけます。タヒチの島々では、フランス料理、中華料理、ベトナム料理、日本料理、イタリア料理、アメリカ料理などの世界各地の料理をお楽しみいただくことができ、よりエキゾチックな旅を満喫していただけます。随分と体重が増える旅となりそうな予感です!

ポリネシアンタトゥーの起源と重要性

オセアニアで長い歴史を持つタトゥー。ポリネシアでタトゥーが始まったのは、2000年前にさかのぼります!タトゥーはキリスト教宣教師たちに禁じられ、消失しかけたにも関わらず、現在も、そしてかつてないほどにタヒチの島々で栄える芸術となっています。 どのポリネシア文化にも独自のタトゥーが存在し、さまざまなデザイン、ツール、技術があります。数世紀前はポリネシア人の起源を知る最も簡単な手段の1つが、その人のタトゥーを見ることでした。どの島にも特有のデザインがあり、現在でもその人の故郷である島や属している家族のことまで分かるタトゥーを刻んでいる人もいます。古代ポリネシア人は文字を持っていなかったため、タトゥーが身分証のような役割を果たしており、このタトゥーの持ち主が誰であり、どこから来たか、社会的地位、職業、家族の絆やその人の情熱までもが表現されていました。 島々で見られたポリネシアンタトゥー タトゥーは、ニュージーランド、ハワイ、イースター島のポリネシアン・トライアングルに広まっていきました。しかし、その拠点となっているのは現在もマルケサス諸島にあり、複雑なデザインは多様でユニークです。古代のタトゥーアーティストは祭司と同等の地位にあり、社会からとても敬われていた存在でした。サメの歯で作ったクシを木槌で何度も叩いて、皮膚にタトゥーを刻んでいきます。 Demonstration of the ancient tattooing process Moorea © Tahiti Tourisme Finished tattoo marks the warrior for life - Moorea © Tahiti Tourisme Tahuata tattooed warrior © Tahiti Tourisme 完成までに数カ月を要するうえに、非常に痛みを伴う行為でした。痛みに耐えられない男性はタトゥーを完成させることができず、世間から取り残されることもしばしばでした。傷口が悪化するリスクを抑えるための手段として、傷が治る間は海水浴をしていましたが、今は、絶対にオススメしません!複雑なタトゥーの傷が完全に治るまでには約1年かかっていたようです。 ポリネシアンタトゥーの重要性 タトゥーを入れる場所も大切で、そのタトゥーの重要性に関係していました。体は天と地と繋がっていると考えられており、上半身はスピリチュアルな世界、下半身は地球と関わりがあるとされました。背面のタトゥーは過去、前面は未来、体の左側は女性、右側は男性に関連していました。 Taha'a warrior covered in tattoos © Grégoire Le Bacon 古代ではタトゥーからその人の社会的地位が分かり、神のためのデザインもあれば、祭司やアリイ(王族)のためのデザインもありました。タトゥーの種類は、族長のhui ari'i(フイ・アリイ)のほか、戦の長と兵士のhui to'a(フイ・トア)、ダンサーのhui ra'atira(フイ・ラアティラ)、カヌーの漕手の'īato'ai(イアトアイ)、その他同等の身分であるmanahune(マナフネ)がありました。

タヒチ文化の知られざる10のこと

フランス領ポリネシアの文化と伝統は、タヒチの島々が旅行先として興味を引き、人気のある理由に挙げられます。タヒチの島々を訪れるうえで知っておきたい文化の特徴についてご紹介しましょう。

ルルツ島のテレ・ア・アティ

ルルツ島はオーストラル諸島に属し、タヒチ島からは600km以上離れています。この小さな楽園は、毎年1月に開催されるテレ・ア・アティなど、島特有のユニークな伝統で知られています。大人から子どもまで全島民が一堂に会し、大行列をなして島内を行進する、特別な時間を分かち合うお祭り行事です。 ルルツ島にはモエライ、アベラ、ハウティの3つの村があります。テレ・ア・アティはそれぞれの村で順番に開催されます。年の初めにルルツ島を訪れるなら、島内を大行進するこのお祭りにぜひ参加してみてください。ルルツ島は、ボラボラ島やモーレア島など、タヒチの島々にあるにぎやかな観光地からは遠く離れており、心からやすらげる場所だといえます。美しいラグーン、壮観なビーチ、インパクトのある不思議な洞窟、印象的な切り立つ崖、見事な田園風景、徒歩や乗馬で行くすばらしいハイキングコースなど、ルルツ島にはたくさんの魅力があります。6月から11月にかけては、ザトウクジラの群れという特別な訪問者が島にやってきます。出産と子育てのためにフランス領ポリネシアの温暖な海を訪れるクジラたち。ルルツ島は、そんなクジラを目の当たりにできるすばらしい場所です。崖の上からクジラを見ることもできます!ルルツ島にホテルはありませんが、家族経営のタヒチアン・ゲストハウスが充実しています。ゲストハウスのオーナーが、テレ・ア・アティなど島独自の伝統について詳しく教えてくれるでしょう。 ポリネシアの伝統、テレ・ア・アティ ルルツ島は、お祭り好きな島。fête du Me(フェット・デュ・ム)、チウライ、テレ・マタヒチ、テレ・ア・アティなどの伝統祭りは、人々を団結させ、精神的なつながりと一体感を強くします。テレ・マタヒチは、島民たちがお互いの家を訪問しあって新年を祝う行事です。テレ・ア・アティでは、華やかな大行列が島を行進します。全島民が、車や自転車、馬に乗って行列に参加します。行列は要所要所で何度か立ち止まり、伝統的な伝説や物語を伝えます。その後は再び歌い始め、そこにウクレレが加わって、また陽気に進んでいきます。 The people of Rurutu adorn themselves with fragrant flower wreaths © Evaina Teainore During the Tere A'ati, the procession stops at several points © Evaina Teinaore The locals decorate their cars with foliage and flowers © Evaina Teinaore 行列は、年長者が島の歴史や伝説を若い世代に語り継ぐための場でもあります。しかし何より大切なのは、テレ・ア・アティは盛大な宴だということです!車はきれいにして飾り付けられ、参加者たちは花冠をつけてドレスアップ。全島民が集まって島の美しさを一緒にお祝いします。最終的に行列は、主催する村の広場で幕を閉じます。広場ではごちそうが振る舞われ、伝統的な音楽や舞踊が披露されます。幸運にも1月にルルツ島を訪れるなら、この楽しいお祭りにきっと招待されることでしょう! ルルツ島の文化と観光アクティビティ 石の重量挙げ大会、音楽や踊りのショー、伝統工芸品。これらは極めて豊かな文化遺産を持つルルツ島のほんの一部にすぎません。この伝統的でユニークな楽園をさまざまな側面から深掘りしてみましょう。 Stone-lifting during a Tere A'ati © Evaina Teinaore…

伝統的なスポーツ

ポリネシアの伝統的なスポーツには、大きな石の重量挙げ、槍投げ、フルーツ運びレース、ココナツの木登り、ヴァアレースなどがあります。簡単そうに見えて、意外と難しいものが多いですが、ぜひトライしてみてください! タヒチ語でツアロ・マオヒと呼ばれるポリネシアの伝統的なスポーツがあります。このスポーツは、タヒチの島々に古くから伝わる文化の一部で、滞在中に体験することができます。さまざまな競技がありますので、ぜひチャレンジしてみてください。ただし、見た目ほど簡単ではないので心してかかりましょう。大きな石の重量挙げはその名のとおり、重さ160kg近い石を地面から肩の上に持ち上げる競技で、槍投げでは、地上約10メートルの高さにあるポールのココナツを狙い、フルーツ運びでは、最大50kgのフルーツを肩に担いで、1km以上の距離を走ります。このような伝統スポーツの競技大会であるヘイバ・ツアロ・マオヒ・スポーツ・フェスティバルが、毎年7月にタヒチ島で開催されています。 タヒチで今も行われているスポーツ タヒチの島々で栄えるマオヒ文化において、伝統的なスポーツは人気があります。毎年開催されるヘイバの伝統的なスポーツの祭典には、5つの諸島から700人以上のポリネシア人が参加します。ツアモツ諸島のアナア島では、若者はみな槍投げを習います。高さ10メートルのポールの頂上にあるココナツを狙うこの競技では、優れた技術と、ココナツを的確に狙う運動神経が必要とされます。大きな石の重量挙げの優勝者は、オーストラル諸島のルルツ島出身であることが多く、中には160kg近い石を数秒で肩に担ぎ上げる強者もいます。 Lancer de Javelot à Tahiti Et Ses Îles © Tahiti Tourisme Porteur de pierre © Teriitua Maoni Porteur de fruit © Teriitua Maoni ツアロ・マオヒ・スポーツ・フェスティバルでは、ココナツの木登りやココナツの皮むき、フルーツ運びレース、伝統的なレスリング、アウトリガー・カヌー・セーリング・レースなどの競技も行なわれます。ココナツの木登りは意外と難しく、ココナツの皮むきは非常に体力を消耗します。ぜひトライしてみてください!バケーション中には、これらのスポーツにたくさんチャレンジしてみましょう。特に7月に行われるツアロ・マオヒ・フェスティバルに参加すれば、ますますその機会は広がります。地元の人たちは、あなたが挑戦するのを見て喜び、良い成績を収めればさらに喜んでくれることでしょう! その他のポリネシアの伝統 オーストラル諸島のルルツ島では、新年を祝うポリネシアのユニークな祭典「テレアアティ」を島全体で祝い、徒歩、自転車、馬の行列が、島内のすべての家を訪れて回ります。他の多くの島々にも、独自の伝統や習慣、歌や踊りが存在しています。これらはすべてポリネシア文化に欠かせないものであり、タヒチの島々でのバケーションを忘れがたい本物の体験にしてくれることでしょう。 Ahima'a © Ra'i Mao

モーレア島でのくつろぎのひととき

フランス領ポリネシアのモーレア島でのバケーションでは、くつろぎのひとときをお過ごしいただけます。ビーチやラグーン、山々ののどかな風景を眺めながら、ホテルのスパでタウルミと呼ばれる伝統的なタヒチアン・マッサージをお楽しみください。 タヒチ島からほんの数キロ先に、美しいビーチと堂々とした山々を誇る雄大なモーレア島があります。パペーテからフェリーに乗り、30分後にはモーレア島の西海岸にあるバイアレ港に到着します。この島は、アーティストたちの創作の源であり、フランス領ポリネシアのマナで満ちています。島を巡り、景色を眺め、地元の文化に出会いましょう。モーレア島には、家族経営のタヒチアン・ゲストハウスから水上バンガローのある高級リゾートホテルまで、さまざまな宿泊施設があり、ボラボラ島のように、ラグーンに沈む美しい夕日をベッドから眺めることもできます。モーレア島とその周辺のモトゥ(小島)には、たくさんの柔らかな白砂のビーチと探検心をくすぐる壮大な2つの湾があり、島の内陸部には、絶景のビューポイントへと続く素晴らしいハイキングコースがあります。モーレア島をメインの旅行先として選んだ場合でも、数日立ち寄るだけの場合でも、この南洋の島の美しさは、いつまでも忘れられない思い出となることでしょう。 モーレア島のスパとマッサージ 完全にリラックスしたひとときを過ごしたい場合は、島のスパやリラクゼーションセンターで伝統マッサージや贅沢な施術を受けてみてはいかがでしょうか。島の北部にあるヒルトン モーレア ラグーン リゾート&スパは、静寂のオアシスです。少し東にあるマナバ・ビーチ・リゾート&スパ・モーレア内のマネア・スパで、ラグーンを眺めながら伝統的マッサージを受けることができます。テマエ・ビーチのすぐ隣にあるジャルダン・スパ&ビューティや、アティハに向かう道にあるティパニエ・バリ・センターでリラクゼーションを楽しむのもおすすめです。モーレア島の南部を拠点とするL'Institut Massage 'N Surfでは、お客様のヴィラやホテルまでお伺いし、お部屋でマッサージを行います。 Enjoy a massage © Tahiti Tourisme Walking tour © Tahiti Tourisme Recharge your batteries in Moorea © Tahiti Tourisme 島の内陸部にある、健康と美容のためのレキリブレ・トワ研究所もおすすめです。モーレア島のほとんどのスパが、モノイオイルを使った伝統的なポリネシアン・タウルミを提供しています。ポリネシア文化に欠かせないマッサージですが、タヒチの島々のほとんどの家庭には「マッサージ師」がいます。癒しの手技は世代から世代へと受け継がれており、ポリネシアの母親たちはほぼ毎日、赤ちゃんにマッサージを施しています。ホテルのスパでは、マッサージはピーリングやヘアケア、スキンケアといった他の美容やヘルスケアのトリートメントと組み合わせて行なわれます。 ハイキングと乗馬 モーレア島でのバケーション中、現代生活のストレスを忘れてリラックスするために緑豊かな丘や渓谷でのハイキングや乗馬を体験してみてはいかがでしょうか。オプノフのベルベデーレ展望台までのハイキングコースでは、クック湾とオプノフ湾を見渡す壮大で息をのむような景色をお楽しみいただけます。 Horseback riding © Vincent LYK オプノフ牧場では乗馬もできます。丘や渓谷を抜ける2時間のコースで、海岸の絶景を楽しみ、新鮮な山の空気をたっぷり味わうことができます。道中、ガイドがモーレア島の自然や文化の豊かさについて教えてくれるでしょう。

ポリネシアン・スパを楽しもう

自分へのご褒美にポリネシアン・スパで贅沢気分を楽しみましょう。特別な場所で、心からの幸福感と全身のリラクゼーションを体験してください。 フランス領ポリネシアは、自然の美しさや地元の人たちの温かいおもてなしで知られており、まさに南太平洋の宝です。このパラダイスアイランドのポリネシアン・スパで自分だけの極上の時間を体験しましょう。ターコイズ色のラグーンのそばという絶好のロケーションで、香り豊かなモノイオイルを使った伝統的なマッサージや、ボディケア、古代から伝わる美の施術をお楽しみください。 ポリネシア文化に浸ろう タヒチの島々にある高級ホテルのほとんどで伝統的なポリネシアン・スパを提供しているので、心からのリラクゼーションを堪能してみてください。ハマム(トルコ式公衆浴場)、サウナ、ジャグジー、水風呂、トレーニングを積んだマッサージ師が、日頃のストレスや緊張を癒やしてくれます。タヒチのパラダイスアイランドに滞在中は、ぜひ自分を甘やかしてリラックスしましょう。 Massage à l'hôtel Le Taha_a by Pearl Resorts © Grégoire Le Bacon Massage pierres chaudes à l_hôtel Le Tikehau © Tahiti tourisme Préparation pour un soin massage au monoï à Bora Bora © Tahiti Tourisme ポリネシアン・スパは、タヒチの文化と伝統に浸れるチャンスでもあります。室内の本格的な装飾から香り高いマッサージオイルまで、その1つ1つに詰まったポリネシアのエッセンスを訪れる人に感じてもらえるように考えられており、タヒチの島々のあらゆる場所で感じられるマナに通じています。 ポリネシアにある感覚的儀式 伝統的なポリネシアンマッサージは、心からのリラックスと幸福感を味わえます。タヒチには、「tau(タウ)」(もたらす)と「rumi(ルミ)」(深くなめらかな)という意味から来た「taurumi(タウルミ)」というマッサージがあります。シンプルなマッサージというよりも、香りのあるオイルを使ってリズミカルな動きで心と体のストレスをほぐし、積もり積もった緊張やネガティブなエネルギーを解き放ち、穏やかで落ち着いた安らぐ気持ちにさせてくれます。 Préparation du monoï de massage © Tahiti Tourisme ポリネシアンマッサージの施術にはモノイオイルが使われ、肌に保湿と栄養を補う効果があることで知られています。マッサージは、体内にあるエネルギーの通り道を中心にリズミカルでなめらかなマッサージをしていきます。心も体もしっかりとほぐされるはずです。タウルミが終わる頃には、身も心もリフレッシュして元気になっていることでしょう。

スポットライト: スポットライト

手っ取り早くタヒチ島を知るには、レンタカーで島を一周するのがおすすめです。1日あれば(ほとんど)すべてを見て回ることができるでしょう。 このプランを参考に、タヒチの島々の探検をスタートしてみてはいかがでしょうか。途中、豊かな田園風景、のどかなビーチ、洞窟、滝、史跡などに立ち寄りながら、タヒチ・ヌイ本島の西海岸に沿ってタヒチ・イチ半島へと向かいましょう。

ティケハウ島の鳥のコロニー

島の楽園フランス領ポリネシアのラグーンの中でも、ティケハウ島は特別な島。信じられないほどの自然美を誇る環礁は、タヒチ島から飛行機でわずか45分の場所にあります。ティケハウ島は、豊かでユニークな鳥たちの生息地でもあるため、鳥類学者にとってはたまらない場所です。 バードアイランドとして知られるプアルア山は、数種の鳥の保護区となっています。白やピンク(信じがたいかもしれませんが、ピンクです!)の砂浜を散歩していると、頭上に広がる絶景に圧倒されることでしょう。クロアジサシ、アカアシカツオドリ、シロアジサシ、オオアジサシ、そしてグンカンドリが、実にミステリアスな空中バレエを舞いながら、空を駆け巡ります。 鳥の楽園、ティケハウ島 のどかなバードアイランドのモトゥ(小島)には、素晴らしいターコイズブルーのラグーンを横断して行きます。頭上を優雅に飛ぶ海鳥たちの姿を映し出す透明な海の中で、滑るように泳ぐ雄大なマンタを眺めることができます。また、たくさんの熱帯魚や無害なカマストガリザメ、色とりどりの壮大なサンゴにも出会えます。ティケハウ島が海中の楽園と評価されるのには、きちんとした理由があるのです! The birds of Tikehau © Denis Grosmaire Corals in the Tuamotus © Lei Tao Manta ray © Denis Grosmaire ティケハウ島を訪れれば、誰もが魔法にかけられます。トリップアドバイザーのウェブサイトに寄せられたコメントによると、ティケハウ島とバードアイランドは、タヒチの島々でも特に注目すべき訪問先だとされています。素晴らしいターコイズブルーのラグーン、白やピンクの砂浜、どこまでも続くココナツのヤシの木々が、絵葉書のように美しい環境を作り上げています。地元のガイドが、バードアイランドに生息するさまざまな鳥の種類を教えてくれるだけでなく、この壮大な環礁の歴史や伝説についても教えてくれるでしょう。 自然野鳥保護区、ティケハウ島 ティケハウ島では、タヒチアン・ゲストハウスに宿泊することをおすすめします。タヒチアン・ゲストハウスでの宿泊では本物のポリネシアを味わうことができ、南太平洋の島々独自のライフスタイルを垣間見ることができます。ラグーンでの一日の後は、熱帯庭園の囲い付きテラスでくつろぎながら、フレンドリーなホストが用意してくれる美味しい地元料理をお楽しみください。 Tikehau © Tahiti Tourisme バードアイランドで鳥たちを観察するラグーンの日帰り旅行は、きっと忘れがたい魅力的な体験となることでしょう。この保護区は、ティケハウ島を特別な楽園にしている素晴らしい宝の一つに過ぎません。

