ルルツ島のテレ・ア・アティ
ルルツ島はオーストラル諸島に属し、タヒチ島からは600km以上離れています。この小さな楽園は、毎年1月に開催されるテレ・ア・アティなど、島特有のユニークな伝統で知られています。大人から子どもまで全島民が一堂に会し、大行列をなして島内を行進する、特別な時間を分かち合うお祭り行事です。 ルルツ島にはモエライ、アベラ、ハウティの3つの村があります。テレ・ア・アティはそれぞれの村で順番に開催されます。年の初めにルルツ島を訪れるなら、島内を大行進するこのお祭りにぜひ参加してみてください。ルルツ島は、ボラボラ島やモーレア島など、タヒチの島々にあるにぎやかな観光地からは遠く離れており、心からやすらげる場所だといえます。美しいラグーン、壮観なビーチ、インパクトのある不思議な洞窟、印象的な切り立つ崖、見事な田園風景、徒歩や乗馬で行くすばらしいハイキングコースなど、ルルツ島にはたくさんの魅力があります。6月から11月にかけては、ザトウクジラの群れという特別な訪問者が島にやってきます。出産と子育てのためにフランス領ポリネシアの温暖な海を訪れるクジラたち。ルルツ島は、そんなクジラを目の当たりにできるすばらしい場所です。崖の上からクジラを見ることもできます!ルルツ島にホテルはありませんが、家族経営のタヒチアン・ゲストハウスが充実しています。ゲストハウスのオーナーが、テレ・ア・アティなど島独自の伝統について詳しく教えてくれるでしょう。 ポリネシアの伝統、テレ・ア・アティ ルルツ島は、お祭り好きな島。fête du Me(フェット・デュ・ム)、チウライ、テレ・マタヒチ、テレ・ア・アティなどの伝統祭りは、人々を団結させ、精神的なつながりと一体感を強くします。テレ・マタヒチは、島民たちがお互いの家を訪問しあって新年を祝う行事です。テレ・ア・アティでは、華やかな大行列が島を行進します。全島民が、車や自転車、馬に乗って行列に参加します。行列は要所要所で何度か立ち止まり、伝統的な伝説や物語を伝えます。その後は再び歌い始め、そこにウクレレが加わって、また陽気に進んでいきます。 The people of Rurutu adorn themselves with fragrant flower wreaths © Evaina Teainore During the Tere A'ati, the procession stops at several points © Evaina Teinaore The locals decorate their cars with foliage and flowers © Evaina Teinaore 行列は、年長者が島の歴史や伝説を若い世代に語り継ぐための場でもあります。しかし何より大切なのは、テレ・ア・アティは盛大な宴だということです!車はきれいにして飾り付けられ、参加者たちは花冠をつけてドレスアップ。全島民が集まって島の美しさを一緒にお祝いします。最終的に行列は、主催する村の広場で幕を閉じます。広場ではごちそうが振る舞われ、伝統的な音楽や舞踊が披露されます。幸運にも1月にルルツ島を訪れるなら、この楽しいお祭りにきっと招待されることでしょう! ルルツ島の文化と観光アクティビティ 石の重量挙げ大会、音楽や踊りのショー、伝統工芸品。これらは極めて豊かな文化遺産を持つルルツ島のほんの一部にすぎません。この伝統的でユニークな楽園をさまざまな側面から深掘りしてみましょう。 Stone-lifting during a Tere A'ati © Evaina Teinaore…
タヒチの島々にある穴場のベストビーチ
タヒチの島々には、あまり知られていない美しいビーチがたくさんあり、ターコイズのラグーンの岸辺に広がるビーチには、白砂、黒砂のほか、ピンク色の砂浜まであります。ビーチのベスト10をご紹介しましょう。
オーストラル諸島で最も美しいスポット10選
息をのむような美しい景色、険しい山々、高原のあるオーストラル諸島は農業活動でも有名です。各島に隠された遺跡を見学し、ヨーロッパ人上陸以前にこの地を上手く統治していた文明の痕跡を辿りましょう。遺跡は、かつて宗教的・文化的な活動の拠点だった場所です。
ルルツ島の洞窟探検
オーストラル諸島の中心に位置するルルツ島は、自然と冒険を愛する旅行客にとって最高の旅行先となっており、島の壮大な洞窟は、世界中の地底探検ファンを惹きつけています。ルルツ島には約30の洞窟があり、探検して回ることができます。 ルルツ島の地質学的な特徴として挙げられるのが、洞窟が点在する石灰岩の崖です。探検できるものは約30あり、ここではそのうちのいくつかをご紹介しましょう。 洞窟の島 数多くの険しい石灰岩の崖が、ルルツ島の波乱に満ちた地質的な過去を物語っています。崖には洞窟が点在し、島を訪れたフランス大統領にちなんで名づけられた「ミッテラン洞窟」など、探検できるものが多くあります。巨大な鍾乳石や石筍が見られ、洞窟の中はまるで大聖堂のよう。タヒチアン・ゲストハウスに頼めば、ガイド付きの洞窟ツアーを企画してもらえるかもしれません。洞窟にまつわるさまざまな伝説や物語をぜひ学んでみてください。 Ana-Aeo-©Gregoire-Le-Bacon Ana-Taupee-©Gregoire-Le-Bacon Ana-Aeo-©Gregoire-Le-Bacon また、アナタウペエ洞窟も訪れる価値があります。崖の中腹にあるため、訪れる際にはガイドの同伴が必須です。この洞窟は入り口が恐ろしい見た目であることから、「モンスターマウス」として知られていますが、一歩中に入れば、太平洋を見渡す素晴らしい景色が広がっています。7月から11月の繁殖期には、眼下を泳ぐクジラを見ることもできます。 洞窟からルルツ島の奥深くを探る ルルツ島には、「すすり泣く洞窟」という意味のアナエヴァ洞窟をはじめ、たくさんの洞窟があります。ここにはかつて島民が住んでいたそうです。各洞窟には、野生の人食い鬼女ヒナのような独自の伝説が残されています。ヒナの洞窟の床は手編みの敷物が敷かれていたとか。空港の近くにはトゥプマイ洞窟もあります。内部は2つの階層に分かれており、壁は貝殻で覆われ、その洞窟が10万年以上前に形成されたことを物語っています。 Meet the courageous-inhabitants-of-Rurutu-©-Gregoire-Le-Bacon もちろん、ルルツ島には洞窟以外の見どころも盛りだくさん。ダイビング愛好家やホエールウォッチャーは、「クジラの島」として知られるこの島の魅力に心躍ることでしょう。壮大なサンゴ礁では、驚くほど多様な海洋生物を観察することもできます。そうは言っても、ルルツ島の最も素晴らしい財産は、温かい心を持った島民なのかもしれません。地元の人に出会ったら、ぜひ島のことを尋ねてみてください。きっと喜んで文化や伝統について語ってくれることでしょう。