美食体験

タヒチの島々でのバケーションは、新鮮な地元の食材をベースにした特に魚料理が魅力の伝統的なポリネシア料理を堪能できるチャンスです。特に主要な島々では、レストラン、軽食堂、屋台のメニューも豊富となっています。フランス料理、中華料理、ベトナム料理、日本料理、イタリア料理はもちろん、フライドポテト付きのステーキやハンバーガーをどこでも食べることができます。

ポワソン・クリュ・オ・レ・ド・ココ

タヒチの島々では、その魅力的な気候により、フルーツ、野菜、香辛料が豊富に育ちます。これらの食材は、その日のうちにラグーンで捕れた新鮮で、ときにエキゾチックな魚料理の添え物として提供されます。メニューにはパーチ、マヒマヒ、ブダイ、メカジキなどがあり、もちろん有名なタヒチ料理であるポワソン・クリュ・オ・レ・ド・ココ(生の魚をココナツミルクに漬け込んだもの)もあります。ご家庭で試せるレシピをご紹介。 6人分調理時間:30分難易度:簡単 材料: 新鮮なマグロ赤身 500gトマト 2個小さめのキュウリ 1本ライム 2個タマネギ 1個ココナツミルク 250ml塩コショウ 調理手順: マグロの赤身を小さく切り、塩水に5分間浸す。塩水から取り出して水気を切り、サラダボウルに入れる。トマトとキュウリは角切りにし、タマネギはスライスする。サラダボウルの中ですべてをやさしく混ぜ合わせる。絞ったライム果汁を加え、ココナツミルクを注ぎ、塩コショウで味を調える。ランチでもディナーでも、少し冷やしてご飯と一緒にお召し上がりください。 いつでもどこでも食事を楽しめる タヒチの島々には、伝統料理をランチやディナーにいただける店が文字通り何百もあります。魚介はフランス領ポリネシアで最も人気のある食材で、タヒチの島々からツアモツ諸島までのレストランのメニューの定番となっています。ほとんどの人がほぼ毎日魚を食べますが、中でも最も人気のある料理がポワソン・クリュ・オ・レ・ド・ココ。新鮮でさっぱりとしていて、昼夜を問わずいつでも食べられるのが特徴です。ポリネシア人にとっては定番の朝食で、特に日曜日に教会へ出かける前の食事として食べられることが多いです。 Fresh raw fish from Tikehau © Tahiti Tourisme Fresh fish filet © Tahiti Tourisme Huahine lime © Tahiti Tourisme ポワソン・クリュ・オ・レ・ド・ココは通常、ご飯と一緒に提供されますが、タロイモ、マニオク、パンノキ、フライドポテトともよく合います。美味しい前菜としてだけでなく、メインディッシュとしても食べることができ、ビーチから帰った後のおやつにもおすすめ。ピクニックにもぴったりです。辛口の白ワインや新鮮なココナツウォーターや搾りたてのフルーツジュースと一緒にどうぞ。多くのタヒチ人は、日曜日の朝に教会へ行く前の朝食としてポワソン・クリュを食べ、締めにコーヒーを楽しみます。 バリエーション ポワソン・クリュ・オ・レ・ド・ココは通常、新鮮なマグロの赤身を調理して作られますが、バラクーダやマヒマヒなど他の魚を使用しても美味しく仕上がります。すりおろした生姜を加えて少し辛くするのが好きな人や、唐辛子を加えてピリッとさせるのが好みの人も。魚を角切りにする代わりにスライスし、皿に並べてココナツミルクをかけ、外側に野菜を飾れば、料理の雰囲気がガラリと変わります。 Grated coconut from Huahine © Tahiti Tourisme 絞りたてのココナツミルクだけでなく、ココナツウォーターとすりおろしたココナツを用いてポワソン・クリュを作ることもできます。タヒチの島々でもう一つの大人気な料理が、ポワソン・クリュ・ア・ラ・シノワーズです。中華風のポワソン・クリュで、米酢とすりおろしたニンジン、スライスしたトマト、キュウリ、タマネギ、おろし生姜で作ります。酸味を消すために砂糖を少し加える人もいます。

バナナポエ作り

ポワソン・クリュ・オ・レ・ド・ココと同様に、ポエはタヒチ料理の定番となっています。魚料理やプーレファファ(鶏肉とほうれん草のココナツミルク煮)の付け合わせとして提供される、タヒチの島々で非常に人気のある料理です。 ポエは、フルーツとタピオカ粉やコーンスターチをベースとした料理で、特にバナナポエの人気が高いですが、マウティニ(カボチャ)、タロイモ、ウマラ(サツマイモ)、パパイヤ、グァバなどを使用したものもあります。バナナはフランス領ポリネシアで豊富に栽培されており、さまざまな品種があります。ポエのレシピに最もよく使われるのは、「リオ」という品種です。バナナは通常、まだ青いうちに収穫され、熟すまで太陽の下に置かれます。ポエ作りには、バナナの他に、ココナツミルク、砂糖、タピオカ粉を用意しましょう。 パナナポエのレシピ 6人分準備時間:40分調理時間:30-40分難易度:簡単 材料: バナナ 6-8本タピオカ粉 150-200g砂糖 50g新鮮なココナツミルクバニラ・ビーンズ バナナの皮をむき、柔らかくなるまで茹でる。水気を切り、潰してピューレにする。タピオカ粉と砂糖を混ぜる。バニラ・ビーンズを縦に2つに割り、中身をかき出す。これらを混ぜ合わせ、薄く油をひいたバナナの葉または耐熱皿に並べる。180度のオーブンで30-40分焼く。オーブンから取り出し、皿に移す。ざく切りにしてココナツミルクをかけ、温かいうちにどうぞ。 Rurutu bananas © Tahiti Tourisme Freshly pressed coconut milk from Huahine © Tahiti Tourisme Po'e banane © Tahiti Tourisme この伝統的なポリネシア料理は、約2000年前に最初の入植者によってタヒチの島々に持ち込まれました。材料は、地元の味覚と入手のしやすさに合わせて、本来のレシピとは少し違うものが使用されたようです。ポエは、タロイモやサツマイモとともに、魚料理の付け合わせとしてサーブされることが多いですが、タヒチの伝統料理であるマアタヒチにも欠かせない一品となっています。 さまざまなポエのバリエーション バナナポエは特別な食事や伝統的なマアタヒチ(タヒチの食事)の一部として提供されますが、レストラン、軽食堂、屋台で食べることもできます。とても甘く、ドロドロはしていない程良い柔らかさで、通常はココナツミルクをかけて食べます。一度ポエを味わえば、帰国後、きっと家でも作りたくなることでしょう。 Green papayas in Papenoo © Teriitua Maoni ポエ作りに使用するフルーツは、バナナだけではありません。タヒチのシェフは、ポエを添える料理によってパパイヤやグァバなども使用します。帰国後には、他のフルーツを使ってポエ作りに挑戦してみてはいかがでしょうか。ポエは、ポリネシアの伝統料理に欠かせない一品であり、皆が同じ皿から取り分けて楽しむことから、和やかな雰囲気の中で料理を分かち合う象徴となっています。

伝統挙式でお祝いしよう

タヒチの島々で執り行われる、純粋な愛に満ちあふれた伝統的なポリネシアンウェディング。白いパレオに身を包み、貝殻のネックレス、ハイビスカスとティアレ・タヒチでできた花冠と花輪をつけ、一生忘れられない感動的な式で結婚の誓いを交わします。 タヒチの伝統的な結婚式は、二人の結び付きを象徴するものです。古くから伝わる儀式によって二人に平和と調和をもたらし、結婚生活において愛し合うことの大切さを改めて説くことで二人を祝福します。さらに、二人だけでなく、二つの家族が結ばれることも象徴しています。結婚の祈りには、二人が自然の力と先祖の神々に守られ、長く実り多い人生を歩めるようにという願いが込められています。タヒチの結婚式はすばらしい祝典であると同時に、文化的な儀式でもあります。花や音楽、踊りなどで、伝統と愛に包まれた雰囲気を演出します。また、タヒチの島々では民事婚も可能となっており、必要な手続きについて本記事でご案内します。 タヒチの島々の儀式と伝統 浜辺で新婦を待っていると、砂の上にフラワーシャワーが降り注ぎ、プ(ホラ貝)の音が響き渡って、伝統的なアウトリガーカヌーに乗ってやってきた花嫁の到着を知らせます。タフア(ポリネシアの高位の祭司)がアウティ(コルディリネ)の葉で二人を祝福し、式が始まります。アウティの葉が二つに割かれ、それぞれの手首に結びつけられます。それからココナツウォーターで手を清められ、深い愛情の証として花輪と花冠を交換します。 Wedding in Bora Bora © Tahiti Tourisme Traditional weddings in The Islands of Tahiti © Tahiti Tourisme Traditional wedding with tifaifai on Moorea © Tahiti Tourisme いよいよ、結婚を誓う瞬間です。指輪を交換したら、タフアが献身、愛、受容を象徴するティファイファイの赤いキルトで二人を包みます。そして、結婚したカップルとして初めてのキス。式の最後には伝統的な音楽と踊りが披露され、タフアから「ウェディングネーム」が授与されます。これはポリネシアの伝統で、結婚した二人には、タフアが夢の中で思い浮かんだタヒチアンネームを与えることになっています。最後に、タパの布でできた結婚証明書が手渡されます。 フランス領ポリネシアで民事婚を行うための手続き フランス領ポリネシアでの結婚に必要な手続きは以下のとおりです。 - 申請書 「フランス領ポリネシアおける外国籍同士の婚姻」- 挙式の催行を希望する自治体の長に宛てた手紙(日付および婚姻する二人の署名が入ったもの)- 婚姻する二人のパスポートの写し - 婚姻する二人の出生証明書の写し(アポスティーユを取得したもの)重要:出生証明書の法定有効期限は6か月です。出生証明書の写し2通とアポスティーユ証明は、フランス領事館から認可を受けた翻訳者によってフランス語に翻訳する必要があります。翻訳者の一覧はフランス領事館のWebサイトでご確認いただけます。 - 弁護士の署名が入った独身証明書。フランス語に翻訳してからフランス領事館の認証を受けてください。弁護士の一覧はフランス領事館のWebサイトでご確認いただけます。 - 婚前契約書がある場合は、フランス語に翻訳してからフランス領事館の認証を受けてください。 Traditional wedding in Bora Bora © Tahiti Tourisme カスタマイズ可能な結婚式、チャペル、オールインクルーシブ・パッケージを提供しているホテルや大型リゾート施設をご案内します。 ホテル一覧タヒチ島– インターコンチネンタル・タヒチ・リゾート&スパ–…

ウアフカ島の博物館

ウアフカ島には、島の歴史、自然、文化を伝える4つの博物館があり、それぞれ、海、考古学、ペトログリフ(岩面彫刻)、木をテーマにしています。パプアケイカア樹木園は、フランス領ポリネシアはもちろん、その他の地域でも知られている象徴的な観光スポットです。こうした博物館や樹木園があることで、ウアフカ島はタヒチの島々における文化的活動を牽引する場所となっています。 パプアケイカア樹木園は、ウアフカ島のバイパエエ村の隣にあります。一流の温室と遺伝資源の保管庫となっており、24万2,811㎡の敷地には、150種類の柑橘類の健康な木が5000本も植えられ、フランス領ポリネシア全体で栽培する苗木を供給することができます。こうした柑橘類の樹木のコレクションは太平洋独自のもので、同等のコレクションはアメリカ合衆国にしかありません。この樹木園は、特に島々の人々が植樹できるよう、さまざまな種類の苗木を提供することによって、森林破壊と闘うことを主な目的として、1970年代に創設されました。樹木園と隣接する木の博物館を訪れると、充実した1日になるでしょう。 木の博物館とテ・ツム博物館 木の博物館には、さまざまな種類の木をいろいろな角度で展示しています。樹皮の断面や同じ樹木を縦と横から切った断面を観察すると、樹木全体の仕組み、その色や形をとても細かく知ることができます。また、木の彫刻などのオブジェも展示されています。同じ敷地にある樹木園も楽しめるので、ぜひ訪れてみてください。 テ・ツム博物館は考古博物館で、ウアフカ島にある4つの博物館で最も古くからあり、釣り針からティキ像まで、さまざまな物が展示されています。また、昔の生活の様子が伺い知れるマルケサスの伝統的な品々のほか、ウアフカ島の最新の文化的、考古学的な発見も展示されています。この博物館では、毎年、彫刻の大会が開催されています。 ハネの海事博物館とホカツのペトログリフ(岩面彫刻)博物館 前町長のレオン・リヒティが創設した海事博物館は、さまざまな時代の伝統的なポリネシアン・アウトリガーカヌーを展示しており、製造技術や素材の変遷をたどっています。特に、ヌクヒバ島の墓穴で発見された古代マルケサスのカヌーは興味深い展示です。 ハネ湾に沿っていくと、ホカツにペトログリフ博物館があり、ヌクヒバ島内にある数多くの遺跡で発見された岩面彫刻が展示されています。特に印象的な彫刻の1つがヴァオ・ヌイ(Vao Nui)で、大きな目をした人間の顔が描かれています。こうした岩面彫刻の多くが何のために作られていたのかは、まだ謎に包まれています。ぜひ、その答えを見つけてみてください!

あまり知られていないポリネシアの3つの島

ぜひ、タヒチの島々の最果ての地を訪れてみてください。あまり知られていない3つの島、マカテア島、リマタラ島、タフアタ島をご紹介します。絶対に訪れる価値アリです。 旅先のディープな文化や伝統に浸るなら、最果ての地を訪れるのが一番です。ボラボラ島、タヒチ島、モーレア島、マウピティ島、ランギロア島に比べて、この3つの島への観光客がとても少ない理由は、特に遠く離れていることであったり、観光による悪影響を懸念していたりといろいろあります。しかし、このマイナーな島々には本当にため息の出るほど美しい景色やボラボラ島のようなすばらしいビーチ、波乱万丈の長い歴史があり、小さな宝島といえます。マルケサス諸島、オーストラル諸島、ツアモツ諸島を訪れるのであれば、ぜひ、マカテア島、リマタラ島、タフアタ島もプランに加え、未知の世界を旅してみましょう! ツアモツ諸島のマカテア島 ツアモツ諸島にあるマカテア島は、19世紀の大半においてリン酸塩採掘のために開拓されました。1960年代に採掘時代は終わりを迎えたものの、今でも当時の足跡が残されています。石灰岩の高い崖が有名で、今では増加する観光客が崖を登り、観光スポットになっています。16kmにおよぶ崖には100本以上の道が装備されており、そのほとんどが登山者のレベルを問わず、快適に登ることができます。マカテア島には空港がないため、タヒチ島またはランギロア島から船で行きます。 Makatea © MAKATEA Escalade Makatea © Léa Parizot オーストラル諸島のリマタラ島 オーストラル諸島にあるリマタラ島は、フランス領ポリネシア最西端の島です。マカテア島と同じく高地の島で、見事な湾とのどかなビーチのある美しいラグーンに浮かんでいます。小さな環礁なので、徒歩や自転車で簡単に巡ることができます。穏やかな島民はのんびりと温かく、昔ながらのタヒチらしい生活を送っています。リマタラ島を訪れると、古き良きタヒチ文化の真髄に触れてタイムトリップした気分を味わえるでしょう。エアタヒチでは、定期的にリマタラ島行きの直行便が出ています。 マルケサス諸島のタフアタ島 マルケサス諸島随一の美しさを誇るタフアタ島へは、ヒバオア島から船で約40分で行くことができます。今でも非常に観光客が少ないため、大抵は美しすぎるビーチにも人がいません。 マルケサス諸島の島々のように、タフアタ島も高地なので、ハイキングがオススメです。この手つかずの自然に満ちた魅力的な楽園を訪れたら、お土産に骨の彫刻を買って帰りましょう。

タヒチの島々の神聖スポットトップ

政治、文化、儀式の中心地であるマラエは、ポリネシア人にとってきわめて象徴的な場所です。これらの屋外寺院のほとんどが数世紀前に建てられたものです。マラエを探訪することで、タヒチの島々の先祖文化の基盤そのものを深く理解することができます。 すべての聖地

家族旅行でのバケーション先、パペーテ

活気あふれるタヒチの首都、パペーテへようこそ。宿泊先に荷物を置いたら、家族で街の中心部を観光しながら回りましょう。この街には、子供も大人も楽しめるスポットがたくさんあります。賑やかな市場を訪れ、海岸沿いを散歩しながら、南洋諸島にやってきたばかりの感覚を家族で味わいましょう。 ユニークな体験がしたいなら、日曜日の朝にパペーテ市場を訪れるのがおすすめ。色とりどりの屋台が立ち並び、新鮮な農産物や地元の工芸品、フランス領ポリネシア各地のお土産品などが販売されています。子供たちはエキゾチックなフルーツを味わったり、見たことのない魚を見たりしながら、その賑わいを楽しむことでしょう。市場を訪れた後は、街を散策し、街の壁に描かれたストリートアートの作品を鑑賞しましょう。これらは、パペーテで開催された国際的なストリートアートの祭典でアーティストたちが創作した芸術作品となっています。海岸沿いまで行くと、セーリングボートやカタマランボート(双胴船)が見えてきます。そのままパオファイ公園まで行ってみましょう。子供向けの遊び場があり、公園を一周する観光用のミニトレインもあります。モーレア島に沈む夕日を眺めながら、アイスクリームとフレッシュフルーツジュースを楽しんで。 家族みんなで楽しめる文化 パペーテには、家族みんなが楽しめる文化的アクティビティがあります。例えば真珠博物館に行き、真珠の養殖とタヒチの島々でのその経済的重要性について学んだり、議会庭園の「王妃の庭園」を訪れてフランス領ポリネシアの歴史を学び、心地良い環境の中でリラックスしたり。7月には、伝統的なダンスと音楽の祭典「ヘイバ・イ・タヒチ」をお見逃しなく。ダンスは壮大なパフォーマンスで、衣装も実にゴージャスです。 Musée de la Perle © Audrey Svoboda Papeete waterfront ©Grégoire Le Bacon Papeete from the sky © Tahiti Fly Shoot ヘイバ・イ・タヒチは、タヒチの島々に息づくポリネシア文化の何たるかを表現する最も重要な祭典であり、伝統的な音楽とダンスが彩る夜は、本当に忘れがたい体験となるでしょう。一味違った文化を楽しみたい方は、カンティ・チャイニーズ寺院を訪れ、フランス領ポリネシアにおける豊かなアジアの風情を感じてみては。日曜日には、パペーテの大聖堂とパオファイ寺院で礼拝があります。ぜひご参加いただき、美しい歌声をお楽しみください。 家族みんなで楽しめるレジャーアクティビティ カルチャーセンターを訪れ、先祖から伝わるタヒチの島々のポリネシア文化について学びましょう。定期的に開催される伝統的な音楽とダンスのショーに参加するのもおすすめです。 Heiva i Tahiti ©Dimitri Nguyen Verdenet よりエネルギッシュなアクティビティをしたい方は、ファウタウア渓谷へのハイキングにトライしてみましょう。フランス領ポリネシアの別の一面を探検できそうです。最高の眺めを楽しみながら、生い茂る植生の中を歩き、子供たちはタヒチの島々特有の自然環境を知ることになるでしょう。パペーテに戻ったら、数えきれないほどあるレストラン、軽食堂、屋台で食事を楽しみましょう。ピザやハンバーガーから、グルメなフランス料理や中華料理まで、さまざまな種類の料理が揃っています。美味しいポワソン・クリュ・オ・レ・ド・ココなどの伝統的なタヒチ料理も楽しめます。

サンミッシェル大聖堂とその周辺を訪れましょう

ガンビエ諸島の中心にあるマンガレバ島には、リキテアの印象深いサンミッシェル大聖堂があります。大聖堂内部を訪れて、真珠貝の装飾をご覧ください。この19世紀の宗教的な建物のユニークな建築は、ポリネシアの歴史の異なる一面を見せてくれます。 マンガレバ島に到着したカトリックの伝道者たちは、この島に多大な影響を与えました。その最も明らかな証拠がサンミッシェル大聖堂です。わずか2年で完成した大聖堂は、1841年に落成し、1847年と1848年に2つの美しい塔が増築されました。この堂々とした宗教的建築物は、石灰で覆われたサンゴ石でできています。建物の表面は赤でふち取られた白漆喰で、内部にはアーチ形の天井を支えるオークルの柱が18本あります。中央の身廊を横切ると、祭壇の花のデザインの中に真珠貝の象嵌を見つけることができます。説教壇にも真珠貝の花やマッコウクジラの歯がちりばめられた装飾が施されています。 マンガレバ島の宗教ツアー サンミッシェル大聖堂は、奥行き48m、幅18m、高さ21mのローマ様式の建造物です。2011年に修復され、現在ではフランス領ポリネシアの歴史的建造物に指定されています。大聖堂の地下には、フランス人伝道者だったカレ神父の遺体が安置されています。この大聖堂は訪れる価値のある名建築であり、修復されたことで、マンガレバ島のリキテア教区に再び新しい命を吹き込みました。 Notre Dame de la Paix church in Akamaru © Philippe Bacchet Saint-Gabriel Churchu in the Gambier Islands © Frédéric Cristol Cathedral Saint-Michel in Rikitea © Philippe Bacchet 大聖堂以外にも、ノートルダム・ド・ラ・ぺ教会やサンガブリエル教会など、ガンビエ諸島には宗教的な建物がいくつかあります。アカマル島にあるノートルダムは聖母マリアをたたえる巡礼地で、タヒチのすべての島々からカトリック信者が参加して、毎年ここでミサが行われています。サンガブリエルはタラバイ島にあり、ガンビエ諸島につい最近立てられた教会です。 その他の礼拝所 フランス領ポリネシアには各所に礼拝所があります。島々を旅していると、寺院や教会、大聖堂を見かけることでしょう。最初の伝道者がやってくるはるか昔から、様々な宗教がタヒチ文化を形成していました。 Archaeological remains on Mangareva © Frédéric Cristol すべての島にキリスト教の神をたたえる教会があります。カトリックもあれば、プロテスタントもあります。そしてもちろん、フランス領ポリネシアの各地には、それ以外の神々をたたえる聖地の跡もあります。これらは今日でも訪れることのできるマラエ(遺跡)で、ポリネシア文化において宗教が常に重要な役割を果たしてきたことを如実に物語っています。

ヒバオア島のゴーギャンとブレルの足跡

ポール・ゴーギャンとジャック・ブレルは永遠にヒバオア島の一部になりました。2人ともこの美しい島の魅力に魅せられ、島の中心アツオナで最期の日々を過ごしました。絵のように美しい島内のカルヴェール墓地の一隅に、それほど離れていない距離でそれぞれ埋葬されています。 「私たちにとってブレルは有名人ではありませんでした。彼は私たちのために映写会を催してくれた人です。」ジャック・ブレルがフランス領ポリネシアの美しさや静けさを称賛したように、ヒバオア島の人たちも彼を称賛しました。ポール・ゴーギャンは、美しい風景や島民たちを描いた作品で島を有名にしました。苦しみを抱えた2人のアーティスト達は、人生の困難な時期にこの穏やかな環境に心の安らぎを求めてやってきて、晩年をこの地で過ごしました。 島の中心的な村であるアツオナで彼らの足跡を辿ってみよう。絵のように美しいカルヴェール墓地は、村から坂を上って、アツオナ湾を見下ろす素晴らしい眺めの丘の中腹にあります。2人はその墓地内のすぐ近くで眠っています。ヒバオア島は以前からアーティストの集まる場所でした。地元の工芸作家たちは今でも、島にやってきた2人の高名な芸術家から刺激を受けて作品を創ることがよくあります。 ゴーギャンと彼の「メゾン・デュ・ジュイール(快楽の家)」、ブレルと彼の小型機 アツオナで2人の有名なアーティストの足跡を辿ってみよう。ポール・ゴーギャンは、創作のアイデアや物事の本質を求めて、1901年にスクーナー船でやってきてヒバオア島に上陸しました。病を抱えていたゴーギャンは島にとどまることに決めました。ゴーギャンは、村の中心地に司教から一区画の土地を購入し、伝統的なポリネシアの家ファレを建て、「メゾン・デュ・ジュイール(快楽の家)」と名付けました。現在は、当時の建物が正確に復元され、ゴーギャン記念館になっています。ビジターは、生前のゴーギャンゆかりの品々を見ることができます。 Le Centre Culturel de Paul Gaugin à Hiva Oa © Tahiti Tourisme Tombe de Paul Gaugin © Tahiti Tourisme ジャック・ブレルは、1975年、太平洋をヨットで航海中にヒバオア島にやってきました。ブレルは、美しい景色やマルケサス諸島の島民の魅力にたちまち魅了され、残りの人生をこの地で過ごすことに決めました。以前は格納庫だった「エスパス・ジャック・ブレル博物館」では写真が展示されています。ブレルの小型機「ジョジョ」号も見ることができます。ブレルは、病人をヌクヒバ島に運び、郵便物を集め、薬を受取るために小型機を飛ばしていました。ブレルは地元住民から大いに感謝され、彼もまた最後のアルバム『偉大なる魂の復活(Les Marquises)』(邦題「遥かなるマルキーズ諸島」)で愛情を込めて敬意を表しました。 ヒバオア島の魅力を発見しよう ヒバオア島は「マルケサス諸島の庭」と呼ばれています。フランス領ポリネシアで、タヒチ島、ヌクヒバ島に次ぐ3番目に大きな島です。ヒバオア島には誰もが楽しめるアクティビティが沢山あります。のんびり過ごせる美しい黒砂のビーチ、山々や渓谷でのハイキング、博物館、遺跡の探訪。ヒバオア島での滞在中はやりたいことが満載です。 La plage de Atuona à Hiva Oa © Tahiti Tourisme マリンスポーツを愛する人は、アツオナでサーフィンやスキューバダイビングが楽しめます。徒歩や乗馬で探検できる数多くのハイキングコースもあります。そのほとんどが素晴らしい景色を望む絶景ポイントに続いています。また、実に印象的なリポナや、多様なマラエなど、訪れたい遺跡もたくさんあります。ヒバオア島はタヒチの島々の旅に欠かせない目的地の一つです。

ヌクヒバ島のハティへウにあるティキとパエパエ

壮大なハティへウ湾は、島の中心部にあるタイオハエ村とは反対側に位置しているため、車で向かう必要があります。苦難の過去を持つ魅惑的な遺跡で、トフアやペトログリフ(岩面彫刻)、ティキなど、さまざまな考古遺産に出会えます。 タヒチの島々には、歴史的・文化的な名所が数えきれないほどあります。ほぼすべての島に、フランス領ポリネシアでかつて花開いた古代文明の痕跡が残されています。最も重要な遺跡が、マルケサス諸島のヌクヒバ島にあります。注目のスポット、ハティへウ渓谷をまわるツアーに参加しましょう。ハティへウ渓谷は、ハーマン・メルヴィルの小説『タイピー』の舞台となったタイピバイ渓谷に隣接しています。ハティへウにはフランス領ポリネシアを象徴する火山石でできた像「ティキ」がいくつもあり、ペトログリフ(岩面彫刻)やパエパエ(石壇)、その他の考古遺産も残されています。ハティへウ湾には圧巻の白砂ビーチがあり、いくつかの考古遺産はそのすぐそばに残されています。また、ハティへウ村ではさまざまなアクティビティを体験することができ、周辺にはとても美しい田園風景が広がっています。 ハティへウの文化と歴史 ハティへウ渓谷は島の北西部にあります。苦難の過去を持つ神秘的な場所で、多くの考古遺産が点在しています。静かなハティへウ村から数キロメートル離れたところにあるのが、巨大なベンガルボダイジュが鎮座するカムイヘイ遺跡です。マルケサス諸島で最も重要な遺跡で、パエパエ(石壇)、ティキ、メアエ(祭祀場)、岩に刻まれた無数のペトログリフ(岩面彫刻)が残されています。まさに野外博物館といえるこの遺跡を見てまわるには、一日がかりになるでしょう。 ハティへウ渓谷にあるもう一つの重要遺跡は、古代の部族長にちなんで名付けられたヒコクア遺跡です。大きな長方形のトフア(石の広場)があり、かつてここであらゆる祭祀が営まれました。広場の周囲には、観覧席として使われたパエパエ(石壇)、ティキ像が数体、のちの時代に作られたキリスト教徒の墓がいくつかあります。高さ数百メートルの印象的な玄武岩の峰がそびえ立ち、まるでこの不思議と神秘に満ちた渓谷を見守っているかのようです。地元の村の人によるガイドサービスを利用することもでき、昔の住民たちの日々の生活や、文明の痕跡の意味について解説してくれます。 ヌクヒバ島にあるその他の遺跡 ヌクヒバ島には、中心集落のタイオハエ村にある壮大なノートルダム大聖堂など、ほかにも多くの考古学的・歴史的な遺跡があります。また、タイオハエ村では散策も楽しめます。店頭に並ぶ地元の美術品や工芸品を鑑賞したり、驚くほど美しいタイオハエ湾に広がる景色を堪能できます。 ヌクヒバ島はハイキングをする人にとって絶好の旅先です。アナホ湾とバイポ滝の各ハイキングコースはとてもすばらしく、アアカパ渓谷のコースは崖や峰があり難易度は高めです。ヌクヒバ島の北部には、高さ400mのテ・ヘウ山の頂上にある聖母マリア像を目指すコースがあります。この像は、フランス人のカトリック宣教師であったミシェル・ブラン修道士によって建てられました。

ソシエテ諸島のおすすめスポット10

タヒチ島、ボラボラ島、モーレア島、フアヒネ島。ソシエテ諸島は、その美しい景観で世界中に知られています。この魔法のような群島で訪れるべき最高のスポットをご紹介しましょう。

ガンビエ諸島の文化的伝統

孤立したラグーンに寄り添うように浮かぶガンビエ諸島には、とてもユニークな魅力があります。観光客の少ないガンビエ諸島でのバケーションでは、祖先の伝統を誇りを持って大切にするポリネシア文化の魂を体験できます。 先祖から伝わる豊かな文化が繁栄を続けるガンビエ諸島は、本物のポリネシアを体験したい旅行客にとって理想的な旅行先といえるでしょう。この島々は、習慣や伝統を敬意を持って重んじる、まさに文化の宝庫であり、マンガレバの文化を構成しているバスケット編み、伝統的なダンス、考古学的遺跡、宗教的建造物などには、ポリネシアの歴史が色濃く残っています。 ガンビエ諸島の宝石、リキテア産真珠 ガンビエ諸島は真珠養殖産業で有名であり、観光に次ぐ収入源となっています。島々の透明なラグーンの水こそがリキテア産真珠の源であり、その卓越した真珠層の美しさは世界で知られています。真珠養殖場を訪れ、この崇高な宝石の養殖の秘密を探ってみてはいかがでしょうか。見学後は、信じられないほどお得な価格で真珠を購入できます。 Tahitian cultured pearls © Grégoire Le Bacon ガンビエ諸島の魅力は真珠養殖だけではありません。ここは、フランス領ポリネシアにおけるカトリックの発祥地でもあります。1834年、宣教師たちがマンガレバ島に到着し、複数の教会を建てました。リキテアにある堂々たるサンミッシェル大聖堂は、タヒチの島々で最も素晴らしい宗教的建造物の一つとなっています。 島ならではの文化遺産 ガンビエ諸島における最も素晴らしい伝統の一つとして、タコノキの木の葉で編んだ見事な帽子、バスケット、敷物、カカオの製作があります。これは何世代にもわたって母から娘へと受け継がれてきた、先祖代々の芸術です。マミー・ドリスが作る帽子はとても美しい芸術品であり、かぶる代わりにリビングルームの壁に飾る人もいるほどです。 手工芸品はガンビエ諸島の芸術的創造性の象徴ですが、この島の過去の文化の真の象徴とされるのがペイと呼ばれる伝統舞踊です。島々特有のエネルギッシュで優美な舞踊で、通常は詠唱と歌が伴奏します。ププラガと呼ばれる習慣では、踊り手と歌い手が家々を回り、フルーツや魚、最近ではお金と引き換えにパフォーマンスを披露します。毎年島々で開催されるガンビエ・フェスティバルは、この魔法のような本物のポリネシアの地で育まれた、ユニークな祖先の習慣や伝統を知る絶好の機会となっています。

手編みのバスケットを購入

タヒチの島々への滞在を思い出させる記念品として、手編みのバスケットを購入してみてはいかがでしょうか。実用的でありながら、芸術作品でもあり、時代に左右されないファッションアクセサリーとしても活躍するアイテムで、パペーテの市場やタヒチの島々の道端の屋台で入手できます。 フランス領ポリネシア政府は、伝統芸術と工芸分野の経済活動を向上する目的で、伝統工芸のプロモーション担当機関を設けており、バスケットはタヒチ語で「エテ」と呼ばれることから、この政府機関は毎年、バスケット編みの技術を広めるための「エテ作戦」を開催しています。このような素晴らしい創作物を生み出すための先祖代々の技術は、ポリネシア文化の真髄であり、世代から世代へと受け継がれています。職人技によって生み出された品は、タヒチの島々を訪れるビジターが持ち帰れる伝統的なポリネシア文化の一つです。これは、先祖代々の文化が生き続け、繁栄している証拠でもあります。 バスケット編み ポリネシアの職人技の象徴である手編みのバスケットは、丈夫で使い勝手が良く、ショッピングやビーチでの海水浴などのあらゆる場面で活躍します。手編みのバスケットを買うなら、パペーテ市場や島内の工芸品店がおすすめ。サイズやスタイルが豊富で、一つひとつが芸術作品として仕上がっています。市場や店などを訪れた際には、バスケットを売っているママに、その作り方を尋ねてみてください。母から娘へと代々受け継がれてきた先祖代々の技術を喜んで話してくれることでしょう。オーストラル諸島では、手編みの敷物や魅力的な帽子とともに、最高級の手編みバスケットが作られています。 Making a woven basket ©Tahiti Tourisme Making a basket from ni'au (pandanus leaf) in Raivavae ©Grégoire Le Bacon Basketry elevated to an art form ©Gregoire Le Bacon バスケット編みの技術は、タヒチの島々で世代から世代へと受け継がれており、時間をじっくりかけ、丹精を込めて作られるのが特徴です。まず、タコノキの葉を用意し、ママたちがそれを切って天日干しした後、巻いて一つのロールにしていきます。これは工芸品店で買うことができ、フランス領ポリネシア中のマーケットで見かける魅力的な帽子、敷物、バスケットを作る際のベース素材となっています。帽子は大変美しく、壁の装飾品として使われることがほとんどで、実際に着用されることはありません。島々の教会の礼拝では、多くのヴァヒネ(女性)がその帽子を身に着けている華やかな姿を目にすることができます。 ユニークなお土産 手編みのバスケットや敷物、帽子などの美しい工芸品は、タヒチの島々への旅を思い出させてくれますが、あなたにとっての旅の最高のお土産は、タヒチの雄大な景色と温かく迎えてくれた島民の笑顔なのではないでしょうか。 Seller of 'ete (Tahitian reo basket) in Raivavae ©Grégoire Le Bacon マルケサス諸島のウアポウ島を訪れたなら、石や木で彫られたティキをお土産として持ち帰るのはいかがでしょうか。飾り棚や本棚に堂々と佇むティキを見るたびに、思わず笑みがこぼれることでしょう。彫刻が施された「ウメテ」と呼ばれる儀式用皿は、食卓で立派な果物皿となりそうです。真珠や貝殻のネックレス、色彩豊かなパレオ、地元のラム酒、トロピカルフルーツのジャムなどは、友人や親戚に喜ばれること間違いなしです。タヒチの島々での工芸品を持ち帰り、バケーションの余韻に浸るのも楽しみの一つとなりそう。

パペーテ市場の訪問

街の中央に位置するパペーテ市場は、滞在中に訪れるべき魅惑のスポットです。この場所は、カラフルで活気に満ちたパペーテの中心地であり、フランス領ポリネシアでの日常生活を垣間見ることができます。 マプル・ア・パライタと呼ばれていたパペーテの市営市場は、もともとは食品専門の市場でしたが、今では信じられないほどカラフルでダイナミックな文化的ランドマークへと変貌を遂げました。タヒチの島々の首都の中心に位置するこの市場では、フランス領ポリネシアの5つの諸島から集められた、フルーツ、野菜、魚、パレオ、宝石、手工芸品、美術品などを買うことができます。2フロアにわたる巨大で賑やかな市場を回るには2、3時間ほどかかりますが、2階には軽食堂があり、食事やコーヒーを楽しむことができます。市場周辺の通りには、ファッションウェアから伝統的な漢方薬まで、さまざまな小さな店やブティックが立ち並んでいます。市場の営業時間は、月曜から金曜は5時30分から16時までで、土曜は13時までとなっています。特に市場が活気づくのは、日曜日の朝。4時30分にオープンし、日曜日の伝統的な「マアタヒチ」のブランチに必要な料理や食材を求めて大勢の島民が市場を訪れます。 市場のさまざまなエリア 市場内は、農産物や製品ごとにいくつかのエリアに分かれています。1階は生鮮食品が中心で、魚、野菜、肉のエリアとなっています。グァバ、パパイヤ、パッションフルーツ、ライム、アビウ、そして旬の時期にはライチやランブータンなど、フランス領ポリネシアのエキゾチックなフルーツが店頭に並びます。魚の品ぞろえも非常に豊富です。立派な花束やティアレ・タヒチの花輪を売る屋台もあります。地元の経済や農家を支援するためにも、ぜひ市場で買い物をしてみましょう。 Pareu from Huahine © Teriitua Maoni Polynesian dish: raw fish in coconut milk © Grégoire Marché de Papeete © Massimiliano Cinà 1階を見学したら、広い階段を上ってタヒチの島々の美術工芸品が売られている2階へ。手編みのカゴ、帽子、敷物、木や骨の彫刻、色とりどりのパレオ、そしてタヒチの黒真珠がとても手頃な値段で売られており、お土産を一度に買うのにぴったりです。2階には軽食堂が数軒あり、ポワソン・クリュや中華料理、搾りたてのフルーツジュースやコーヒーをいただけます。 役に立つ情報 市場を訪れるベストタイムは早朝で、特に魚の売り場が一番鮮やかで見応えがあります。朝食には、コーヒーと一緒にフィリフィリと呼ばれる8の字型のドーナツを食べてみましょう。ココナツ風味のものが多いですが、ピーナッツバター入りのものもあります。 Sale of Firi Firi © Tahiti Tourisme 日曜日の朝のパペーテ市場では、本当にユニークな体験をすることができます。地元の人々は、フルーツや野菜、そして何よりも、伝統的な日曜日のブランチであるマアタヒチを用意するために、プアロティ(甘い味付けのローストポーク)や新鮮な魚を求めてこの市場を訪れます。お店の数が多すぎて、屋台が通りにはみ出してしまうほどの盛況ぶりです。7時ごろには、売れ残ったものの値引きが始まります。

ティファイファイの購入

ティファイファイは、ポリネシアの伝統工芸品の中でも代表的なものの一つです。フランス領ポリネシアのどの家庭にも一つはあり、ソファやベッドを華やかに彩っています。ベッドルームや赤ちゃんのベビーベッドに、エキゾチックなポリネシアの色彩を添えてみませんか。タヒチの島々を訪れた特別な記念になること間違いなしです。 ティファイファイは、伝統的な手縫いのベッドカバーのことで、フランス領ポリネシアの文化を語る上で欠かせない存在となっています。地元の職人女性たちは、織物に鮮やかで活気あるデザインを施し、その美しさはまさに芸術作品といえます。ティファイファイは、長年家族や親しい友人のために作られていましたが、その美しさと実用性から多くの人に求められるようになり、今では島々の職人たちが、フランス領ポリネシア中の市場や店で販売するまでになりました。 モザイクの生地とデザイン ティファイファイ(手縫いのキルト)は、フランス領ポリネシア全域で広く愛されるベッドリネンで、どの家庭にも必ず一つはあると言って良いほど、人々の暮らしに定着しています。タヒチの島々では、市場、ブティック、工芸品展のあちこちで鮮やかな色合いのティファイファイが飾られているのを目にします。多くの旅行客と同様に、あなたも一つ欲しくなること間違いなしです。花や葉っぱ、フルーツの色彩豊かなデザインが、インテリアに南洋のエキゾチックな雰囲気を添えてくれます。 The art of basketry on Rurutu ©Tahiti Tourisme Tifaifai in Raivavae ©Grégoire Le Bacon Handmade tifaifai ©Tahiti Tourisme 夜を暖かく演出したり、地味なソファに明るさをプラスしたり、公園でピクニックをする際にブランケットとして使ったり。この鮮やかな色合いを見るたびに、タヒチの島々の美しい風景が鮮明に思い出されることでしょう。それぞれのデザインが、ポリネシア文化の物語や伝説、重要なシンボルを思い起こさせ、中には、神々を象徴するティキが隠れるように描かれ、絶妙に神秘的な雰囲気を醸し出しているものもあります。 ポリネシアンアートのパッチワーク 伝統的なティファイファイは手縫いで作られるため、完成までに数か月ほどかかりますが、この丹精を込めた作業は、ポリネシアの愛すべきママ(母親)たちが行なっています。忍耐と技術、そして愛情を込めて作られたベッドカバーはまさに芸術作品です。実際に、タヒチの伝統的な結婚式では、豊穣と長寿を願って新郎新婦をティファイファイで覆うという重要な儀式が執り行なわれます。また、ティファイファイは特別な日の贈り物としても喜ばれる品となっています。 Assembling patchworks to create a tifaifai ©Tahiti Tourisme ポリネシア人がとても誇りに思っているティファイファイですが、桑の木の樹皮から作られるタパ布がマルケサス諸島の特産品とされているのと同様に、ティファイファイは主にオーストラル諸島の特産品とされています。新年を祝うテレ・マタヒチでは、各家庭がそれぞれの最も美しいキルトを披露し合います。ルルツ島、ツブアイ島、リマタラ島、ライババエ島、ラパ島のママたちは、まさにオートクチュールのファッションデザイナーなのです。 タヒチと島々のどこでティファイファイを購入できますか? タヒチ島では、パペーテ・マーケットでティファイファイを見つけることができる。2階の工芸品店もぜひ覗いてみてください。年間を通して、パペーテでは様々な文化フェアや展示会が開催され、多くの場合、ママオのパルクエクスポやトアタ広場近く、フランス領ポリネシア議会のホールで開催されます。また、地元の職人の作品を見ることもできます。タヒチ以外の島を旅行される方は、他の島々にも工芸センターがあることを知っておいてください。探しているものがあれば、遠慮なく訪れてみてください。

ガンビエ諸島の最も美しいスポット

タヒチ島から1,600km以上離れたガンビエ諸島は、タヒチの島々の中でもユニークな訪問先です。人里からはるかに離れたこの火山諸島は、どれも同じ素晴らしいラグーンの中にあります。のどかで美しいモトゥと、フランス領ポリネシアで最も美しい教会はまさに訪れるべき場所です。

タヒチの島々と映画

自然が美しいタヒチの島々は、多くの有名な映画のロケ地になっています。タヒチの島々で撮影された映画には、リチャード・ソープ、ロバート・フラハティ、そしてかのマーロン・ブランドなど数多くの有名俳優が出演しています。 このエキゾチックな列島の美しい景色と年間を通じて最適な気候は、映画のロケ地としてうってつけなのです。それらの映画のうち、「タヒチ映画」と銘打っているのは、ほんの一部の映画です。 最も有名な映画 多くの映画でフランス領ポリネシアのイメージが描かれたことで、タヒチの島々の美しさが世界中に認知されるようになりました。タヒチの島々で映画製作が行われるようになったのは、1930年代頃のことでした。有名な映画をいくつかご紹介しましょう。 '1962年の『戦艦バウンティ』。主演は伝説のハリウッドスター、マーロン・ブランドです。この映画は、1789年にタヒチの島々で実際に起こった反乱を描いています。タヒチの壮大な景色が、映画の世界的ヒットに重要な役割を果たしました。 Photo du film Gauguin ©DR Affiche du film Gauguin Photo du film Gauguin ©DR Photo du film Gauguin ©DR 2017年のフランス映画『ゴーギャンタヒチ、楽園への旅』。ヴァンサン・カッセル主演で、タヒチの島々の美しさが、とても印象的な作品です。この映画は、1890年代にタヒチへやってきた画家のポール・ゴーギャンが、マルケサス諸島のヒバオア島で過ごした晩年を描いています。 カンヌ国際映画祭 パトリック・スウェイジ、キアヌ・リーヴス出演のクラシックアクション映画『ハートブルー』、ヴィンス・ヴォーン、ジョン・ファヴロー出演のコメディ映画『南の島のリゾート式恋愛セラピー』など、他にも多くの映画にタヒチの島々が登場しています。 La Polynésie fait son cinéma ©David off また、大ヒット映画『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』にも、フランス領ポリネシアがロケ地になっているシーンがあります。フランスでヒットしたホラーサスペンス映画『Meurtre à Tahiti』(タヒチ殺人事件)と『L'ordre et le morale』(秩序と道徳)の2作品も、タヒチの島々で撮影されました。また、タヒチの島々が舞台になったブノワ・マジメル主演の『パシフィクション』は、カンヌ国際映画祭に出品され、フランスのアカデミー賞にあたるセザール賞では、最優秀男優賞と撮影賞を受賞しています。この映画は、フランス領ポリネシアの美しい景色を背景に小さな島のコミュニティの陰鬱な秘密を描いた作品です。 フランス領ポリネシアの島々の美しさ、完璧な気候条件、島民の温かさ、地元政府の熱心なサポートにより、世界中のフィルムメーカーたちが、この地を最適なロケーションとして選んでいるのです。

タヒチアンダンスの衣装

官能的で独創的な、魅力あふれるタヒチアンダンス。タヒチの島々にいるからこそ味わえる、心に残る壮大なパフォーマンスです。タヒチアンダンスは動きと音楽だけでなく、ダンサーがまとう美しい衣装でも表現される踊りで、衣装の製作は、それ自体が芸術の域に達しているといえるでしょう。 舞踊は時代を超えて受け継がれてきたタヒチの文化。「オリ・タヒチ」として知られ、動きと優美さを備えた芸術表現であり、物語を伝える方法でもあります。観光産業が活発になりタヒチ文化が世界に広まったことで、タヒチアンダンスの人気は高まっていきました。しかし、タヒチアンダンスはフランス領ポリネシアで長きにわたって禁止されていたのです。キリスト教の宣教師たちが、音楽や衣装、何よりもその挑発的な動きやジェスチャーを、あまりにも官能的で、刺激が強く、派手すぎると考えたためです。それでも、タヒチアンダンスは世代を超えて受け継がれ、その結果、オリ・タヒチは真のタヒチ文化の象徴としての地位を取り戻すことに成功しました。今日では、タヒチの島々の至るところでダンスショーを鑑賞することができ、夜公演を開催しているホテルもたくさんあります。また、多くの島では、この官能的な動きを習うためのダンスレッスンに参加できます。 タヒチアンダンスの衣装の歴史 踊り手が身に着ける衣装は、伝統的なタヒチアンダンスショーにおいて重要な役割を担っています。衣装は踊りが伝える物語と関連しているため、観客はショーのテーマを理解しやすくなるのです。19世紀初頭、タヒチの島々に来航したキリスト教宣教師たちが踊ることを禁止したため、1820年から130年間、タヒチアンダンスは完全に禁じられていました。1950年代、タヒチの王族の子孫であるマドレーヌ・モウアが行動を起こし、この伝統は復活を遂げます。その後、彼女の教え子の一人、ジル・オランドによって復興運動は継続されました。タヒチの文化的な年中行事のなかで、最も重要なのがヘイバ・イ・タヒチです。1か月にわたる伝統音楽と舞踊の祭典で、1956年にマドレーヌ・モウアが最初に結成したダンスグループの名前が付けられています。 Rurutu dancer in plant costume© KMH Media Production Traditional dance_JMT©_Alikaphoto-3109x4664 Dancer from The Islands of Tahiti with sunset © Alikaphoto 伝統に倣い、ダンサーの衣装と髪飾りは植物繊維、花、貝殻、羽で作られ、胸元は半分にカットしたココナツの殻で作ったブラ、もしくはピピチオ(光沢のある小さな赤い種子)とタパ(樹皮布)を使用します。マルケサスのダンサーは、植物繊維で作ったスカートやタパを使用した衣装を身にまとい、首飾りや冠、腕輪は自分たちのルーツを表しています。タヒチアンダンスの衣装は、フランス領ポリネシアの緑豊かな自然環境に対する敬意の表れです。有名なダンスの祭典「ヘイバ・イ・タヒチ」で開催されるフラ・タウ(プロフェッショナル)と フラ・アバ・タウ(アマチュア)のダンスコンテストは、オリ・タヒチを復活させた先見の明を持つ2人と、1世紀以上にわたって影に隠れなければならなかった華麗な衣装を称えています。フラ・タウのコンテスト勝者には「マドレーヌ・モウア」賞が、フラ・アバ・タウの勝者には「ジル・オランド」賞が授与されます。 踊り手と衣装 タヒチアンダンスには大きく分けて、オテア、アパリマ、ヒビナウ、パオアの4つのスタイルがあります。オテアは最も伝統的で、最も人気があるといわれています。以前は男性のみによる踊りでしたが、現在は誰でも踊ることができます。激しい腰の動きとゆっくりと優雅な腕のジェスチャーが特徴で、タヒチアンドラムのすばやく軽快なビートに合わせて踊ります。オテアの衣装は、プラウ(ハイビスカスの一種)の樹皮から作られるモレ(樹皮繊維のスカート)を着用します。樹皮は海水に数日間浸けて柔らかくしてから、外皮を剥ぎ取り内側の繊維を叩いて薄くします。細いひも状になった繊維を乾かし、プラウでできたベルトに取り付け、それをウエスト部分に巻きつけます。そのままの繊維の色はアイボリーで、染色することもあります。一部の踊りでは、ヘイ・ウポオと呼ばれる花飾りを頭につけたり、タパ(樹皮布)や葉っぱを身にまといます。 Dancers in costume at Heiva I Tahiti c Tahiti Tourisme アパリマも伝統的なスタイルの踊りで、大人数で踊ります。オテアよりも動きはゆっくりとしていて、より官能的。女性はパレウをスカートのように腰に巻き、胸元はパレウと同じ素材を身に着けます。この踊りは、男の子と女の子が出会って恋に落ち、ずっと幸せに暮らしていくという物語を描いています。 ヒビナウはモダンなスタイルの踊りで、儀式やお祝いの席で最後に披露されることが多いです。アパリマとオテアよりも自由度の高いヒビナウは、群舞のダンサーたちが作る円の中心で、主役のダンサーが即興のダンスを披露します。ダンサーたちは主役の動きに合わせたり、反対方向まわったりしながら踊ります。この踊りは、タヒチアンダンスのなかで一番簡単だといわれ、踊りのテーマは海に関連するものが多いです。伝統的なタヒチアンダンスの衣装であるモレを着用します。 パオアはヒビナウと一緒に披露されることが多い踊りです。ダンサーたちが円になって座り、太ももを叩きながら手や腕をすばやく動かし、その円の中心でカップルが踊りを披露します。狩りや釣りに関連する物語を伝え、伝統的なタヒチアンダンスの衣装のモレを着用します。 Group of dancers© Dimitri Nguyen Verdenet マルケサス諸島のダンサーたちは、2つの渓谷間の対立で敵を威嚇するために利用した戦いの踊り、ハカも披露します。ハカでは黒いパレウと豚の骨の首飾りを身に着け、短冊状のアウチと呼ばれる葉を上腕とふくらはぎに巻きつけます。この踊りは、怒りや威嚇を表す、響き渡るような深い息づかいが特徴です。 あまり知られていませんが、ほかの島々にも同じように昔から伝わる踊りが存在します。その一つがガンビエ諸島のペイです。ペイは足踏みするという意味で、ダンサーたちはモレのスカートを腰に巻き、同じ長さのモレのケープを首に巻きます。腕を伸ばして細かく振動させて魂を鎮め、敗れた悪霊を足で踏みつけます。

タヒチの島々の彫刻と彫り物細工

タヒチの島々の芸術文化の中で、彫刻と彫り物細工は重要な位置を占めています。彫刻や彫り物はポリネシアのアイデンティティや伝統と深く結びついています。滞在中に、彫刻や彫り物の重要性や、それらに刻まれた図柄の意味について知ることができます。 タヒチの島々では、彫刻は熟練した彫刻家たちが作るものでした。熟練の彫刻家たちは、木や石や動物の骨を彫って複雑な芸術生品を生み出し、道具や武器を作る責任も担っていました。宝飾品を作るときは、真珠層やブタの歯やサメの歯など、幅広い材料を使っていました。ウアポウ島の不思議なフラワーストーンも彫刻に使われています。これらの不思議な石は、マルケサス諸島とブラジルだけに見られる、多様な火山響岩(フォノライト)です。彫刻は多くの場合ポリネシアの神話や文化的象徴に由来する伝説に登場するイメージや図柄を表現しています。かつては、ある種の彫刻を所有することがその人物の社会的地位や職業を示していました。彫刻は、楽器や宗教儀式の象徴としても使われていました。 古代から受け継がれた芸術的伝統 タヒチの島々に縁の深い最も有名な芸術家は、間違いなくポール・ゴーギャンです。しかし、このフランスの天才画家がポリネシアに来る数世紀前から、マルケサスやタヒチの人々は、石や骨や木や貝殻に彫刻して素晴らしい芸術作品を生み出していました。これらの技術は何世代にもわたって受け継がれ、今日の芸術家たちは、フランス領ポリネシア全域の市場やギャラリーや文化センターで作品を展示しています。 Beautiful wooden sculpture being finished © Myles McGuinness Wooden tiki ©-Tahiti-Tourisme Larger sculpture on a tree trunk © Tahiti Tourisme これらの芸術作品を通して、タヒチの島々古くからの伝統文化を垣間見ることができます。宝飾品や、貝殻や椰子殻の彫刻などの小さな装飾品は、素敵なお土産や家族への贈り物になります。例えば、横長の木皿「ウメテ」は、食卓で立派な果物皿になります。可愛らしいティキの彫刻は、自宅の暖炉の上に飾るといいでしょう。小さなティキはお守りとしてキーホルダーにつけられます。 時代を超えて受け継がれてきた彫刻や彫り物細工 彫刻家には、タヒチの伝統的アウトリガーカヌーの「ヴァア」造りも任されていました。ヴァアは一本の長い木の幹を彫って作ります。短めの幹や大きな枝はアウトリガーカヌーのマストになります。 Pirogue carved in wood ©_Tahiti Tourisme- 現在、先祖から受け継いだこれらの芸術の継承は、アーツ&クラフツ・ギルドが保証しています。工芸作家たちは、彫刻、絵画、彫り物細工など、様々な分野のスキルを伝えています。若い世代がタヒチの伝統的芸術工芸の技術やスキルを学ぶ学校です。ポリネシア人は先祖から受け継いだ文化に誇りを持っているので、喜んでビジターと共有してくれます。文化的活動によって、タヒチの島々の旅がより一層本物の体験になるでしょう。

タヒチ島とボラボラ島でのハイキング

フランス領ポリネシアのイメージとして、ココヤシの木、砂浜、ターコイズブルーのラグーンを思い浮かべるでしょう。しかし、タヒチの島々には同じように美しい別の側面もあります。ハイキングでタヒチの島々の奥地に向かえば、緑豊かな丘や渓谷、滝、遺跡を発見できます。 ソシエテ諸島の島々の奥地には、目を見張るような滝、山々、植物が生い茂る渓谷、素晴らしい遺跡があります。タヒチ島は最も発展した島であり、最大の人口を抱えています。しかし、首都パペーテの喧騒を離れると、初心者から経験豊かなハイキングファンまで、誰もが楽しめる素晴らしいハイキングコースがあります。タヒチ島の北に位置するボラボラ島にもいくつかの素晴らしいハイキングコースがあり、世界一美しいラグーンを撮影できる絶景ポイントまでハイキングできます。初心者、中級者、熟練者など、レベルごとに適したコースをいくつかご紹介します。自分の能力に合ったコースを選び、お弁当をもって、素晴らしいハイキングに出かけましょう。十分なミネラルウォーター、日焼け止めクリーム、帽子、丈夫な靴、そしてカメラもお忘れなく。 タヒチ島とボラボラ島のハイキングコース タヒチ島で家族そろってハイキングするなら、パペノオ渓谷に行ってみよう。滝や緑豊かな島内の風景、そして素晴らしい景観が待っています。タヒチ・イチ半島の南にあるテ・パリ・コースは誰でも楽しめるハイキングコースですが、交通手段は船になります。中級ハイカーには、パペーテ近くのファアナヌ渓谷がおすすめです。難易度が高い分とても達成感があります。さらに難易度の高いコースは、海抜2,066mのアオライ山頂に続くコースです。コースには案内標識が設置されているのでガイドなしで行くことも可能ですが、プロのガイドサービスを利用することをおすすめしています。山頂からの眺めは、タヒチの島々の中でも最も素晴らしいかもしれません。 The peaks of Bora Bora ©Tahiti Tourisme L'île de Bora Bora © Grégoire Le Bacon Tahiti Nui Helicopters Les montagnes de Tahiti © Grégoire Le Bacon Tahiti Nui Helicopters タヒチ島の北側には、「太平洋の真珠」と呼ばれる有名な楽園ボラボラ島があります。ターコイズブルーの雄大なラグーンで有名ですが、ボラボラ島にも素晴らしいハイキングコースがあります。王の谷へ向かうコースは、家族みんなで楽しめる半日コースです。眺めが素晴らしく、歴史的な遺跡はフランス領ポリネシアの過去について多くのことを教えてくれます。熟練したハイカーには、タヒチの島々で最もよく知られたオテマヌ山に向かうコースがあります。登頂することはできませんが、それでも最高の眺望が望めます。何よりも素晴らしいのは、パヒア山頂からの眺望です。このコースではガイドが必要です。片道でも数時間はかかるので、お弁当を持って行きましょう。 その他のハイキングコース フランス領ポリネシアの各島にはハイキングコースがあり、素晴らしい眺望の絶景ポイントや遺跡などに行くことができます。地元の観光協会や観光案内所では、ハイカーの経験レベルに適したコースを案内しています。 A couple in the middle of a pineapple field © Tahiti Tourisme ソシエテ諸島のモーレア島にもおすすめのハイキングコースがあります。最もよく知られているのは、スリー・ココナツツリーズ・パスとアファレアイツの滝です。モーレア島のどの渓谷にもハイキングコースがありますので、宿泊施設にアドバイスを求めてみるといいでしょう。十分なミネラルウォーターと、日焼け止めクリームと、帽子は必ず持っていきましょう。

「トラック」で巡るタヒチ島ツアー

フランス領ポリネシアのメインアイランドであるタヒチ島を巡るには、少なくとも1日は必要です。最もタヒチらしさを体験できるのは、伝統的なタヒチアンバスの「トラック」に乗って巡る方法でしょう。トラックで島を巡る楽しいツアー、Tere Fa'a'ati(テレ・ファアアティ)は、毎年1月に行われています。 タヒチ島はフランス領ポリネシアで最大で最も人口の多い島で、首都パペーテがあります。もともとは火山島だったために高地になっていて(低地の島や環礁はサンゴから作られています)、高い山々がたくさんあり、標高2,241mのオロヘナ山が最も高い山です。緑の茂る丘陵、渓谷、川や滝のあるタヒチ島は、ハイキングが好きな人には最高の旅先です。タヒチ島はタヒチの島々の文化の中心地であり、伝統的なダンスと音楽のお祭りであるヘイバ・イ・タヒチや、伝統的なスポーツ競技ツアロ・マオヒが開催される場所でもあります。プナアウイアにあるMusée de Tahiti et des Îles(タヒチ博物館)では、フランス領ポリネシアの歴史と文化について知ることができます。タヒチ島には黒砂、白砂ビーチがあり、タヒチの島々随一のサーフィンスポットになっています。白砂ビーチはタヒチ島の西海岸にあってラグーンに守られており、東海岸のビーチは岩がちの山地で黒い火山砂になっています。 トラックでタヒチ島を巡ろう Tere Fa'a'ati(テレ・ファアアティ)は、伝統的なタヒチアンバスの「トラック」で島巡りをするツアーで、ここ数年は毎年1月に開催されています。ツアーでは、本島のタヒチ・ヌイと半島のタヒチ・イチを巡ります。トラックはこのツアーのために花できれいに飾られ、乗客は自分のウクレレを持参し、色鮮やかでにぎやかなお祭りムードになります。行く先々で、みんなが歓声を上げ、手を振ってあいさつをしてくれます。このトラックはフランス領ポリネシアの伝統的なバスで、車内は常に陽気でとてもタヒチらしい雰囲気に包まれています。現在では、トラックのほとんどが、効率的な現代型のバスに替わってしまいました。 Trucks in Tahiti © Tahiti Tourisme Tere Fa'a'ati by truck in Tahiti © Tahiti Tourisme On board every truck, everyone's doing the bringue © Tahiti Tourisme ツアーは、乗客全員で楽しく朝食をいただいたあと、パペーテを朝7時頃に出発します。首都を出発してから最初に立ち寄るのは、東海岸にあるティアレイです。少し歩くと、伝統的なダンスショーを観覧できる滝へ到着します。次のスポットはファアオネにあるバイヒの滝で、神秘的な景色の中で新鮮なフルーツを楽しむことができます。ランチのあとはマラアの洞窟を訪れ、その後パエアへ向かい、再び伝統的なショーを鑑賞します。そしてパペーテへ戻る前に最後に立ち寄るのがヴァイライ・ビーチです。モーレア島の向こうに沈む夕日を見て、郷土料理を味わいます。 Mara'a cave © Tahiti Tourisme 首都パペーテ 滞在中はぜひパペーテを訪れてみましょう。「水のかご」を意味する首都パペーテは、活気に満ちた街で歓迎ムードが漂い、見どころもたくさんあります。 Gardens of the Assembly of French Polynesia © Assembly of…

ポリネシアンカヌー「ヴァア」に乗ってみよう

ポリネシア文化に欠かせないアウトリガーカヌー。タヒチの人たちが、いつでも喜んで観光客に乗り方を教えてくれます。少々、失敗しても心配無用です。すぐにコツをつかめるようになります。 カヌーのことをタヒチ語で「ヴァア(va'a)」と言います。アウトリガー(アマ(ama))と呼ばれる船体の横に張り出した1本の浮きを支える2本の支柱(イアト(iato))が付いており、細長く、先が尖った形で、ラグーン内や外洋の航海に適した構造になっています。漁業に使われるヴァアは、レースで使われるヴァアよりも船体の幅が広くなっています。アウトリガーカヌーには2本のアマが付いていますが、伝統的なポリネシアの船は、双胴船にヒントを得て2つのヴァアをアマで繋げた双胴カヌーで太平洋を渡っていました。誰でもヴァアのレッスンを受けることができます。地元の漕手と競争できるほど上達するのは難しいですが、すぐに乗り方のコツをつかめるようになるはずです。また、ヴァアのレッスンでは、昔のポリネシア人が使っていた伝統航海術「トルヘ(trhe)」も学ぶことができます。 スピード重視の構造 1日の終わりに近づくと、たくさんのタヒチの若者たちが6人乗りのアウトリガーカヌー「V6」で海へと漕ぎ出し、ヴァアの国際大会に向けてトレーニングをしている様子が見られるでしょう。1人用カヌー「ヴヘイ(Vhey)」でラグーンを横切る人たちもいます。さまざまな種類のヴァアが、レース、釣り、モトゥへのピクニック、さらには水上バンガローに朝食を運ぶ手段として使われています。 Va'a, a traditional sport ©Tahiti Tourisme Va'a ride in the Marquesas ©Karl Shakur Va'a session at sunset © Hélène Havard ヴァアは単なる交通手段というだけでなく、フランス領ポリネシアとポリネシアン・トライアングルの島民たちの国民的スポーツでもあります。ポリネシア文化で重要なヴァアをヴァア大会で見ることができます。特に、ハワイキヌイ・ヴァアは世界的に有名です!この伝説的なアウトリガーカヌーレースはリーワード諸島で開催され、フアヒネ島からライアテア島とタハア島を経由してボラボラ島までの大海原を渡ります。3日間にわたり125kmのコースをひたすら漕いで、壮大なマティラ・ビーチを目指します。レースが開催される週は、驚くほど美しいソシエテ諸島がポリネシア文化とアスリートの勇姿で活気にあふれます。 スリル満点のヴァア ポリネシアン・アウトリガーカヌーは、タヒチの島々を訪れたらどこのラグーンでも必見です。一度、乗り方をマスターしたら、最高の経験になります。ヴァアは、かつて木の幹をくりぬいて作られていましたが、今は超軽量のファイバーグラス製で格段に速く、操縦しやすくなっています。パスでやってくる波に乗ろうとする1人用ヴァア「V1」や6人乗りの「V6」を観察することで、ヴァアを漕ぐスリルやスキルのヒントになります。 Discover Moorea by va'a ©Hélène Havard

モアナの世界を体験

ディズニーのアニメーション映画『モアナと伝説の海』(原題『Moana』、フランス語版は『Vaiana(ヴァイアナ)』)は、タヒチの島々からインスピレーションを得ています。ディズニーのクリエイティブチームがモーレア島、タヒチ島、フアヒネ島を訪れ、テ・フィティというキャラクターが誕生しました。ガイドと一緒に『モアナと伝説の海』の足跡をたどってみましょう。 ロマンチックなディズニーのアニメーション映画『モアナと伝説の海』は、タヒチの島々の美しい風景を元にして作られました。このヒット映画の製作過程において、タヒチの島々の文化、伝説、島民たちがヒントになっています。モトゥヌイ島の緑豊かな山々や白砂ビーチはモーレア島とフアヒネ島を組み合わせたもので、ポリネシアの伝説がストーリーのベースになっています。青く美しい太平洋に向かってヒットソング「どこまでも~How Far I’ll Go~」を歌ったモアナの足跡をたどりたいという人のために観光ガイドをご用意しています。 『モアナと伝説の海』のアクティビティ 映画の冒頭でモアナが友人たちと踊っている伝統的なポリネシアンダンス「オリ・タヒチ」を、Tamariki Poerani(タマリキ・ポエラニ)、Hei tahiti(ヘイ・タヒチ)、Tahiti Ora(タヒチ・オラ)などのダンススクールで習うことができます。モアナの島の中心部に住む島民たちは伝統的なポリネシアスタイルの生活をしています。ツアーを行っているArioi Experience(アリオイ・エクスペリエンス)でバスケットを編むタパ作りや音楽体験など、クラフトワークショップや異文化アクティビティに参加して、ポリネシア文化の伝統に浸ってみましょう。 Introduction to dance © Christophe Molinier Braiding initiation © Grégoire Le Bacon Introduction to sailing © Tahiti Tourisme モアナとマウイのように海原を航行してみたいなら、ヴァアカヌーのレッスンを受けることができます。タヒチの人たちは島々の行き来や漁業、スポーツにアウトリガーカヌーを使っていました。Moana Explorer de Teiva Véronique(モアナ・エクスプローラー・ドゥ・テイヴァ・ヴェロニク)で、星を使った古代の航海術を学んでみましょう。この学校は4校あり、モトゥ・アルエ(タヒチ島)、マリナ・オプホヌ(モーレア島)、パレア(フアヒネ島)、ティプ(タハア島)で学べます。 『モアナと伝説の海』のタヒチ文化 『モアナと伝説の海』に登場したもう1人の主人公がマウイです。パワフルな半神半人のマウイは、彼自身の歴史を表したタトゥーをたくさん体に刻んでいます。タトゥーはタヒチの島々で現在も受け継がれている伝統で、多くの観光客が本場のタヒチアンタトゥーを入れるためにタヒチの島々を訪れています。 The sailing pirogue or va'a taie © Tahiti Tourisme 『モアナと伝説の海』に登場する文化や伝統にもっと触れたいなら、Musée de Tahiti et des Îles(タヒチ島博物館)を訪れてみるのもいいでしょう。オセアニア中から集められた展示物は、映画のストーリーとなったテ・フィティ伝説のヒントになったポリネシアの万物創造の言い伝えを知ることができます。モアナのようにマンタと踊りたいなら、マウピティ島の美しいラグーンを訪れてみましょう。

パレオの着用

タヒチの島々での暮らしを象徴する衣服、パレオ。長いものや短いもの、ドレスやスカート、女性も男性も、パレオは最も多様な衣服なのです。 民族衣装とも呼べるパレオ(タヒチ語でパレウ)は、タヒチの島々を象徴する存在です。単なる布切れではなく、パレオは芸術品であり、ポリネシア文化の重要な要素となっています。着こなし方は実にさまざまですが、ここではいくつかをご紹介します。 伝統として着るパレオ ポール・ゴーギャンをはじめとする画家は、パレオを描くことで絵画に鮮やかな色彩を添えています。ポリネシア文化に欠かせないパレオですが、タヒチの島々のヴァヒネ(女性)たちがビーチや市場、仕事に行く時などにも着る代表的な衣服です。ツアロ・マオヒやヘイバ・イ・タヒチなどの重要な文化イベントやダンスイベントでは男女ともに着用します。また、フランス領ポリネシアの暦では、皆でパレオを着る「パレオ・デー」があります。 Pair pareo day © Tumata Vairaaroa Heiva i Tahiti dancer © Dimitri Nguyen Verdenet Tuaro Maohi in Tahiti © Teriitua Maoni パレオはもともとタパという木の樹皮を叩いた布で作られていましたが、現在はコットンかシルクを使用したものが主流となっており、衣服としてだけでなく、ビーチタオル、薄手の毛布、肘掛け椅子やテーブルのカバーとしても使用されています。シダやウル(パンノキ)の葉などの色彩豊かな植物のデザインは、かつては黒のインクで手描きされていました。今日では、さまざまな色彩であらゆる種類のデザインがあり、ファッションショップからスーパーマーケットまで、タヒチの島々のどこでも入手できるようになりました。パレオは、ヴァヒネ(女性)たちの優雅さと美しさを象徴する存在となっています。 タヒチ観光局では、タヒチ文化の祭典として毎年「パレオ・デー」を開催しており、この日は男女ともにパレオを着ることが奨励されています。 さまざまな着こなしスタイル 胸元でしっかり結んだり、片方の肩に掛けたりして優雅なドレスに。二つ折りにして腰に2周巻き、結び目で留めてエレガントなショートスカートに。無地のものやデザイン入りのものがあり、ビーチでも街中でも着用でき、少し肌寒いときのショールや暑いときの巻きスカートとしても使えるため、パレオは多用途な衣服の中で、特に優れています。 Demonstration of tying a paroe on a beach at Rangiroa © Hélène Havard パレオは、ヴァヒネ(女性)だけでなく、男性も着用します。家庭で着るケースが多いですが、文化的なイベントやスポーツイベントで、衣装の一部としても活躍します。男性たちは結び目を気にすることはせず、パレオを体に巻きつけ、何回か折って固定します。

楽園の香り漂うタヒチ産バニラ

バニラといえば、子供の頃食べたアイスクリームやバースデーケーキを思い出す人もいるのではないでしょうか。バニラは、独特で特別な味わいと、目を閉じて深呼吸したくなるような芳醇な香りが特徴のスパイス。タヒチの島々で栽培されるバニラは品質が非常に高く、世界各地の最高級レストランで一流シェフが使用しています。 タヒチの人々は、甘い料理にも塩気のある料理にもバニラを使用し、特別な風味を加えます。バニラは料理の美味しさのアクセントとなるだけでなく、他のスパイスにはない食欲をそそる独特な香りを持っています。農園を訪れ、バニラ・ビーンズを栽培する繊細で長い工程を学べば、バニラ・ビーンズがサフランに次いで世界で2番目に高価なスパイスである理由がわかるでしょう。タヒチ産バニラ(バニラ・タヒテンシス)は、特別に選定された2種類の蘭を交配させて生まれたハイブリッド種です。バニラ栽培で最も魅力的なのは、花の「結婚」、いわゆる授粉をさせる工程で、これにより、花はやがてバニラ・ビーンズへと成長していきます。授粉の工程は、手間のかかるとても繊細な作業で、花が咲いている数時間のうちに手作業で行わなければなりません。 タヒチ産バニラの栽培 タヒチ産バニラの約80%は、ソシエテ諸島にある面積56km²の小さな島、タハア島で栽培されています。7月から9月にかけて、バニラは花をつけ、一つのバニラが毎日複数の花を咲かせます。毎朝早い時間に園内のバニラを一つずつ見て回り、手作業で新しい花を「結婚」(授粉)させていきます。授粉できなかった花は数時間で枯れ、雨が降ると授粉前でもすぐに枯れてしまいます。この手間のかかる極めて繊細な作業は、毎日速やかに行われなければなりません。バニラ・ビーンズに成長できるのは、授粉に成功した花のみだからです。 Greenhouse vanilla farm on Taha'a © Tahiti Tourisme Young green vanillas from Moorea © Tahiti Tourisme Moorea black vanilla © Tahiti Tourisme 収穫は、ビーンズが青くて熟しているタイミングで行なわれます。毎日どれが収穫できる状態にあるかを正確に把握すること自体が一つの技術でもあります。収穫後、乾燥の工程に入ります。バニラ・ビーンズを洗い、天日干しにし、熟成させていきますが、この工程には最大9か月かかることもあります。これでようやく世界各地の最高級レストランに提供される準備が整いました。バニラの風味は、ビーンズの内部の粒に含まれていますが、切れ目を入れればビーンズ全体を使用できます。100%ピュアな料理用のタヒチ産バニラエッセンスを購入することもできます。スライスしたバニラ・ビーンズを2週間ほどタヒチ産ラムに漬け込むと、甘みが出てきます。 タヒチ産バニラの購入場所 タヒチ産バニラは、タヒチ島ならパペーテ市場、タヒチの島々の至るところにある食品店で簡単に購入できますが、タハア島、ライアテア島、フアヒネ島のバニラ農園を訪れて、直接購入するのが無論一番良い方法です。 Ready-to-eat black vanilla from Moorea © Tahiti Tourisme 南洋の楽園タハア島のバニラ農園を訪れ、芳醇なバニラの栽培方法について学んでみると、食欲をそそり、目を見張るような発見がありそうです。この島の楽園は、隣のボラボラ島と同様に、透き通るようなターコイズブルーのラグーンとのどかなモトゥ(小島)で知られています。タハア島には、豪華なル・タハア・バイ・パールリゾート・ホテルとバヒネ・プライベート・アイランド・リゾート&スパもあります。

匂いに負けずファファルを試してみよう

ファファルは、タヒチの島々で非常に人気のある料理ですが、匂いがあまりにも強烈なため、旅行客が口にすることはほとんどありません。ジューシーで美味しい魚料理ですので、匂いを我慢できるようでしたら、ぜひ一度は試してみてください。 タヒチアンの間で人気のあるファファルは、生の刺身(通常はマグロ)を、地元で捕れた淡水エビの頭で発酵させた海水に漬け込んだ料理。トウガラシ、ニンニク、生姜でスパイスを効かせることが多く、好みによって漬け込む時間を調整します。完成したファファルは、非常に強い刺激臭を放ちますが、熟成したカマンベールチーズのように、匂いと味はまったくの別物です。実は、ファファルはジューシーでスパイシーな風味が特徴的。特別な食事やお祝いの席で提供されることの多い料理ですが、日曜のランチにファファルを用意する家庭も少なくありません。食通にとって、ファファルは本当に美味しい料理なのです。ミティフエ(ココナツミルクを発酵させたソース)、タロイモ、サツマイモと一緒にお召し上がりください。 ファファルの食べ方 ファファルを初めて試す際には、ホテルのレストランで提供されるマイルドなものをおすすめします。タヒチアン・ゲストハウスのホストに頼む場合でも、きっと喜んで用意してくれるでしょう。念のため、2皿目も同時に頼んでおいても良いかもしれません。 Fafaru sold at the Papeete market © Tahiti Tourisme Fafaru © Teriitua Maoni Fafaru © Teriitua Maoni 初めてファファルを試すときは、発酵度の軽いものを注文するようにしましょう。マグロで作るのが一般的ではありますが、保存が効くハウラ(メカジキ)を使用する場合も少なくありません。ラグーンで捕れた魚や淡水エビでファファルを作ることもあります。ミティフエ(ココナツミルクを発酵させたソース)、タロイモ、サツマイモ、ウル(パンノキの実)を添えてお召し上がりください。 ファファルとその他のタヒチ料理 匂いが強烈なため、ファファルは少々難易度が高いのも納得です。タヒチ料理には、ファファル以外の美味しい料理がたくさんありますのでご安心を。ポリネシア料理で最も有名なポワソン・クリュ・オ・レ・ド・ココは、ランチにも、ディナーにも、もちろんモーニングに食べても美味しく、香りも素晴らしいのが特徴です。 Barbecued fish by the beach in Rangiroa © Hélène Havard バナナの葉で焼いた魚、ライムとタマネギのソースで作るポワソン・クリュ、マグロのタルタルなども人気の高いポリネシア料理です。タヒチ料理はシンプルかつヘルシーで、新鮮な食材をベースにしており、南太平洋地域の食文化の良いとこ取りをした、エキゾチックなものに仕上がっています。

ツアモツ諸島:サンゴ礁とターコイズ色のラグーン

南太平洋の中心にあるツアモツ諸島は、まさに南国の楽園。ターコイズ色のラグーン、柔らかな白やピンクの砂浜、見事なサンゴ礁が広がる、絵はがきのように美しい南洋の諸島です。水中の景色は、水上から見る景色と同じくらい幻想的です。 「手つかずの南国の楽園」という言葉がこれほどぴったりな場所は、ツアモツ諸島以外にありません。さらにいえば、この荘厳な諸島にある約80のどの島や環礁にも当てはまる表現です。しかし、ツアモツ諸島の美しさは外観だけではないことは確かです。透き通った水の中に潜り込んだとき、その光景に誰もが息をのむでしょう。この水中景観を楽しむため、世界中からダイバーが集まります。 水中の楽園 フランス領ポリネシアは世界最大のサメの聖域で、その透き通った温暖な海には20種以上のサメが生息しています。ラグーンには、人間を襲わない小ぶりのカマストガリザメが暮らしています。無害とはいえ、カマストガリザメや堂々たる体躯のマンタと一緒に泳ぐのはとてもスリリングな体験です。ヨゴレザメやシュモクザメなどの大きめのサメは、魚がたくさんいるサンゴ礁の外側やパス(ラグーンと外洋の境界)に生息しています。これらの印象的なサメは残念ながら絶滅の危機に瀕しており、ランギロア島の Tore Tore(トレトレ)やMokarran(モカッラン)などの団体が保護と保全に取り組んでいます。 Divers_Fakarava©_Alexandre-Voyer Mao_Raira-of-FAKARAVA-©-Frederique-Legrand Friendly atmosphere in Rangiroa© Bernard Beaussier ツアモツ諸島の魅力は、サメと泳ぐことだけではありません。新しいグルメを体験したいなら、ぜひ「コロリ」を試してみてください。地元名物のホタテに似た貝です。新鮮な魚やライム果汁、ココナツミルクと一緒に調理されることが多く、トロピカルな味わいが口の中に広がります。ツアモツ諸島の人々の日常に浸るなら、タヒチアン・ゲストハウスに滞在することをおすすめします。諸島にあるほとんどの島では、このタイプ以外の宿泊施設はありません。家族経営のタヒチアン・ゲストハウスでは、温かく気さくな島の人たちの暮らしぶりを間近で体験できます。 ツアモツ諸島のおすすめアクティビティ 世界で最も大きく美しいラグーンのいくつかは、ツアモツ諸島にあります。特に、ランギロア島は世界で2番目に大きな環礁の島で、フランス領ポリネシア唯一のワイナリーがあり、ラグーンに浮かぶ小さな環礁のモトゥにブドウ園があるのは、世界で唯一このすばらしい島だけです!また、ランギロア島はタヒチアン・ブラックパールも有名で、島にある真珠養殖場で直接買うことができます。 A_nice-meeting-under-FAKARAVA's-surface-©-Frederique-Legrand ツアモツ諸島の主島の一つであるファカラバ島には、ユネスコ(の)生物圏保護区があります。驚異的な数と種類の海洋生物が、島やその周辺に生息しています。ツアモツ諸島を訪れたら、ティケハウ島も外せません。たくさんの見どころのなかでも、鮮やかなピンクの砂浜があるモトゥが魅力!このモトゥには、海鳥の巨大コロニーが形成されています。

タヒチ人のファーストネーム

エキゾチックで詩的な響きがあるタヒチの人々のファーストネームは、島々を越えて広く親しまれています。 伝統的なファーストネームは、ポリネシアの文化と神話に深く根ざしています。それぞれに特別な意味があり、決して軽々しく選ばれることはありません。子供にタヒチのファーストネームをつけたいとお考えの方は、以下のガイドを参考にしてみてはいかがでしょうか。 タヒチ人のファーストネームの歴史 タヒチの伝統では、子供が生まれると、祖父母や曽祖父母といった年長者と同じファーストネームを与えられるのが一般的です。そうすることで、家族の絆を強め、家系を尊重できると考えられているからです。子供につける名前は、両親の夢の中でお告げがあったり、風にささやかれたりして決まることも少なくありません。結婚式では、家族の年長者の一人が、新郎新婦の将来の最初の赤ちゃんに名前をつける栄誉を担いますが、これも世代間のつながりを強める方法の一つとなっています。 Beautiful-white-bird-in-the-sky-of-Tikehau-©-Teriitua-Maoni Tikehau's hibicus at sunrise ©-Teriitua-Maoni The magnificent landscape from the lagoon of Peninsula-©-Rai-Mao それぞれの名前には歴史的な意味合いや特定の特性があり、その多くが、自然の要素や重要な文化的シンボルの影響を受けています。実際、タヒチ人のファーストネームは、水、空、太陽、鳥、そして王族に関連しているものが多いです。 男女別のファーストネーム タヒチのファーストネームは象徴的かつ詩的で、波のざわめき、星のきらめき、エキゾチックな鳥のさえずりなどを連想させます。それぞれの名前が、自然界との深いつながりを持つユニークな物語となっているのです。タヒチでは、軽率に名前をつけることはありません。名前の選定は非常に重要で、時には家族全員で検討することもあります。 Tere-Na-Uta-i-Papenoo-2021©-Teriitua-Maoni 男の子の名前: マナバ:「歓迎」を意味し、子供の誕生がもたらす喜びを表す。マウイ:ポリネシア神話の半神半人をイメージ。勇気と強さを連想させる。マナ:力強さがあり、ポジティブなエネルギーを持つ名前。マナリイ:決意と野心の象徴。へイマナ:王族の権力と気高さを連想させる。アリイ:高貴さを象徴する「王」。アリイモアナ:深海の穏やかな力強さを連想させる「海の王」。マヌイティ:自由を象徴する「小鳥」。 女の子の名前: マエバ:「歓迎」を意味し、子供の誕生によってもたらされる喜びを表現している。ヘレイティ:優しさの感情を連想させる「小さな愛」。ヘレヌイ:情熱を連想させる「大きな愛」。ポエラヴァ:内面の美しさと光を象徴する「輝く真珠」。 男の子にも女の子にも使える中性的な名前: モアナ:海洋の壮大さと神秘性を象徴する「海」。マヌテア:純潔と気品の象徴する「白い鳥」。ヘレマヌ:子供への深い愛情を表現する「最愛の鳥」。ヘレマナ:両親の無条件の愛を連想させる「力強い愛」。

アヒマアに参加しよう

アヒマアは、タヒチの島々でのお祝いの席で必ずといっていいほど登場します。伝統的な土かまどのことで、準備にはかなりの手間がかかります。かまどとはいえ実際には地面に開いた穴のことで、真っ赤に焼けた火山石を敷き詰めて、食材を蒸し焼きにします。石は前日の晩から火で焼いて温めておきます。 ルルツ島では土かまどはウムアイと呼ばれ、結婚式などの特別な日には島をあげて準備に取り掛かります。ボラボラ島やモーレア島、フアヒネ島、マウピティ島などその他の島でも、アヒマアの伝統は今もなお盛んに行われています。アヒマアとは昔のタヒチ語であり、「アヒ」は「火」、「マア」は「食べ物」を意味します。アヒマアは伝統的に、盛大な祝いの席でのごちそうを用意するために使われていました。宣教師たちが毎週日曜に家族で特別な食事をするという考えをもたらしたことで、ほとんどの家庭にアヒマアのかまどが普及しました。今日では、誕生日や結婚式、その他の大切な行事など、特別な日を祝うときにアヒマアが使用されます。アヒマアのかまどで調理した食材は、煙で燻されたスモーキーな味がほんのり感じられ、ジューシーなおいしさが特徴です。 アヒマアの準備 アヒマア(土かまど)を準備するのに最も大切なことは、忍耐力です。食事の前日から大きな穴を掘り、その中にココナツの殻、小枝や枝木を敷き詰めます。そして、その上に大きな火山石をいくつも置き、敷き詰めた木に火をつけます。翌朝までに石は真っ赤になるほど熱くなります。それから食材をバナナの葉で包み、焼き石の上に乗せ、かまどを閉じます。食材に火が通るまでさらに数時間かかります。鶏肉、豚肉、魚、パンノキ、タロイモ、フェイ(バナナ)、さつまいもなど、手間はかかりますが、その分驚くほどジューシーに仕上がります。 美食家や食通たちにとって、かまどを開けるのは一番のお楽しみの瞬間。土かまどからさまざまな食材が混ぜ合わさった香りが漂ってくると、突然、何時間もかけて準備したことがすべて報われた気分になります。アヒマアの土かまどで調理してできるのが、ポリネシアの伝統料理であるマアタヒチ。エイア(海で取れた新鮮な魚)やプア・オビリ(野生の豚)に、ウル(パンノキ)、タロイモ、フェイ(バナナ)、ファファ(ほうれん草)などを添えた豪勢な料理です。通常、デザートには土かまどで調理されたポエ(フェイやパパイヤなどの果物とキャッサバ粉で作る甘みの強いプリン)が出され、ココナツミルクをかけていただきます。 Ahi-Maa-©-Tahiti-Tourisme Traditional oven ©-Tahiti-Tourisme Maa-Tahiti-in-Moorea-©-Tahiti-Tourisme アヒマアの準備は前日から始まり、調理自体には4時間ほどかかります。環境にやさしい土かまどでの調理法に合わせ、プラウ(ハイビスカスの一種)の葉で作ったお皿、ココナツを半分にしたボウル、竹でできたコップなど、同じく環境にやさしい食器を使います。 Preparing-Maa-Tahiti-©-Tahiti-Tourisme タヒチの島々に滞在中は、ぜひ次の料理をお試しください。ポワソン・クリュ・オ・レ・ド・ココ、プーレ・ファファ(鶏肉とほうれん草のココナツミルク煮)、バナナ・ポエ、ファラオア・ウト(ココナツブレッドのようなパン)。冒険したい気分のあなたには、有名なファファルがおすすめ。発酵した海水に魚を漬け込んだ、強烈な匂いを放つ料理です。匂いはきついですが、味はとてもおいしいのでご安心ください!

タヒチの島々はタトゥー発祥の地

マオヒ文明は、千年前にソシエテ諸島のライアテア島で始まりました。人々の集団がライアテア島から太平洋を船で渡り、次の島から島へと世代を超えて移り住み、ニュージーランド、ハワイ、イースター島にまで拡大していきました。この広範に及ぶエリアは、現在、ポリネシアン・トライアングルとして知られています。初めて移り住んだ人たちからその次の世代へと、彼らの文化は継承されていきます。そのなかでも、タトゥーは重要な文化の1つであり、 単純な身体装飾というよりも、意味のある個人的な芸術表現とされています。何世紀もの間、ポリネシア文化の一部として根付いてきたタトゥーは、1つ1つに特別な意味があります。 ポリネシアンタトゥーの歴史 タトゥーという言葉は、タヒチ語の「tatau(タタウ)」から来ています。初期の頃は、皮膚に刻まれる模様はシンプルな装飾とはほど遠いものでした。その模様は、タトゥーをした人の起源、社会的地位、専門性など、重要な情報を提供していたのです。昔ながらのタトゥーの彫り方は非常に痛みを伴うものだったため、タトゥーの模様によって富や勇気が示されました。鋭利な骨の針を皮膚に当てて繰り返し穴を彫り、そこに植物染料で色を付けました。男子は青年期に初めてタトゥーを彫り始め、そのプロセスは生涯を通じて続き、すべての重要な出来事を刻んでいきます。特にマルケサスの人々は、全身と顔をすべてタトゥーで覆い尽くしていました。 Old-fashioned tattoo © Tahiti Tourisme Tattoo session © Grégoire Le Bacon Polynesian tattoo © Tahiti Tourisme 19世紀にプロテスタントやカトリックの宣教師たちがやってきて、タトゥーを危険で見苦しく汚れたものとみなし、伝統的なダンスであるオリ・タヒチやタトゥーは、数世代にわたって禁じられました。アメリカ人のタトゥーアーティスト、サミュエル・オライリーが19世紀初期のタトゥーアートを蘇らせ、最終的にポリネシアンタトゥーを最もポピュラーなスタイルな1つにまで復活させます。現在では、タヒチの島々で伝統的なポリネシアンタトゥーを入れたいと世界中から人々がやってきています。 ポリネシアンタトゥーの意味 伝統的なタヒチアンタトゥーに使われていたシンボルには、特別な意味が込められていました。たとえば、特に兵士や漁師のために彫られた模様があるなど、個々に対して異なるデザインがあったのです。現在でもポリネシアンタトゥーの模様にはそれぞれに意味があります。ウミガメは健康、子孫繁栄、平和、長寿であり、イルカは賢さを表します。他にも、海、大地、安定、移動などを表すシンボルもあります。 Tattooed man © Grégoire Le Bacon ポリネシアンタトゥーを用いたデザインは、今も世界中で人気があります。現代の技術では、より独創性のある細かな模様が可能であり、痛みも遥かに軽減されました。とはいえ、肋骨や脇下にタトゥーを施す場合は、非常に痛みを伴います。ポリネシアンタトゥーを入れるならば、消すことができないため一生残ってしまうことをお忘れなく。そのため、飽きてしまいそうなかわいらしいデザインよりも、あなた自身に関係するデザインを選ぶほうがいいでしょう。

タヒチの太鼓の歴史

タヒチの島々に滞在中、一度は伝統音楽と伝統舞踊のパフォーマンスを鑑賞してみましょう。ポリネシア文化の祝祭では、タヒチアンの情熱、活力、調和を象徴するパフという太鼓の鼓動がリズムを刻みます。音楽やダンスは、年間を通して島々で催される多くの祭典やイベントに不可欠なものとなっています。ホテルやリゾートで独自のショーが開催されることも少なくありません。 毎年恒例のヘイバはタヒチの島々で催される祭典の中でも最大の規模を誇り、最も文化的意義のあるイベントとなっています。中でも最も華やかなのは、毎年7月にパペーテで開催される「ヘイバ・イ・タヒチ」。5つの群島からダンスグループが集まり、伝統音楽とダンスのコンペティションに出場します。マオヒ文化の象徴であるこの祭典は、長きにわたってヨーロッパの宣教師たちに抑圧され続けてきました。タヒチアンの先祖の文化に対する誇りは、大太鼓タリパラウを力強く叩く姿からも感じ取ることができるでしょう。祝祭の喜びは、ファアテテの振動するようなリズムに表れています。この太鼓は、中が空洞の木材に動物の皮を張って作られており、柔らかい木製のドラムスティックや手で叩いて音を出します。太鼓の側面には、ウミガメやティキが描かれた美しいデザインが施されていることもあり、文化的な重要性を伺い知ることができます。 さまざまな太鼓の種類 トエレは、円錐の形をした木製のドラムスティックで叩いて音を出す木製の打楽器で、叩く場所によって音が変わるため、マスターするのが難しい楽器として知られています。タリパラウのように、一つの木を彫り出して作られるトエレは、リズムを整え、ダンサーにステップの変化を伝えます。 Group of Tahitian musicians with their instruments © Grégoire Le Bacon Musician smiling with his instrument © Grégoire Le Bacon Group of Tahitian musicians with their beautiful local musical instruments © Grégoire Le Bacon タヒチやマルケサス諸島の太鼓はビーチコーディア、ローズウッド、タマヌ、ココナツの木などを使用して作られますが、太鼓は非常に高価であることから、自分で太鼓を作るという奏者も少なくありません。特にトエレは、基本的に丸太をくり抜くだけなので、作りやすい楽器となっています。7月の祭典シーズンが近づいてくると、夜には太鼓のリハーサルの音がよく聞こえてきます。 タヒチの太鼓 - 音楽とパフォーマンス ダンスのパフォーマンスには、太鼓の伴奏が欠かせません。通常、5人から12人の太鼓奏者がおり、ダンサーがリズムや動きを調整できるよう何週間もリハーサルを行なうこともあります。太鼓のリズミカルな鼓動は、ダンサーの衣装やステップと同様に、パフォーマンスにとって欠かせないものとなっています。 Small group of musicians on the black sand beach with sunset ©…

タヒチでのモノイ作り

タヒチアンモノイは、タヒチの島々のいたるところで見かける神聖なオイルで、その名前だけで、美しさと幸福感を感じることができます。ココナツオイルとティアレ・タヒチの花から作られるモノイは、ポリネシアのヴァヒネ(女性)たちの美しさの秘訣です。 ポリネシアの人々の間で、モノイは肌を保湿するためだけでなく、薬としても使用されてきました。シャワーを浴びた後にこの心地良い香りのオイルを体になじませると、独特で贅沢な気分を味わえます。肌は柔らかくベルベットのようになり、髪は生き生きと輝きます。オイルをつけた瞬間から素晴らしい幸福感が広がります。タヒチアンモノイの作り方はとてもシンプル。まず、早朝に十分な量のティアレ・タヒチの花を摘み、大きなボウルに入れてピュアココナツオイルに浸します。1リットルのオイルに対し、少なくとも花を10個用意するようにしましょう。数日間かけて、花は徐々にオイルに香りを移し、本物のモノイの香りを放つようになります。ガラス瓶に入れておけば、数か月から数年間保存可能です。タヒチアンモノイを最も純粋で伝統的な方法で作りたい場合、新鮮なココナツをすりおろしてミルクを搾り出し、ティアレ・タヒチの花と一緒にボウルに入れます。発酵を促進するためにヤドカリの腹部を加え、その後は太陽の下に置いておきます。 古くから伝わるオイルとは 伝統的なモノイオイルの作り方は、母から娘へと代々受け継がれています。その独特の香りと素晴らしい品質から、タヒチの島々のヴァヒネ(女性)たちは、モノイオイルを美容ケアの一環として使用しています。毎日塗ることで、健康で生き生きとした肌や髪の毛を維持することができます。日差しや海水、風から肌を守る効果もあり、マッサージオイルとして使用されることもあります。タヒチの人々は、寒い季節に泳ぐ際に、肌を温かく保つためモノイオイルを使用します。モノイオイルの自然由来の効能とその芳醇な香りは、世界中で認められています。 Selection of flowers and other plants for the preparation of monoï © Tahiti Tourisme Preparing monoï © Tahiti Tourisme.jpg Monoï massage © Tahiti Tourisme 何世紀にもわたってポリネシア文化で親しまれてきたモノイオイルは、肌の保湿効果、薬としての効能、繊細な香りが高く評価されています。モノオイルは髪に栄養と心地良い香りを与え、絹のような艶やかな輝きをもたらします。モノイオイルは、メイク落とし、アフターサンオイル、香水としても使用できる100%自然由来の美容アイテムですが、手についた樹皮の樹液を拭き取ったり、子供の髪にくっついてしまったチューイングガムを取ったりするのにも使用できます。モノイオイルは、まるでタヒチの島々を瓶に詰めたかのよう。家に持ち帰って、バケーションの余韻を楽しんでみてはいかがでしょうか。 本格的な自家製モノイオイル タヒチ島のアリオイ文化センターやモーレア島のトゥプナセンターでは、工芸品のワークショップが開催されています。ぜひ参加して、伝統的な製法でのモノイオイルの作り方を学んでみてはいかがでしょうか。タヒチ島にある南太平洋美容研究所では、モノイオイルに香りをつけるための独自の配合を作ることができます。 The different types of monoï © Tahiti Tourisme.jpg フランスの高級ワインのように、モノイオイルにもAOC(原産地統制呼称)があり、フランス領ポリネシアで作られた本物のモノイであることを保証しています。また、南洋諸島の固有種であるティアレ・タヒチの花といったオーガニック原料を使用した持続可能な製品であることも保証されています。モノイオイルは、パペーテ市場、タヒチ島のティキ・パフューマリー、ヘイバ・コスメティック・ラボラトリー、コントワ・デュ・モノイ、そしてタヒチ島全域のブティックや工芸品店で購入できます。

花冠を作る

花で着飾るのが大好きなポリネシア人。到着後、ビジターには歓迎のしるしとしてレイが贈られます。タヒチの島々では、ティアレ・タヒチの花を右耳の後ろにつけると「まだ決まった相手がいない」、左耳の後ろにつけると「結婚している」、「決まった相手がいる」という意味になります。花冠は、手軽に作れるエレガントで美しく香り高いアクセサリーです。タヒチに来たらぜひ体験したいアクティビティです! タヒチのヴァヒネ(女性)たちが特別な日に身につけるナチュラルビューティーな花冠。花冠作りは、タヒチの島々の母親が娘たちに受け継ぐスキルであり、ビジターもその作り方を学ぶことができます。帰国後、材料や花を少しアレンジして友人に素敵なプレゼントを作ってみるのも素敵です。 ロイヤルな創作物 花冠作りに必要な材料: - ティアレ・タヒチ、ティパニエ(フランジパニエ)、ブーゲンビリアなど、長持ちするもので、簡単に手に入るさまざまな色合いの花。- 植物の葉。最もよく使われるのはシダまたはオーティ(コルディリネ)。- オプションで、香り付けのためのミリの花(タヒチアンバジル)。- パエオレ(乾燥させたタコノキの葉)を頭の大きさより5cmほど長く切ったもの。- ギフトラッピング用リボン。 Beautiful Tipaniers flowers for wreaths © Tahiti Tourisme Making a flower wreath © Tahiti Tourisme Flower wreath on Vahine © Grégoire Le Bacon 1. 花と葉を同じ大きさに切り、茎は約3cmにする。2. 花を色別に分ける。3. 花冠の後ろ側から、花をパエオレの上に並べる。花の色を変えながら配置していく。4. 並べた花をパエオレにしっかりと結んでいく。5. 必要な長さになるまで続ける。6. 花をより密に詰めるほど、厚みのある仕上がりになります。 素敵な花冠の完成です! 花冠を購入できる場所 時間がなかったり、あまり手先が器用でなかったり、作る意欲がない場合でも心配ご無用です。花冠は、あちこちの市場や道端の屋台で購入できます。地元の職人たちによって作られた花冠は芸術作品であり、何度でも身につけたくなることでしょう。同様に、レイも買い求めることが可能で、これらは香り高いティアレ・タヒチで作られているのが一般的です。レイを肩にかけることをタヒチ語で「タウヘイ」といい、これは「冠をかぶせる」ことを意味します。 Flower wreath available with Moorea artisans © Grégoire Le Bacon 香り高く美しい花冠やレイを身に着けることで、幸せで特別な気持ちになることでしょう。タヒチの島々のアートショップや工芸品店では、とてもリアルな造花の花冠やレイを入手できますので、購入してバケーションを終えた後も旅の思い出に浸ってみてはいかがでしょうか。帰国後、友人たちの間で新しいファッションが流行するかもしれません。

タヒチの島々:持続可能な楽園

フランス領ポリネシアへの旅は特別な体験です。現代的な日常生活の喧騒から遠く離れて、完璧な楽園の島でリラックスして元気を回復する良い機会です。タヒチの島々で大切なものとつながり、マナを体感しよう。 責任あるツーリズムは、基本に立ち返り、自然環境とつながるための手段です。タヒチの島々は、観光客がこれからも豊かな生物多様性を楽しみ、受け継がれてきた文化を発見することができるよう、持続可能なツーリズムに取り組んでいます。生態系の保護や古代マオヒ文化の保全に積極的に関与しているツアモツ諸島とソシエテ諸島の5つの場所をご紹介します。フランス領ポリネシア全域で積極的な活動が増加しています。ツアモツ諸島のファカラバ島はユネスコ生物圏保護区です。ダイビングファンにとってここは楽園です。透明な海には印象的な「サメの壁」など海洋生物があふれています。 タプタプアテアのマラエとマンタの保護区域 マラエは、ライアテア島のタプタプアテア遺跡の中心にあります。このマラエは、かつて東ポリネシアの宗教と文化の中心であり、ポリネシアの航海者たちはこの地から太平洋の探検に出発しました。ライアテア島は、神々が住まう神聖な場所と考えられているので、「聖なる島」として有名です。2017年、タプタプアテアのマラエはユネスコ世界遺産に登録されました。 Bird Island, Tetiaroa © Tahiti Fly Shoot Conrad de Bora Bora © Karl Shakur The Taputaputaea marae is a must-see on Raiatea © Tahiti Tourisme ボラボラ島には、堂々としたマンタのすべてを知ることができる場所があります。マンタトラスト(国際的に高く評価されている団体)は、コンラッド・ボラボラ・ヌイと協力して、専門の海洋生物学者による学習ツアーを提案しています。最新の研究データについて説明を受け、参加者はこの最も優雅な海の生き物と一緒に遊泳することができるのです。大型の海洋生物と一緒にいるときは、常に落ち着いて、緩やかな動きを心がけることを忘れないでください。彼らは人間に危害を加えるつもりはありませんが、些細なことで驚いてしまうのです。 「鳥の島」とテ・ファレ・ナチュラ・エコミュージアム ソシエテ諸島のテティアロア島訪問は、本当に忘れられない体験になります。絵葉書のように美しいこの壮大な環礁には、いくつかの遺跡があります。モツ(小島)の中でもタフナ・イチは、15種の海鳥が営巣する鳥類保護区になっています。この環礁には38種の植物固有種が生育し、ウミガメの繁殖のための保護区域でもあります。 Te Fare Natura Eco Museum © Grégoire Le Bacon テ・ファレ・ナチュラ・エコミュージアムは、モーレア島のオプノフ湾にあります。エコミュージアムの建物は、タヒチの島々の海洋環境や植生から着想を得た独創的な建築です。エコミュージアムは見学者参加型の博物館で、この楽園島の文化、環境、科学といった側面から没入できます。持続可能な発展と生物多様性の保護は、現在フランス領ポリネシアの最優先事項です。 文:セリア・ビジャリーノ

伝統的なタヒチの慣習とサステナブル・ツーリズム

タヒチの島々では、自然の保護、保全を第一に考えています。サステナブル・ツーリズムを推進するために、伝統的なポリネシアの慣習は極めて重要な役割を担っています。 フランス領ポリネシアには、無数の文化遺産があります。ポリネシアの伝統的な慣習に従うことは持続可能な生活スタイルを支持することにつながり、ひいては天然資源や生物多様性を保護し、人と環境の関係を見直すことになります。タヒチの島々には、すばらしい豊かな文化、遺産、歴史があります。何世紀も前に起源をもつタヒチの慣習は、世代から世代へと受け継がれており、現在も漁業、農業、航海、医薬など日常生活の多くのシーンで、島の人々が実践しています。伝統的なタヒチの慣習を維持する主な目的は、タヒチの島々の環境を保護し、持続可能性を推進しながら、独自の生活スタイルを守ることにあります。はるか昔からの古い慣習は、環境を守り、古代ポリネシア人の自然への理解を永久化するうえで重要なのです。 農業と伝統的なタヒチの医薬品 faapu(ファアプ)(果樹園または畑)は、タヒチの伝統文化の1つです。タヒチのコミュニティでは、環境に配慮して、輪作、森林農業、伝統的な灌漑、太陰暦の使用など、常に昔ながらの技術で果物や野菜を栽培しています。 Taro in Rurutu © Tahiti Tourisme Tu'aro Maohi © Teriitua Maoni Taro fields in Rurutu © Tahiti Tourisme タヒチの島々に溢れる多様な植物は、伝統的な植物由来の医薬の発展を導いてきました。何世紀もの間、ポリネシア人はあらゆる感染症の治療に自然療法を用いており、薬用の植物、ハーブ、低木の多くは島内に存在するもので、治癒効果が認められています。現在もこうした伝統的な薬は、現代の治療と同じように効果があるものとして、島民たちに使われています。島の医師たちは、伝統的な治療と現代医薬を組み合わせることで、こうした治療をずっと続けているのです。 ラフイと伝統的な航海 ポリネシア人は、常に責任を持って海やラグーンの天然資源に対して取り組んでいます。rahui(ラフイ)として知られる自然を守るための古代の慣習は、現在PGEM(海域管理協会)がポリネシアで実施しており、海洋生物の多様性を守るために、特定種の漁業を禁止するエリアを設定しています。 Traditional sailing © Stéphane Mailion Photography 伝統的な航海技術は、海洋環境への知識に基づいており、昔の航海士は星、波、鳥、他の自然要素を用いて、航路を見出していました。風力を使い、自然の中にある目印に導かれながら、自然と完全に調和することで太平洋を島から島へと渡った航海は、まさにサステナブルな航海の在り方だといえます。

タヒチの島々にすむ絶滅危惧種を保護するための取り組み

タヒチの島々に住む人たちは、絶滅危惧種の保全・保護に全力で取り組んでいます。フランス領ポリネシアが直面する環境問題への意識の高まりを受け、フェヌア(島)、海、島々のユニークな生物多様性を守る、サステナブル・ツーリズムの実現が進んでいます。 フランス領ポリネシアは地理的に孤立しているため、島々には多くの固有種が存在しています。その中には深刻な絶滅の危機に瀕しているものもあり、DIREN(環境省)は地域社会やその他のさまざまな地方団体と協力して、保護、保全、教育的措置を次々と実施しています。例:各地方自治体がサンゴ礁とその生態系の保護を目的として、環礁の周辺にいくつかの限定された海域を設定。島々の植物や鳥類、昆虫を保護するための保全プログラムの導入。環境に配慮した農業を推進するため、森林や河川、ラグーンなどの自然資源の持続可能な管理政策を採用。環境問題、生物多様性の保全、環境にやさしい行動について、住民や観光客に情報を提供するため、地域社会と旅行客を対象とした啓発活動計画を策定。また、教育を目的とした海域を多数設けており、海洋環境の管理および保護方法について、学生たちが実地研修を受けられるようになっています。 タヒチの島々の固有種 マルケサス諸島とオーストラル諸島には、絶滅の危機にある固有種が数多く生息しています。その中には、ウアフカ島の小さくてカラフルなコンセイインコ、リマタラ島の「ビニウラ」と呼ばれるムスメインコも含まれています。2022年、フランス領ポリネシアでは1,500羽のビニウラが野生に生息していましたが、現在はリマタラ島でしか見ることはできません。これらの鳥たちにとって一番の敵は卵を盗むクマネズミです。このような侵略的外来種であるネズミから巣を守ろうと、保護団体が設立されました。 'Upe © Grégoire Le Bacon Vini 'Ura © Tuihei Photography Pihiti © Tuihei Photography フランス領ポリネシアにおける生物多様性の重要な部分を担う鳥類を守るため、鳥類保護区がいくつか設けられています。テティアロア島のバードアイランドは、多くの鳥類にとっての聖域であり、自然観察の場でもあります。ツアモツ諸島のティケハウ島にも、人間の活動によって生存を脅かされている鳥が数種生息しています。人間活動はウミガメの繁殖サイクルへの脅威にもなっており、卵がふ化してひな鳥が生き残れるようにするため、巣穴を監視するシステムが設置されました。ツアモツ諸島に生息するデリケートな動植物たちの保護には、継続的な努力が必要です。 最前線に立つ環境保護団体 「マヌ」という団体では、タヒチの島々に生息するすべての鳥類の保護に取り組んでいます。鳥類保護区を新たに設けたり、既存の保護区の監視活動に参加しています。また、生物多様性の重要性に対する意識を高めることを目的とした、教育キャンペーンも実施しています。「マタ・トホラ」と「オセアニア」の2つの団体は、タヒチの島々の海を訪れるザトウクジラの保護と監視に取り組んでいます。「ビギ・サンクチュアリ」というプログラムは、ザトウクジラの保護を主軸とした教育・研究プログラムとして、各地方自治体との連携のもと設立されました。 Diving with a whale © Grégory Lecoeur テ・マナ・オ・テ・モアナという団体は、主に、海洋生物、サンゴの繁殖、環境保護に関する授業を学校で行うなど、海洋保護の必要性についての意識を高めるために活動しています。また、人間活動によって危険にさらされているウミガメとその巣穴の保護にも取り組んでいます。モーレア島のコーラル・ガーデナーズ協会は、サンゴ礁の危機的状況を危惧した若いサーファーたちによって設立されました。旅行客や地元の人にサンゴを「養子縁組」してもらうという斬新なアイデアや啓発運動を通して、絶滅の危機にあるサンゴの再生を支援しています。

フアヒネ島で文化に浸る

フアヒネ島のすばらしいターコイズ色のラグーンには圧倒的な魅力があるため、つい足を運んでしまいそうになりますが、島内を巡る時間も確保して、島の豊かな文化に触れてみてください。 アメリカ人歌手のボビー・ホルコムは、1991年にフアヒネ島で亡くなるまでの25年間、この島で過ごしました。すべてのポリネシア人、特にホルコムが愛したフアヒネ島の人々は彼の死をとても悼んでいます。静かで美しいフアヒネ島を訪れたら、なぜホルコムがこの島に住んだのか分かるはずです。フアヒネ島には独自の古代文化が根付いた過去と現在が調和しています。 過去の記憶は常に存在する フアヒネ島を訪れる旅は、ポリネシアの文化と伝統の中心を訪ねる旅ともいえます。たくさんのマラエ(祭祀遺跡)などの古代遺産が豊富にあり、その中には非常に印象的なものもあります。最初に訪れたいおすすめスポットは、ファレ・ポテエ・マエバです。伝統的なポリネシアの家屋を博物館にしていて、島の文化をたくさん知ることができます。マエバ村には、かつて8人の長がいたため、古代遺跡がたくさん残っています。村のすぐ近くには、立派なアフ(祭壇)が残るマヌヌのマラエがあり、フアヒネ島南部には、アニニのマラエという重要かつ荘厳な遺跡があります。 まだまだ文化に触れたいなら、ファイエの聖なる青い目をしたウナギを見に行きましょう。島の子どもたちもウナギに餌付けをするのが大好きです。次のおすすめスポットは、マエバにあるコーラルストーンフィッシュパークです。古代では仕掛けをV字型に作り、魚を獲っていました。この仕掛けは現在も島の漁師たちが使っています。島内をドライブしていると、カーステレオからボビー・ホルコムの曲が聴こえてきます。絶大な人気を誇ったアメリカ人歌手のホルコムは、晩年、亡くなるまでの25年間をマエバで過ごしました。島の文化に深い印象を残したホルコム。彼の銅像は、フアヒネ島の人たちの心にホルコムが生きているという何よりの証拠です。 フアヒネ島ならではのおすすめアクティビティ フアヒネ島ならではの体験をするなら、やはり重要な遺跡を巡ることでしょう。ツアーガイドの説明や伝説を聴きながら、独自の文化に身を委ねてみましょう。美しいフアヒネ島に滞在中、ぜひ訪れてほしい場所をいくつかご紹介します。

タヒチアンウクレレの歴史

タヒチの島々ではどこを訪れても、ウクレレの生演奏を聴くことができます。ホテルのレストランでは、夕方になるとウクレレのオーケストラが演奏します。ビーチやバス、特ににぎやかなイベントでも、ウクレレのクリアな音色を聴くことができるでしょう。ウクレレが聴こえる所には、いつも笑顔があります! ウクレレをかき鳴らす音は、白い砂浜、ヤシの木、透き通ったターコイズ色の海を伝えています。ウクレレは、ポリネシアの仲間であるハワイの人々がタヒチの島々にもたらし、ポリネシア文化に欠かせないものとなりました。 エキゾチックなシンフォニー タヒチアンウクレレは、タヒチアンバンジョーやuku(ウク)としても知られており、リュートの仲間であるハンドメイドの弦楽器で、8本の弦を指やピックで弾きます。ウクレレは至る所で耳にするので、観光客の歓迎のためだけに演奏されるものではないことがすぐにわかるはずです。タヒチの島々の人たちのほとんどがウクレレをある程度弾くことができ、パーティーでウクレレの生演奏がないことはありません。2015年、パペーテに総勢4,000人のウクレレ奏者が集まり、過去最大のウクレレ集団を結成して、ギネス世界記録を達成しました。 Tahitian musical instruments © Tahiti Tourisme Smiling ukulele player © Tahiti Tourisme Ukulele musical instrument © Hélène Havard ポリネシアンウクレレはポリネシア音楽で重要な楽器です。その音色はタヒチの島々を訪れる人へのあいさつであり、奏でられるといつも笑顔があふれます。ウクレレは小型のギターであるカヴァキーニョやリュートにヒントを得た楽器です。その原型が、1880年にハワイで働いていたポルトガル人労働者たちによってポリネシアにもたらされました。20世紀初頭、ハワイの人たちが作ったウクレレがタヒチの島々に渡り、現在ではポリネシア文化に欠かせないものになっています。ブラジル、カーボベルデ、マデイラ諸島、ベネズエラ、カリブではカヴァキーニョとして存在しています。 ポリネシアの伝統に触れる音楽の旅 タヒチアンウクレレは、ローズウッド、マホガニー、ライチの木から手作業で作られていますギターとは違って共鳴胴はありませんが、背面に円型の穴が開いていて、釣り糸を二重にした4組の弦が張られています。基本的に島の職人が作っており、ハワイのウクレレとは異なり、一般的なギターの形状ではありません。また、タヒチアンウクレレは高音で、とても速いスピードでかき鳴らします。驚くことに、ほとんどすべてのタヒチの人たちがタヒチアンウクレレを弾くことができますが、プロのミュージシャンの演奏を聴くと、やはり音色が全く異なります。美しいカーブで丁寧に磨かれたタヒチアンウクレレは、素敵なギフトやお土産にもオススメです。 Ukulele player © Hélène Havard タヒチの島々であれば、ほぼどこでもタヒチアンウクレレを購入することができますが、最も種類が充実しているのはパペーテ市場です。モーレア島にあるWoody Howard(ウッディ・ハワード)では、タヒチではtou(トウ)の名で知られる貴重な木材、ビーチコーディア(キバナイヌチシャ)を使った、特別なタヒチアンウクレレを取り扱っており、プロのミュージシャンが使用しています。滞在中にウクレレを買い忘れても空港内の店で購入できるので、ご安心を。

タヒチアンダンスの歴史

「オリ・タヒチ」と呼ばれるタヒチアンダンスは、力強く官能的で情熱的なポリネシア精神を体現しています。タヒチの島々の文化と歴史に深く根付いているオリ・タヒチは、単なるパフォーマンスというよりも芸術の一形態です。感情や物語、そして伝統を伝えるパワフルな表現手段として、世代を超えて披露されてきました。 躍動感のあるリズム、官能的な動き、優雅な振り付けが特徴のオリ・タヒチは、独自の伝統芸術としてタヒチ文化に欠かせないものです。タヒチアンダンスは、かつては消失しかけたこともありますが、今では世界中で知られています。 伝統の中心 芸術舞踊であるタヒチアンダンスの起源は、何世紀も昔にさかのぼります。音楽と歌に合わせて、古代の神に捧げる儀式や結婚式、出産、豊作祈願などの重要な行事で披露されました。ポリネシアのヴァヒネ(女性)の優雅で官能的な表現手段であるオリ・タヒチは、特にヘイバ・イ・タヒチが始まって以降、何年もかけて発展してきました。ヘイバ・イ・タヒチは、伝統的な音楽とダンスを称えるカラフルでにぎやかなお祭りです。タヒチの島々からダンスチームが訪れ、感動のパフォーマンスを1か月にわたって繰り広げます。観光客も地元の人たちも魅了され、夢中になります。 Heiva i Tahiti dancer © Dimitri Nguyen Verdenet Heiva i Tahiti dancer © Dimitri Nguyen Verdenet Dance group performing at Heiva i Tahiti © Dimitri Nguyen Verdenet 現在オリ・タヒチは、非常に人気のある芸術として発展しており、タヒチの島々では、生涯のうちにダンスチームに属したことがないという独身のヴァヒネ(女性)はほとんどいません。大胆でカラフルな衣装は、誇り高い古代文化を視覚的に表現するうえで重要な要素となっています。最も有名なタヒチアンダンスは、激しく陽気なtāmūrē(タムレ)で、より細かく練り上げられた兵士の踊りを'ōte'a(オテア)といいます。また、それぞれの諸島には、ガンビエ諸島のpe'i (ペイ)やマルケサス諸島の有名なhaka(ハカ)など、独自のダンスがあります。 世界共通語としてのタヒチアンダンス タヒチアンダンスは、独自の古代文化を伝える一つの表現形態です。それぞれの動きや振りに特別な意味が込められており、フランス領ポリネシアの伝統、伝説、歴史に関連しています。オリ・タヒチは官能的すぎるとして、初めてタヒチの島々へやってきたプロテスタントやカトリックの宣教師がこれを禁じました。幸いにも、タヒチの女性たちは自分の娘へとタヒチアンダンスの振りや動きを伝え続けていました。1950年代にマドレーヌ・モウアがこの禁じられた芸術を復活させ、その振りや振りは欠けることなく、しっかりと再現されています。 Dance initiation with a dance group in Nuku Hiva © Grégoire Le Bacon タヒチの島々を訪れたら、オリ・タヒチのパフォーマンスを観る機会がたくさんあるでしょう。美しく色鮮やかなパフォーマンスに感動すると思いますが、タヒチアンダンスはポリネシア人にとってコミュニケーション手段でもあるということを覚えておきましょう。世界共通語であるタヒチアンダンスは、自分のアイデンティティや文化遺産を未来の世代、そして世界中から訪れる観光客へと伝えるために用いられているのです。

ポリネシアのティキ像

フランス領ポリネシアの深い神秘の中に、島の職人たちの高い技術で彫られたtiki(ティキ)と呼ばれる宝があります。この彫像には、半神半人というはっきりとした特徴があります。その大部分は人間のように見えますが、大きなアーモンド型をした目は来世へ繋がる窓を表しています。ティキ像は力、知識、知恵、富の象徴であり、ポリネシア芸術の力とマオヒ文化の豊かさの表れです。 古代ポリネシアの職人は、その技術と情熱で石を彫って作ったティキ像に命を吹き込みました。現在、伝統工芸品のワークショップで見られるティキ像は、木、石、骨で作られたミニ版ですが、タヒチの島々の古代遺跡に祀られる名誉ある昔のティキと同様に、本来の価値と文化的意義を持っています。現代の彫刻家たちはカウリの木を使っていますが、ココヤシの木を使うこともあります。どちらも、生き生きとした芸術作品に生まれ変わることができる立派な素材です。火山石はティキ像に永遠の命を授けます。骨はデリケートな素材であるがゆえ、存在の脆弱性を表現しています。骨で作られたティキ像は非常に貴重です。職人は、真珠貝やサンゴ、マルケサス諸島のウアポウ島にあるフラワーストーンなど、他の素材で彫ることもあります。ティキ像の発祥地は、オーストラル諸島にある「フランス領ポリネシアの宝石」、美しく魅力的なライババエ島がです。島の職人の技術は世代から世代へ、遠く離れた島や孤島へと伝わっていき、古代の伝統が受け継がれています。ライババエ島の半神のティキ像は、守り神であり魔力を持っています。 フランス領ポリネシア土産になるティキ像 ティキ像は自宅へ持ち帰ることのできる宝物であり、マナが詰まった小さな宝石です。1つ1つが古代文化の精神であるポリネシアのマナの一部なのです。今は、さまざまなサイズのティキ像があります。リビングルームや玄関に立てておけるほど大きなティキや本棚をエキゾチックな雰囲気にしてくれる小さめのティキ、キーホルダーやペンダント、イヤリングになった極小サイズのティキもあります。 Handmade souvenir tikis © Grégoire Le Bacon Smiling Tiki of Raivavae with Eleonore © Grégoire Le Bacon Les fameux tikis de Marquises © Tahiti Tourisme タヒチの島々に数あるティキ像の中でもライババエ島にある3体のティキ像は、波乱万丈の過去を体験しています。1922年、船で3体のティキ像をタヒチ島へと運んでいたところ、そのうちの1体が海に落ちて紛失してしまいます。残りの2体は、何度か移動させられ、現在はパペアリのポール・ゴーギャン記念館のガーデンに鎮座しています。ポリネシア文化では、ティキ像を動かすと罰が当たるといわれています。実際、3体のティキ像を移動させたことで、不可解な死や事故が立て続きに起こり、このティキ像を元の場所に戻すよう、島民たちが運動を起こしました。 ヒバオア島の神秘的なティキ像 ヒバオア島のプアマウにある古代遺跡に立派なティキ像が鎮座しています。古代戦士の長にちなんでタカイイと名づけられた力強い巨大な像に、敬意と感嘆を感じずにはいられません。訪れた人たちはよく、この高さ2.5mのティキ像からエネルギーが出ているように感じると言います。このエネルギーは、ポリネシアでマナとして知られています。 Sacred stone tiki from Hiva Oa © Tahiti Tourisme マルケサス諸島には、ウアフカ島のホカツ渓谷にある有名なゾウのティキなど、他にもたくさんのティキ像があります。ゾウのティキ像は、1982年に森の中で発見されてから島のシンボルになっています。マルケサス諸島、特にヒバオア島では丘や渓谷を抜けるハイキングで、多くの古代遺跡にあるティキ像に遭遇するでしょう。マルケサス諸島で最も有名なティキ像に、ウアフカ島の「メイアウテの3体」として知られる3体のティキ像、アカパの守護神であるタプイビのティキ像、ヌクヒバ島のパエケにある11体のティキ像があります。

タアオアのティキ像とウペケ遺跡

ヒバオア島は、マルケサス諸島ではヌクヒバ島に次いで2番目に大きな島です。タヒチ島から飛行機で3時間45分で、Henua Enana(ヘヌア・エナナ)に着きます。マルケサス語で、この諸島の島々をヘヌア・エナナといいます。ヒバオア島は神話や伝説の残る神秘的な島で、聖なる力「マナ」が宿っています。そのせいか、ウペケなど数多くの文化遺産やタアオアのティキ像などを訪れると、鳥肌が立ちます。 タアオアのティキ像と神秘的なウペケ遺跡の2か所は、マルケサス諸島に滞在するなら絶対に見ておきたいスポットです。古代マルケサス文明の足跡は他にも多数ありますが、この2か所はヒバオア島の特に重要な文化遺産です。 ヒバオア島の象徴的スポット、タアオアのティキ像とウペケ ヒバオア島の東海岸沿い、タアオア渓谷にあるウペケの遺跡は、非常に神聖な場所です。かつてはとても重要な儀式が行われた場所で、周りは森で囲まれていることから、ひときわスピリチュアルな空間になっています。この遺跡にはたくさんのティキ像があり、その1つは平たい岩を削って作られ、高さは1m30cmもあります。ウペケでは、この島々で生活していた人たちの古代の様子を垣間見ることもできます。タアオアのティキ像は約千年前にポリネシア人が彫った石像です。高さ2.57mのタカイイ・ティキはタヒチの島々で最大のティキ像で、プアマウ村の近くにあるリポナ遺跡にあります。ティキ像は権力、神性、忠誠、魔除けのシンボルで、そのデザインの精巧さには驚かされます。 Upeke's tiki at Hiva Oa © Tahiti Tourisme Upeke's tiki at Hiva Oa © Tahiti Tourisme Takaii, the largest tiki on Hiva Oa, arouses the curiosity of visitors © Tahiti Tourisme マルケサス諸島にある7つの遺跡はどれもが世界遺産に認定されていますが、タアオアにある遺跡はそのうちの1つです。世界遺産に認定されたということは、ポリネシアの人々だけでなく世界中の人々にとって意義のあることです。私たちはこれらの遺跡を後生に残すべく努力しなければなりません。 尊敬すべき神聖な場所 マラエはポリネシア文化の聖地であり、先祖代々の歴史と伝統の証人です。壊れやすく、かけがえのないこれらの石の遺跡は、後世に残すために特別な注意が必要です。 この特別な遺跡を守るため、以下の簡単なルールを守ってください: 指定された道を歩くこと:考古学的建造物の上を歩かないこと。石の上に登らない:石は壊れやすく、歴史が詰まっています。静寂を守る:ここは瞑想と追憶の場所です。ゴミは持ち帰ること:訪れた痕跡を残さないこと。写真撮影は丁寧に:建造物に登って写真を撮らないこと。焚き火、アルコール、ピクニックは禁止です。ペット禁止:遺跡の完全性を保つため。落書きやタグの使用禁止:マラエはそれ自体が芸術作品であり、すでに名前があります。神聖な場所であることを忘れないでください。 これらのガイドラインに従うことで、このユニークな遺産の保護に貢献することができます。これらの良い習慣を共有し、この文化遺産を後世に伝えていきましょう。 マルケサス諸島の中心地、ヒバオア島への旅 タヒチ ・ファアア国際空港からヒバオア島までの直行便が出ています。島内にはホテルだけでなくキャンプ場もあり、宿泊施設の選択肢は豊富です。より一層ポリネシアらしい体験をするなら、家族経営のタヒチアン・ゲストハウスに泊まり、島民の日常生活に身を委ねてみるといいでしょう Les peintures de Paul Gauguin © Tahiti Tourisme タアオアのティキ像やウペケのほかにも、ヒバオア島にはたくさんの遺跡があります。島内には緑豊かな渓谷が数多くあり、そのほとんどはかつて人が住んでいました。中心地のアツオナ村では、ポール・ゴーギャン記念館を訪れてみましょう。この記念館は、ヒバオア島で晩年を過ごし、島の墓場に埋葬されたゴーギャンに敬意を表して作られました。

Tahitian Noni Juice

Tahitian noni juice is touted as a cure-all, medicinal drink that is enjoyed by fashion and fitness celebrities and holistic health practitioners all over the world. The elixir is praised as the solution to everything from problem skin and aging, to gout and inflammation issues, and much more. However, Tahitian noni juice as a miracle…

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